梅雨空日記。 [暮しの手帖]
梅雨らしい、身体に纏わりつくような重たさを感じる空気になってきた。
この季節は苦手なのだ。
自分の身体も同調するように重たく感じられてきて、
真夏を過ぎるまでは自分のペースを見失ってしまう。
早く秋にならないかな、などと毎日思いながら
たまの休みが雨でなければ、家の周りを少しだけ散歩してみたりして。
朝晩の涼しさが救いだ。
今月の半ば頃は麦畑もふわふわと素敵な眺めだった。
毎年植わっている所が変わるのからすると、多分田んぼを休めているんだろうか。
例の富士フィルム2008年製のカメラで撮ったデータのピクセル原寸はこんな感じ。
1/2.5インチサイズ撮像素子のカメラで撮った写真は、
こういう伸びやかさがなかなか無いように思う。
まあ、原寸で観るものではないけれども、ね。
空気がしっとりしてくるのに合わせて、我が家の花達はまた元気になってきた。
臨時家庭菜園の成長も早くて、茄子やピーマン、オクラもちゃんと実がなり始めた。
先週は東京への出張のついでに実家に顔を出して、実ったばかりの小振りな実を届けてきた。
新聞紙で包まれたずっしりとした戴き物...大きさと重さでてっきりお酒の瓶かと思ったほど。
出てきたのは、立派なアスパラガス。
我が家の周りは産地としても有名なのだ。
少し前に「軒先に蜂の巣が出来ちゃったの...」と妻が心配そうに言っていたのは
こんな可愛らしい大きさの巣だった。
可哀想ではあるけれども、事前に妻が2階の窓から蜂退治用のスプレーを吹きかけて
ワタクシが窓掃除用の長い道具を一振りして振り落とさせてもらった。
それにしても見事な6角形だ。よく造るなぁ。
この時期は、無理に用事を作らないようにして
こんな風にぼぉーっとして過ごしている。
☆☆☆
道後温泉~岡山・広島へ出掛けた妻の実家の家族旅行のお土産も、残りわずか。
少し小振りな道後温泉名物という「坊っちゃん団子」の箱に
一本だけ巨大版が入っていた。
どう巨大なのかというと...
右は昔から売っている三立製菓の「源氏パイ」。
昭和40年発売、ということはほぼワタクシと同世代。
大きいけれども、餡と中に入っている求肥はほのかな甘さで、なかなか美味しい。
と言っても、一個の半分でもうお腹一杯、という感じになってしまう(笑
☆☆☆
前の記事に少しだけ書いたヘルメットのこと。
このイタリア製Nolan N42というヘルメットはなかなかバランスが良くて
少し深めの被り心地と、シールドの天地方向の長さが十分にあることなどで
これまで手に入れたヘルメットの中ではかなり重宝していた。
特に、シールドの外側に付いた可動式のサン・シェードはとても使いやすく
その後に手に入れた後継機種N43Eの内蔵式サン・シェードよりも
顔からの距離が離れている分、違和感が少なくて個人的には気に入っている。
チン・ガードの付いた安心感や通気性の良さ、
専用Bluetooth無線機を組み込んだ状態での使いやすさなど、
新しいN43Eの方が優れている点はもちろん多いのだけれども
ちょっと家の周りの散歩に出掛けようかな...という時に手に取ってしまうのは
この古いN42の方なのだ。
とはいえ、手に入れてからそろそろ8年、洗ったり磨いたりしながら使ってきたけれども
肌触りの良い柔らかめの内装素材はそれなりにヘタってきた。
新しいN42Eの内装は、現行のN43Eの仕様とほとんど同じ。
さらりとしていて、毛羽立ちも起きにくそうな素材になっている。
帽体のシルエットはほとんど8年前から変わっていないけれども
後頭部に換気用の開口部が追加になっていた。
被り心地が快適なことは新旧ともに変わらず、
内部の形もワタクシの頭にはピッタリと合う。
これからも当分はNolan製品を使うことにしようと思っている。
明け方から強い雨が降り続いて、今日はクルマで妻とスーパーマーケットまで。
古風な醤油味のスープが美味しいラーメン屋さんに出掛けて
普段滅多に頼まない「チャーシュー麺」を。
というのも、このお店のチャーシューは驚異的に美味しいのだ。
カウンターに座って正面の比較的広々とした厨房を眺めていると、
手の空いた女性陣はほとんど休まずチャーシューの仕込みをしている。
こんがりと焦げ目が付いている以外はあっさりとした見た目なのに
箸でスッと切れる位に柔らかく、脂は適度に落ちている。
噛み締めると、深い豚肉のいい香りがする。ちょっと横浜中華街で食べる「東坡肉」を思い出す。
麺は比較的少なめで、小分けにした厚切りのチャーシューと麺を一口、
しっかりと厚めのメンマとチャーシューと麺で一口...とバランスを取って食べ続けて行くと
分厚いチャーシューだけが残ってしまう、というくらいたっぷりと入っている。
最後の一切れは、綺麗に澄んだスープと合わせて、チャーシューだけを味わって食べた。
これで何とか梅雨空もやり過ごせそうな気分になりそうな、そんな素敵なラーメンだった。
ふう。
初夏の清水寺へ。 [暮しの手帖]
3年間忘れたふりをして眠らせておいた5年前のカメラを開封して楽しんでいる。
小振りな本体に不釣り合いな位大きめな撮像素子のおかげもあって
写真のトーンが滑らかで優しい感触がある。
我が家にあるカメラの中では、同じ富士フイルム製のE900に似ているのは当然ながら
写真全体の雰囲気には、好きだったNikonのP3を思い出させる感じもある。
28mm相当の広角寄りの設定のカメラが増えたせいもあって
久々に35mmの画角で世界を眺めてみるのも新鮮でいい。
家族旅行から無事に帰ってきた妻から旅の話をたっぷり聞いているうちに
卓上にいろいろなお土産が広がって、楽しい光景になった。
素朴な甘さのきび団子。
普通に真面目に作ってあるということなのか、日持ちはしない。
遠慮なく戴いてしまおう。
とても触り心地の良い「みにほおき」。
ほおき、で合ってるんだろうか?(笑
熱い思いが伝わってきそうな但し書き付き。
そして、昔ちょっと感動したこともある「濃縮還元ではないポンジュース」が5種類。
「愛媛はるみ」とか「愛媛きよみ」なんていうと、演歌歌手風...
もうすぐお昼。
梅雨入りしたと言う割には、とても雨の滴が落ちてこなさそうな空を眺めて
スクーターでご近所のまだ入ったことのない蕎麦屋さんに向かってみることにする。
南隣りの家はほぼ完成して、近々には引越してみえるのだろう。
シルエットは似た感じの片流れの屋根のシンプルな箱型の家だけれども
ベージュのサイディングで仕上げてあって明るい印象。
真夏の陽射しを受け止めて、リビングの南向きの窓辺に日陰を作ってくれるようになった。
二人で仔犬号に跨り、幹線道路を避けて山沿いの畑や田んぼの間を縫って波田方面へ。
春先にしばらく育苗関係の仕事に出掛けていた妻が、仲良くなった方から教わったお店。
手打ちの十割蕎麦が売りものらしいけれども、店の裏手は釣り堀になっているようだ。
うん、まさに釣り堀風。
遠くで大きな鷺がしっかり首筋を延ばした姿勢で獲物をじっと狙っている。
水面を渡って来る風が心地良い。
注文を訊きに来るのと同時にまずお漬物が出てくるのが、この辺の蕎麦屋に多いスタイル。
右は「人参菜」だそう。かなり個性的な香りがする。
天麩羅を一皿。
こしあぶら、たらの芽、かぼちゃ、えのき...
そして、色のしっかりとついた十割蕎麦。
切り方はかなり豪快。こういう素朴な蕎麦を出すお店がこの辺は多い。
これはこれでとても美味しかった。
家に戻って畳の上で横になって、昼寝。
陽が延びたので、午後のうちにもう一度出掛けようかな...と思って外を眺めると
何やら夕立が来そうな雰囲気の雲が所々に。
でも、まだ大丈夫そうだ。
銀馬号=CL400に乗り換えて、清水寺へ上ってみることにする。
この数日間雨は降っていなかったから、今なら薄暗い山道も乾いている筈なのだ。
西側の山裾の集落を抜け、細い山道を登り始めてほぼ10分ほどで到着。
10分で別世界、というのがいいのだ。
見晴しの良い舞台には若いカップルがひと組。
少し時間をつぶしてからにしようと、森の中の参道を散歩。
アララギというとイチイと一緒の木だそうだけれども
ここまで大きいと全く別物に見える。
若い二人はラリーカー風のクルマで走り去っていった。
東の方角には、まだ青空が広がっている。
平日の日暮れ時、もうワタクシだけになってしまって駐車場も静かだ。
しばらく「清水の舞台」から自分達の住む村を見下ろして、
少しずつ家が増えているなぁ...などと考えているうちに
東側の山が少しずつ暗くなっていく。
いつものように、北側へ大きく回る道を選んで転がり落ちるように唐沢の集落まで降り
また田んぼや畑の間を静かに辿って我が家まで。
もう我が家まで目と鼻の先というところで、ふとこんな花畑が広がっていた。
普通の民家の裏庭のような場所。こんな一角があるとは気がつかなかった。
停めてあるオートバイのすぐ後ろが、そのお花畑。
朝日が差し込む時間にでも、また見てみたいな。
☆☆☆
ほぼ同じような銀色のヘルメットが、二つ。
8年前に海外から通販で取り寄せたNolanのN42というヘルメット(写真右)はとても快適で
これまで被ったヘルメットの中では一番自分の頭の形に合っているように感じられた。
他にあまり似たものが無い「外側に付いた可動式のサン・シェード」がかなり便利なので
高速道路主体でない限りは今でも一番気軽に、気持ち良く被れるヘルメットだ。
それなりに丁寧に扱ってきたつもりだけれども、
さすがに8年ともなると内装がヘタってきた。
2年前に手に入れた後継機種のN43は、N42の美点はほぼそのまま継承されているし
チン・ガードが付いたおかげでより安全で、通気性も良くなっている。
自分のものはBluetooth無線機も取り付けてあるので
一応きちんとしたツーリング用として使い分けている。
内蔵式のサン・シェードは本来は進化したというべきなのだろうけれども
意外なことに使い勝手そのものは原始的なN42の外付け方式の方が便利だったりする。
そこで、普段使い用にもう一つヘルメットを用意することにして、ネットで探してみると
ドイツの店で旧型のN42の最終型、N42Eというモデルをまだ扱っているのを見つけた。
もう在庫限りということなのだろう、値段もかなり安い。
この日の午後の散歩に被っていったのが、到着したばかりの2代目N42E(写真左)。
色味も全く同じシルバーだけれども、細かな仕様は随分と変わっている。
そんなお話は、また次回にでも。
二週続けて妻と桜、の巻。 [暮しの手帖]
先週の休み、去年と同じまつもと空港近くの公園に妻と花見に出掛けた。
今年は雪も多く、なかなか春の兆しも見えないなぁ...なんて思っていたら
3月の半ば辺りから突然に暖かさが増して、去年よりはずいぶん早目の開花。
ちなみに去年の花見からするとちょうど2週間早い。
いつものように妻が用意してくれたお弁当を持って、去年と同じベンチに腰を下した。
芝生の広がる広場には、小さな子供たちとお母さんの集まりも。
野沢菜で巻いたおにぎりの中身は炊き込みおこわで、
まるで何かの当たり籤のように綺麗な銀杏の実が一つ埋まっていた。
少し散り始めていた去年の様子と比べると、この日はまだ五分咲きといったところ。
まだ来週も楽しめるかもしれない、などと思いながら
少し遠回りをして山に沿った集落に転々と現れる桜を眺めながら家に戻った。
☆☆☆
そうそう、その日は明るいうちに一仕事と思って車庫の壁に棚板を付けてみたのだった。
棚受けは去年のうちに横浜のIKEAで買っておいたもの。
棚板はこの日の帰り道にホームセンターに立ち寄って買ってきたホワイト・パイン材で
長さ1820mmの短冊状の板を下段は3枚、上段は2枚留めてある。
棚受けは、内壁のコンパネを留めているラインに沿って長めのタッピング・ビスで留めたので
かなりがっしりと付いている。
床に広げていたものが少し整理されて使いやすくなった。
☆☆☆
一週間が過ぎて、今日。
先週まで基礎を仕上げていたお隣の家も一気に上棟まで来た。
我が家と同じように片流れの屋根で、総2階建てらしい。
南側に家が建つことで少しは圧迫感があるかとも思ったのだけれども
距離が適度に離れているおかげで、気にするほどではなさそう。
夏場は日陰ができて丁度良いかもしれない、とも思う。
午前中、妻がちょっとした仕事に出掛けている間に
仔犬号を引っ張り出して埃を落としておいた。
2週続けての花見、きょうは小振りなスクーターが似合いそうなコースなのだ。
かなり前から使っている有線式のオートバイ用タンデム通話機「道楽フォン」(ワイズギア製)に
新品のeneloopを入れ、久々に後ろに乗る妻とぼそぼそと話しながら田舎道を行く。
我が家周辺は高低差のある道が多いので、遠く見渡した先に
こんもりと綺麗な塊になって咲く桜がまだ点々と見えている。
と言いつつ、まずはお昼ごはんを。
塩尻峠を気持ち良く登りきって、岡谷側の峠にあるラーメン屋さんへ。
そう、前回の記事に出てきたお店がなかなか美味しかったので
別の味のものも頼んでみたいと思ったのだった。
妻は少し辛味のもの、私は「塩嶺ラーメン」という名前の塩ラーメン。
期待通りの素敵な味だった。
ちなみに塩尻峠は「塩嶺峠」とも呼ばれrている。
そこから一度諏訪湖畔に降りて、少し南に下ってから中央道の諏訪湖SA近くの「西山公園」へ。
実は、昨日クルマで東京に向かう仕事の用事があり
行きがけに高速道路から眺めた桜がなかなか素敵だったのを思い出して
足を運んでみようと思ったのだ。
登り口の道がなかなか見つからず、あてずっぽうに進むうちに
現れた道はかなり細くて急坂。
「後ろが重いよぉ(涙)って言ってない?仔犬君...」
確かにかなりの急坂だった。クルマで来なかったのは正解だったかもしれない。
▲撮影:カメラロボ1号
下から見上げると小高い丘全体が桜色になっていてなかなか素敵な景色なのだけれども
桜も何種類か異なる色合いのものが咲いていた。
高遠城址公園で見られるものと同じ系統らしいコヒガンザクラも。
2週続けてしっかりと桜を眺めて、すっかり穏やかな気分になった。
公園から高速道路の上を渡って有賀峠に抜け、長閑な田舎道をゆったりと下って辰野の町へ下り
途中、三州街道(国道153号線)から西に入り込んだ行き止まりの集落への道を
往復したりなどという道草を楽しんでから、明るいうちに我が家へ。
家に着く頃になってのっぺりとした曇り空が急に晴れてきて、青空が広がった。
前回のオイル交換から数百キロも走っていないのだけれども、時間も経っているので
オイル・フィルターも一緒に交換しておいた。
125ccで車輪の少し大きめなこのスクーターは、二人で乗っても乗り心地も良いし
クルマの流れに乗って無理せず走り続けることができるので、なかなか手放せない。
おまけに燃費も30km/リットル前後は走るから、乗りものとしてはとても良くできていると思う。
気持ちの良い季節のうちに、また何処かに散歩に行ってみることにしよう。
忘れないようにメモ:24,375kmでオイルとフィルター交換、FUCHS Hyper TITAN 5W-40。
家が集まって街になる。 [暮しの手帖]
今年は雪が多い。
もともと塩尻-松本周辺の盆地は県内でも積雪の少ないエリアのはずで、
少なくとも我々がこちらに越してきてからは、たまに降ることはあってもさほど残らず
好天が数日続けば溶けて消えてしまって忘れた頃にまた降って...という具合だった。
今年の成人の日に降った雪はしっかりと何日も残っていて、
溶けきる前に何度かまたうっすらと積もることを繰り返していた。
金曜の午後からの雨で、カチカチになって残っていた日陰の雪もようやく溶けてくれた。
そんな中で、我が家の東側の向かいの敷地では新築工事が着々と進んでいる。
暮れの12月に地鎮祭をして、1月中に基礎を打って、2月の初めには家の輪郭が姿を現した。
周囲に景色をさえぎるものが無い環境で半年以上過ごしたので、
初めは少し残念な気もしたけれども、こうしていずれは家が並んで建つ敷地なのは承知の上。
我々が選んだこの場所は10区画の分譲地で、
開発されてから我々が契約するまでの間は、話もあまりなく静かだったらしい。
不思議なもので、1軒実際に家が建ってみると問合せも増えたそうで
我が家の3カ月ほど後に一番南の端に2軒目が建ち、
この冬に一気に3軒の新築工事が始まったところなのだ。
というわけで、この向かいの家が3軒目。
この冬、一番南のもう一つの敷地でも地鎮祭が行われた。4軒目だ。
2月の下旬に基礎を打っているな、と思っていたら
数日後にはもう家の骨格が立ち上がっていた。
そして、我が家の南隣りの敷地でも地鎮祭が...5軒目だ。
上の2枚の写真は、我が家の南向きの窓のブラインド越しに撮ったもの。
去年の竣工直後はあまり他人の目も気にせず外の景色を眺めていたのだけれども
ここのところ毎日職人さん達が働いているので
妻は時々ブラインドの隙間からちらちらと外の様子を覗き見て
家が着々と出来上がっていく過程を、当の施主さん達以上に楽しんでいるみたいだ。
ほぼ毎日、「太陽にほえろ」のボス状態。
我が家の南隣りの敷地もいよいよ着工間近となった。
この辺りは北に向かって緩やかに下っていく傾斜地なので
隣の敷地の方が数十センチ高くなり、境界にはコンクリートの擁壁が立つ予定。
いい機会なので、庭造りにも繋げられるような木製のフェンスを考えることにした。
休みの日に二人で巻き尺を持って立ってみたりして、大まかな寸法はほぼ決まった。
目線以上の高さまで覆ってしまうと拒絶してしまうような雰囲気になってしまいそうなので
軽く背伸びすればお隣さんと顔を合わせて挨拶できる高さに。
そんなサザエさん的な設定にしようと思う。
出来れば、既製品ではなく防腐加工を施した材木を組み合わせて
自分達で造ってみようかと思っている。
英国の田舎で見かけるような、適度にラフな仕上がりで
庭の背景として自然に溶け込んでくれるようなものになるといいな。
☆☆☆
雪もかなり溶けたことだし、久々にオートバイ達を車庫から出してみることにした。
今年に入ってから寒い日がずっと続いていたので
わずかに1回、車庫の扉を全開にして仔犬号のエンジンを掛けてみたことがあるだけなのだ。
まず、銀馬号を外に出す。
閉じていた燃料コックを開け、数回空キックをしてからチョークレバーを引き
キックすると珍しく1回ですんなり火が入った。
今入れているオイルはYACCOのMVX500 4T (10W-40と15W-50の混合) 。
メカ・ノイズは少し控えめになり、圧縮もしっかりと感じられて好印象のオイルだ。
埃もさほど被っておらず、冬でも錆や腐食が進む心配が少なくなったのは車庫保管のおかげ。
エンジンが適度に暖まって、マフラーから立ち上る水蒸気が
ほとんど出なくなったのを確認してから、エンジンを切る。
続いて、オリバー君も。
こちらも左右の燃料コックを開けて、スターター・レバーを目一杯に引いてから
一呼吸おいてセルを回す。
フロート室に残っていた少し時間の経ったガソリンのせいか、
少し時間が掛って3回目のクランキングで火が入った。
カチャカチャというメカ・ノイズもそれなりに目立つけれども
久々に聴くOHVのエンジン音に、少しほっとする。
こちらも、盛大に噴き出す水蒸気が収まってから、エンジンを切る。
陽がすっかり傾いてひんやりし始めた夕暮れの風をエンジンに当てて
十分に冷ましてから車庫に仕舞った。
「今年は庭造りを始めましょう」
妻のリクエストで、庭の大まかなイメージを考えて樹木や植栽の配置を考え始めてみた。
夏になれば、きっと日差しがしっかりと強くて暑い日がやって来るのだろう。
そんな日にも、こうやってマシンを引きずり出してのんびりと楽しめるように
日陰をしっかり作ってくれるような樹を植えようと思う。
玄関のポストの周りには、花期が長く続くように
素朴な宿根草を組み合わせて植えてみよう。
日々の妻の楽しみのために、小さな菜園も何処かに。
いずれ数年経ってから「最初は何もなかったなぁ」と懐かしく思い出せるように
少しずつ手を入れていきたいと思っているのです。
楽しい一年でした。 [暮しの手帖]
何とか無事に一年の仕事を終えて、翌日の午後になると雪が舞い始めた。
あっという間に勢いが増して、夕方に二人で出掛ける頃にはすっかり一面銀世界に。
久々にショッピング・センターまで出掛けて、本屋さんやアウトドア・ショップを見て回る。
滅多に買わない雑誌を2冊、持っていない形の帽子を一つ。
家に帰って来るまで、ずっと雪は降り続いていた。
しっかり積もりそうだ。
明けて、今朝。
うん、冬休みはこうでなくっちゃ。
雪の陰の色が好きだ。
綺麗な麦の穂のような模様は、昨日の晩にクルマから降りてきた妻の足跡(笑
明日からの帰省に備えてクルマに燃料を入れ、郵便局に立ち寄り、
スーパーで地元産の生の蕎麦を少しだけお土産用に買い込んで、帰宅。
久しぶりに市街地までしっかり積もっていて、何処もクルマで混み合っていた。
陽射しも出てきて、ここ数日では暖かい陽気になったけれども
これだけ積もってしまうと簡単には溶けそうにもない。
融雪剤の撒かれた大きな道を出来るだけ通らないようにして
しっかり雪に覆われた長芋畑やブルーベリーの畑を眺めながら家に戻る。
遅い昼ごはんの後、Amazonで手に入れた電動コンプレッサーで2台のクルマの空気圧を調整して
高圧洗浄機で下周りをざっと洗っておいた。
正月はいつものように東京へ向かう予定。
今年は1日早く出て、富士山の南を回って海岸近くで一泊してみようと思っている。
不思議なことに、ブログに日々の記録を書き留めるようになってから
転職やら引越やらと、ほぼ毎年大きな出来事があるような気がする。
今年は生活の形が変わったのが一番の変化だった。
自分達で暮しの形を考えていくという作業の楽しさを十分に味わった一年でした。
また来年も楽しい年になりますように!
☆☆☆
妻の最新作(笑)。
来年の干支にかけて「へび使い」なのだそうであります....
家を仕上げていく - その1. [暮しの手帖]
7月7日の虹 撮影:カメラロボ1号
日記を遡ってみたら、我々が家について考え始めたのは
去年の3月の初め頃だった。
その時のことは、なんとなく覚えている。
長野に越してきて丸2年が過ぎ、仕事も何とか少し落ち着いてきて
ここでじっくり暮らそうと思えるようになったことが、まず一つ。
引越してきて住み始めた一軒家の貸家はなかなか快適だったのだけれども
その家賃をこの先も払い続けるとしたら同じ程度の出費で家を持てるのではないか、と考えた。
もしそうだとすれば、住宅ローンというのは払うことのできる期間で総額も決まってしまうので
早く考え始めるに越したことはない。
賃貸の暮らしは、何も抱え込んでいないという点で気が楽ではある。
でもこの先、もし自分に何かあったら妻はどうやって生きていくことになるのだろう...
そんな心配も何処かにあった。
我々の主たる収入は自分が稼いでいるけれども、
妻が家と自分の面倒を見てくれていなかったら
これまでのようには働けないだろう。
そういう意味では、我々はお互いに補完し合っていて
どちらが欠けても今まで通りには楽しく過ごしていけないのだ。きっと。
そんな暮らしをもう少ししっかりしたものにして
その上で「自分達の家だからこそできること」が見つかったら、なお楽しい。
そう思って、家造りを真剣に考え始めたのだった。
これまでにも何回か書いたけれども、我々の趣味や嗜好を理解してくれて
ローコストでシンプルだけれども特徴のある家に仕立ててくれた
工務店さんと若い設計士さんには、とても感謝している。
引越までにほぼ毎日通いつめて、壁や床を仕上げてくれた妻にも。
いざ越してきてからは、休みが週一日しかないこともあって
なかなか思い通りには捗らないけれども、
それでも毎週少しずつ手を入れて少しずつ整っていく様子にわくわくしたりして。
こういう暮らしは、なかなか楽しい。
☆☆☆
南に面した大きめの掃き出し窓は、カーテンではなく木製のブラインドにした。
オーダーメイドで造ってみたのだけれども、誤差を見込んで5mm程度小さくしたつもりが
ほぼ窓枠ぴったりで仕上がって来た。
ブラインドのよい所は、空間をあまり犠牲にしないで見た目もすっきりと仕上がることと
明るさの微調整がしやすいこと。
その代わりに、空気の断熱層などはほとんど期待できないから、冬は寒いかな。
床は柔らかめのパイン材のフローリングにした。
オーク材なども良さそうだったけれども、価格も上がるし、ちょっと印象が硬い。
昔家具屋時代にさんざんお世話になった英国製の蜜蝋入りのワックスを塗り込んだら
しっとりとしつつ自然な木肌と香りが楽しめて、いい表情に収まった。
この暑さで、妻は他人様には見せられないような格好で床に伸びている。
ひんやりして気持ちいいらしい(笑
先月、東京に出張に出掛けた帰りに立ち寄ったIKEAの品ぞろえの見事さには、かなり感激した。
ごくシンプルな生活用品が驚くほど充実しているし、
黒やグレーなどの色の豊富なキッチン用品ヤリビング小物などは
日本のホームセンターには無い世界だ。
前の記事の写真で車庫に置いてあったワゴンはIKEAの組み立て式のもの。
説明図には一切言葉による説明が無いのに、上手な絵のおかげで誰でも組み立てられるだろう。
最後のページに唐突に出てくるこのおじさまの雰囲気の良いこと!
こういうリアルな生活感が一貫しているのが、IKEA製品の魅力でもあると思う。
ビーチ=ブナ材を使った組み立て式の小さな棚は、確か499円で売っていた。
ホゾとダボを使って糊は使わず、大きめのタッピングねじで組み立てて
壁に付けるボルト類は「自分で適宜用意して下さい」という潔さ。
棚板部分は集成材なので、同じ材質の洗面カウンターにも違和感なく取付できた。
妻がこつこつと造っていたキッチン用のカウンターも無事に完成して
シンクの反対側はまさにカウンター状になっていたので
そこで使えそうなスツールもIKEAで探してきた。
組立はこちらも簡単だったけれども、北欧的サイズでやたらと座面が高かったので(74cm!)
電動のジグソーで堅木の脚を短く切って、サンダーで角を整え
傷防止のフェルトを張って、完成。
正確に採寸したわけではなかったのに、こんな風にぴったり収まった。
この状態でも座面の高さは64cm。酔いが回って転がり落ちると結構な痛さだ。
妻の家具作りは地道に続いていて、次の新作は「ゴミステーション」だった。
分別式のゴミ箱を整理・収納するためのラック状の家具。
使いたいゴミ箱を選んで、それを重ねたり積んだりするために自分で寸法を考えたらしい。
設計・部品製作・塗装は妻、組立はワタクシ。
この家具の見どころ(笑)は、床材の端材を利用して造ったこの小さなワゴン。
燃えるごみを金属製のバケツに入れたかったらしいのだけれども
剥き出しなのはどうもイカン、ということでキャスター付きのワゴンにしたということらしい。
まあ、何とも可愛らしくていいんじゃない?よくできました。
ちなみに、これが妻の設計図。
車庫の板金の扉には、自分で選んだ取っ手をつけた。
金工用ドリルで細い下穴を開けて、頭を黒く塗ったタッピングねじで留めて終わり。
「古めかしい南京錠でも掛けて、いかにもって感じにしましょうね」なんて
設計士さんと盛り上がっていたのだけれども、なかなか良い雰囲気の鍵が見つからないので
まだ探しているところ。
一応、内側にはしっかりとした鍵が付いている。
敷地の入り口のポスト脇にカメラ付きのインターホンが付いているのだけれども
玄関まで入って来てしまう人も多いので、こんな呼び鈴的なものを付けてみた。
イギリスのアンティーク風のもの。
こつこつと叩き心地がよいのだけれども、
今のところ一番喜んで叩いているのはワタクシ。
そしてもちろん、修理なんかもする。
自分達で選んで取り付けてもらった洗面台の配管から水が少しずつ滲んでいて
一度は製造元に返品して交換してもらったのだけれども、また滲むようになった。
径の太さの違う2種類のパイプを溶接で繋いでいるところから滲んでいる様子で
取付業者さんの問題ではなさそう。
交換しても同じことになるような気がしたので、シリコンでコーキングを打って
その上から水道修理用の自己溶着テープで巻いてみた。
これで駄目だったら...また直します(笑
こんなことをしていると、一日は平和に静かに過ぎていく。
こういう暮らし方も悪くないかな...
半永久的楽しみ。 [暮しの手帖]
段ボールが小山に積み上げられていた車庫も
棚を組んで物を仕舞ったりして何とか整理して
少しそれらしい景色になってきたかな。
この車庫で今一番したいこと...オイル交換(笑
☆☆☆
毎週、一日の休みに家の中の手を入れるべきところをリスト・アップしておいて
「今日やらなきゃいけないことは何だったっけ...?」なんて話しながら
箱を開けて中身を移動したり、棚を組んだり、木を切ったり、
少しずつ色々なことを楽しんでいる。
より過ごしやすい家にしていくことは、
我々とってライフ・ワーク的な趣味になりつつある。
二人でアイデアを出し合って手を加えていく過程は、とても楽しい。
さて、来週の休みは何をしようかな...
引越完了の巻。 [暮しの手帖]
妻がほぼ毎日頑張って壁塗りを随分進めてくれたおかげで、
先月の下旬に無事引越しを終えることができた。
引越し当日は爽やかな快晴。ここ2回ほど雪の引越しが続いていたので、なんだか夢のよう。
一応業者さんに頼んで午前中半日で大物を移動してもらって、
午後に自分達で積み残した荷物を移動。
植木鉢は一週間後のこれまでの住居の引き渡し直前に
もう一度職場の大型ワゴン車を借りて、何とか移動できた。
ふう。
3年間お世話になった大家さんに鍵を返して、毎日のように眺めていた向かいの田んぼは...と見ると
今年は水が張られずに麦畑になっていて、何故かそこに芥子の花が漂うように咲いていた。
なんだかとても不思議な光景だった。
引越し前に村役場で転入の手続きを終えて、
電気・水道・ガスの停止手続きやら、運転免許証の書き換えなど、
諸々が終わったのが翌週=先月末。
役場では、いきなり
「では、少しお時間をいただいて村の成り立ちについてお話させていただきたいのですが...」
なんていう具合で説明が始まって、ほのぼのして良い雰囲気だった。
無事に3台のオートバイも収まって、思ったよりも余裕があるなぁ...などと思ったのもつかの間、
引越し荷物の置き場となってしまって、今のところ足の踏み場もほとんどない状態。
まあ、少しずつ片付けていくことにしよう。
しっかり積み上げられた段ボールに囲まれた食卓で、とりあえずの最初の食事。
見上げると寝室の窓、お日様のような照明と換気用のファン。
暗くなってからこのファンを回すと、意外なほど室内の温度が下がることがわかった。
エアコン無しで、この夏を乗り切れるといいのだけれども。
昨日、仕事から帰ってくると
引越し前から妻がこつこつと造り続けていた「キッチンカウンター(完全自家製)」が
予定の場所に置かれていた。
うん、ねじの留め方などが少しぎこちないけれども、
ちょっと緩めの手作りの質感がなかなかいい雰囲気ではないか。
天板は無垢のパイン材で、床と同じワックス仕上げ。
ミューズリーを入れたボウルを置いて牛乳を注いでいると
ずっと前からここに合った家具のような気分になってきた。
上の写真に写っている「makita」のインパクト・ドライバーは、つい最近手に入れたもの。
こういう家具を組み立てたり、壁に棚を組んだりするのには、これがあるだけで随分違う。
先週の休みは、たまたま仕事で一日移動して終わってしまい、
今週になってようやく家の片付けなどに時間を取れるようになった。
いい機会だからモノは試しに、と手に入れてみたものーその2が、この高圧洗浄機。
強い雨の翌日など、家の外装の黒い鋼板が泥跳ねが派手に残ってしまうので
これで掃除をしてみることにした。ケルヒャーの一番お手軽なクラスのもの。
価格を抑えるためか、水道ホースは別売りになっているのだけれども
以前から持っていた散水用のホースをそのまま使うことができた。
お手軽価格の入門機の割にはなかなか水流も強力で、
本来の目的の外壁の洗浄はもちろん、新緑の樹液がこびり付きかけたクルマや
うっすらと埃をかぶってしまったスクーターなどもさらりと洗えて
これもなかなか重宝しそう。
日が長いのをいいことに、すっかり日が暮れてからリビングの南側にウッドデッキを組んでみた。
しっかりとコンクリートを打った基礎と防腐剤を圧入した材料は工務店さんで用意してもらい
木部の組み立ては自分でやることにしていたのだった。
知らなかったけれども、堅木のデッキ材固定用の専用ビスなどというものが売っていた。
ねじ頭は十字ではなく四角い穴になっていて、色もブロンズ色。
専用のビットとセットで5千円弱だった。
結構いい値段だけれども、普通のタッピング・ビスで留めてしまうのとは随分見た目が違う。
材料が割れないようにmakitaのドリルで下穴を開けてから
踏み板同士が密着しないように割り箸を挟んで均等な間隔を設けながら固定していく。
と、8割方終えたところで充電式のバッテリーが2本とも終わってしまった。
というわけで、続きはまた、来週...
家造りは、なかなか楽しいのであります。
桜と新居。 [暮しの手帖]
そう、新居の引き渡しの日は桜を眺めに出掛けたのだった。
いつもより春もゆっくりとやって来てくれたおかげで
去年の花見よりも11日、その前の年からすると2週間以上も遅い満開。
新しい住まいは今よりも少し南西になったので、
ちょうど途中にある「まつもと空港」の周辺にいくつもある大きな公園へ。
引き渡しのぎりぎりまで、きっと現場は後片付けとか整地とか大変だったのではないかと思う。
午後の指定の時間までは少し余裕があったので、一週間働いて重たく感じる身体を何とか動かしてすっかりお昼を回ってから目星をつけていた公園のベンチへ。
よし、ようやく少し散り始めたかな、という具合。
卵焼き、春巻き、チキンのハーブ焼き、手作りポテトサラダ...
いつも以上に豪華なんじゃない?
「あ、タコさんウィンナーも食べてね」
はいはい。あれ、この平たく半分に切ってあって端っこに切れ目のあるウィンナーは?
「ん?あ、それはカニです」
カニ...
すきやきふりかけのおにぎり、色合いが桜と実に合う(笑。
☆☆☆
つい前の週まで残っていた建物の養生や職人さん用の手洗いなどもすっかり無くなって
シンプルな造りの家が、実際以上にすっきりとして見えた。
居住空間の母屋は、こんな黒色のガルバリウム鋼板張り。
玄関は少し奥に位置していて、庇などもない造り。
建てている時から思っていたけど、やっぱり顔に見えるね(微笑
玄関の扉は建具屋さんに組んでもらったもの。
まだ木地仕上げのままなので、オイルステイン系の塗装でほんのり色を付けて仕上げる予定。
オートバイ3台と自転車などを納めるつもりの車庫と
思い切って外に出してしまった風呂場、トイレの収まった別棟部分(繋がってるけど)は
冬に地道に塗り続けた木の板張り。
なんだか、蕎麦屋さんの看板を付けても似合いそうだ。
車庫は図面で見ていた以上に広々とした印象。
まだ内装を仕上げている最中なので、建具やら障子などを仕舞ってある。
これだけの空間があれば、とりあえず引越しで収めきれないものを
落ち着くまで置いておくのにも十分使えそう。
屋根があって床がコンクリート、というのは当然といえば当然なのだけれども
長年オートバイの置き場所に苦労してきたことを思うと、夢のよう。
車庫だけは内装もこんな風に合板張りで仕上げてもらった。
釘も打てるし、あとから棚などを追加しても良いしね。
玄関前には雨に日に傘を畳んだり、一息つける空間がある。
引き渡しの日に工務店さんから戴いた素敵な信楽焼の傘立てを置くつもり。
玄関を上がって左に向けば母屋のリビングへ、
右へ行くと車庫に繋がっている。
車庫の手前の左側奥にあるのがトイレ、その手前に風呂場。
そう、トイレに行くには洗い出しの仕上げの短い廊下を下駄で歩いて行くのだ。
お客様にも使っていただくことになるので、
からんころんと良い音のする下駄と、柔らかく履きやすそうな草履を探しておこうっと。
一部が吹き抜けになっているリビング・食卓はまだこんな状態。
パイン材のフローリングの床は最後に蜜蝋ワックスを塗って仕上げるつもりなので
しばらくは養生したままになりそう。
家具類の引っ越しは2週間後の予定なので
それまでにこの壁を仕上げておかないと...
と言っても、ここのところほぼ毎日出掛けて
頑張って珪藻土を塗ってくれているのは妻なのだ。
ありがとね。
一番最初に実験的に珪藻土を塗ってみたトイレの壁の一部。
自分達で塗って仕上げるので、コテだけで仕上げてもいいし
妻はスポンジで押さえてみたり、刷毛で筋模様をつけてみたりと
試行錯誤しながらも楽しんでくれている様子。
乾いてみたら、下地の粗が意外に見えちゃったりして...なんていう場所もあるのだけれども
また何年かするうちに気が向いたら塗りなおせばいいか、ということにした。
そう、もう一応水も出るし電気やガスも通じている。
例によって一番遅いのはインターネットの開通になりそう。
今日、建物の登記の申込手続きをして住所も移転の手続きをした。
晴れて松本市民から村民になりました。
村...いい響きです。
庭先で使う外の立水栓の金具は、若い設計士さんが選んでくれたもの。
古いような新しいような、機能的なんだけど結果として可愛らしいというか。
なんだか気に入っているのです。
「harryさんご夫婦のイメージはこんな感じかなぁ、なんて思いまして」
ふうむ...
庭先には母屋と繋がるウッドデッキが近々据えられる予定。
自然木に防腐加工をしたもので組む予定なのです。
次回は、壁塗りのお話などを。
器としての「家」は無事できました。 [暮しの手帖]
すっかり間が空いてしまいました。
先月の終わりに、無事に工務店さんから新居の引き渡しを受けることができました。
ほぼイメージ通りにできたように思います。少しほっとしました。
とはいえ、内装はまだこれから。
石膏ボードの継ぎ目やビスの頭をパテで埋めて、
ある程度、面を平滑に整えてから珪藻土を塗って仕上げていく作業の真最中です。
自分は仕事もあるので、妻が毎日元気に出掛けて格闘しています。
家のこと以外にも色々なことが重なって、
酷い頭痛でぐったりした後に今週は帯状疱疹も出てしまって、本日午後からダウン中。
少し身体も休めなさいというサインなのかもしれません。
夕方からぐっすり寝たおかげか、今になって頭が冴えてきて困っています。
引き渡しの日は、いつもの年よりも2週間ほど遅い桜も楽しんできました。
そんなお話も、近いうちに。
では...