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葡萄牙に行って来た。 [景色]

麦畑スキーム2。.jpg
0307行きはKLM。.JPG
仕事で南欧、ポルトガルに行って来た。
日程はほぼ一週間、実質は現地での活動が4日間、他は移動時間という感じ。
3/8(木)の朝のKLM便に乗ってアムステルダム経由でポルトガル南部の観光地、ファロへ。


0308会場はリゾートホテル。.jpg
かなり規模の大きなリゾートホテルを基地にして、
技術解説を聞きながらの勉強会や、試乗にも出掛けたり。


0308部屋は快適。.jpg
ツインルームを一人で使っていたので、なかなか快適だった。
ただし、連日日本との連絡でPCを開いて部屋でも仕事...


0308夕食1.JPG
食事は日本人の口に合うものが多いように思う。
昼も夕食もビュッフェ形式で好きなものを取り、炭酸水や白ワインと。
豆やポテト、パスタ類をベースにしたサラダ仕立ての料理が多いのも嬉しかった。


0308いきなりサーキット。.JPG
到着後、簡単なミーティング後の最初のプログラムが
これから発売される新型車をサーキットで試乗するというものだった。
自分のマシンにも乗れていないのに、新年最初に革のジャケットを着て
スーパーバイク選手権も開催されるサーキットを半日。
楽しかったけれども、いきなり汗をかいた。


0309いい景色。.JPG
翌日は別の新型車2種類に乗って郊外のワインディングへ。
ちょうど伊豆のような立地で、海辺のホテルを出てしばらくすると
伊豆スカイライン的な爽快な道が延々と続く。
トレーナーはかなりの速さで先導してくれて、景色を楽しむ余裕はなく。


0309休憩場所は教会。.jpg
さんざん走って休憩した場所は、1600年代に建てられたらしい教会。
希少なものらしい木製のパイプオルガンなどもあって、しばし気分転換。


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新しいエンジンの勉強もしっかり。


0309至る所に。.JPG
我々日本からのチーム以外にも南アフリカ、ブラジル、アルゼンチンからのチームが来ていて
ホテルのロビーは不思議な雰囲気だった。


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0309EVはかなりの普及率。.JPG
ホテル内専用らしいルノーのEVミニカー。
最後に立ち寄った首都リスボンでは、レンタル用らしい電動キックボードが
やたらと走っていたりして、ヨーロッパはEV導入が随分進んでいるなぁと思った。


0309眠くて眠くて....JPG
最終日近くなると、歩いていても眠気が...

ポルトガル語は、スペイン語に似ているけれども
フランス語的な音が混ざったような感じ。
人々は陽気だけれども比較的穏やかな印象で、
ゆっくりと旅行でまた訪れてみたいと思った。


☆☆☆


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3日間のプログラムを終え、高速バスで首都リスボンへ。
街に着いたのは夕方、その晩の夜中2時半に出発という日程だった。


0310リスボンにて。.JPG
日中の気温は18℃位、夜の街でもこんな様子をよく見掛けた。
暖かいのだ。


0310小さなクルマばっかり。.JPG

0310まだまだ現役。.jpg
EV化が着実に進んでいても、庶民の普段の足はちょっと古い小型車が主流のよう。
我が家のルノーと同じ頃のクルマが本当に多かった。


0310お土産購入.JPG
疲れ切っていたので、ホテルの周りの市街地を少しだけ散歩して
地元の人が普通に買い物をするような店で軽食とビール、お土産にお菓子などを。



0310リスボン市街。.jpg
リスボンも海に近く坂の多い町で、歩き回る時間があれば楽しそうだった。

ヘルメットやライディング・ウェアの入ったスーツケースの中身を詰め直したりしてから
ほんの1-2時間ほど仮眠をして、深夜の空港からパリ、ド・ゴール空港へ。


0311リスボンからパリへ。.JPG
行きの機内は、どちらも3人掛けの真ん中の席でとても辛かったので
帰りの便は早めにチェックイン・カウンターに向かって
幸い2便とも窓際が取れた。

明けていく空の色を見ながら、パリへ。


0311エールフランス。.JPG
シャルル・ド・ゴール空港での乗継ぎに2時間ほど余裕があったので
ちょっとした買い物をしつつ、のんびりと飛行機を眺めて。

最後の機内食は「チキンのバスク風」、付け合わせはたっぷりのポテトサラダ。
少しでも早く眠りに落ちるように白ワインをおかわりして...

無事に成田に戻り、空港近くのホテルに置いておいた自分のルノーに荷物を詰め込んで
混雑する都内をすり抜けて、我が家へ。
あまりにも眠くて、途中で何度も休憩しながら帰ってきた。



0311次はいつかな....jpg
十年以上ぶりのヨーロッパへの旅は、こんな形でやってきた。
またこういう機会があるんだろうか...


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年末年始の考え事。 [景色]

MtFujiScheme.jpg
1230岩下温泉-1.JPG
暮れに泊った宿は、妻が選んだ山梨にある古くから続く温泉宿だった。
宿泊棟の隣に建つ旧館は明治初期のものだそう。


1230岩下温泉-7.JPG

1230岩下温泉-5.JPG

1230岩下温泉-6.JPG
当時の女将さんなのだろうか、ちょっと逞しい感じの女性が跨っているオートバイ、
見たことが無いロゴなので調べてみると「伊藤機関工業」という
名古屋にあった会社の'50年代の製品らしい。


螺鈿。.JPG
新館のロビーに置かれた家具もいかにも歴史のありそうなもので
扉に細かく施された螺鈿に見とれた。


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夕食の中央の鍋は、山梨らしく「ほうとう」。


1230岩下温泉料理.jpg
新酒のワインの飲み比べなども楽しんで、ぐっすり。


出発前に見た宿の評判に「女将さんが無愛想」「常連客には愛想が良い」
というようなことが書かれていたので少し心配していたけれども、
実際には仲居さんも含めて皆感じが良かった。
料理の説明は楽しかったし、出発の時に御主人らしい体格の良い男性に
とても気持ち良く過ごせたことを伝えると、奥から着物姿の女将さんが出てきて
我々が何処から来たかなど、話が弾んだ。

多分、最近の人達は、自分達が初めて訪れて無愛想な客であっても
接客業の人間には常に愛想よくふるまって欲しいと、欲張りなことを期待し過ぎなのだ。

ふう。


☆☆☆

いつもの年末だと、この後に富士山の近くに立ち寄ってから東京へ向かうのだけれども
朝のうちに拡がっていた青空に少し陰りが出てきて、
富士の中腹にも大きな雲が掛かっているのを見て、そのまま東へ向かうことにした。
富士はいつでも待っていてくれている。
今回は時間を気にする旅にせず、立ち寄った先でちょこちょこと買い物を楽しんだりしながら
のんびりと実家に向かうことに。

なんて言いつつ、買ったのはツヴィリング(ZWILLING)の毛抜き、なんだけど。


おみくじ.JPG
いつものように穏やかな年越しをして
元旦には母、兄夫婦と一緒にお参りへ。
去年は二人揃って「凶」、今年は揃って「大吉」。

85になった母は、少し以前よりも疲れやすくなった様子だったけれども
口振りもしっかりとしていて一安心。
好物の小振りなバターピーナッツなどを届けて、代わりにお節の残りをもらって。


20190101夕日1.JPG
暗くなる前に実家を出て、またいつものように大渋滞の高速道路の対向車線を眺めながら西へ。
今回も旅の足はMINI。
見知らぬ街でスーパーマーケットに立ち寄るのが好きな我々は
また山梨の大型店に立ち寄ってごく普通の食品を買い込んだりして、一泊。


二日の富士。.JPG
晴天の正月二日に清里を周って妻の実家にも寄って
新年の挨拶をしつつ美味しい寿司を御馳走になって、無事に帰宅。


今年の初雪。.JPG
明け方にかけて降ったらしい雪が清里から小淵沢辺りにもしっかり残っていて、
街中を抜けて山裾に近い我が家に戻るとしっかり積もっていた。


☆☆☆


画面見なくていいよ。.JPG
スマートフォンを使っていながら、ネット検索やネットサーフィンをほとんどしなかったのは
通信費が嵩むのを避けて通話主体の契約にしていたせいでもあった。

今回、契約自体は相変わらず2GBという最低限の枠だけにした。
試しに旅先で検索などをしてみても、それほどの通信料にはならないことがわかってきた。
出先でちょっとした調べ物ができるのは、便利と言えば便利。

ただ、それでもほとんどの時間、スマートフォンはいつもベルト・ポーチの中。
新しい小さなAtom君は身に付けていても本当にストレスが無く
加えて幸いなことに、ワタクシはちょっと時間が空いたからといって
スマートフォンの画面を見つめて過ごすという習慣が無いのだ。

ほんの数分、何かの拍子でぽっかりと何もすることが無くなった時間に
ワタクシは目の前の景色をただ漠然と眺めて過ごす。
世の中にはいろいろな風景や人や物があって、
それらについて考えていると時間を持て余すということはない。

今年はどんな景色に出会えるかな。


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車窓から。 [景色]

MtFujiScheme.jpg
暮れの富士-1.JPG
一年間の仕事も終えて一区切り、何も予定の無い1日を過ごしてから
翌日にまた富士を目指して出掛けた。暮れの12月30日。

今回も富士山周辺で一泊。
前回は静かな環境が気に入った「富士クラシックホテル」、
今回はゆったりと、ほんの少し豪華に食事と温泉を楽しみたいという妻のリクエストもあり
河口湖畔の高台にある宿へ。


暮れの富士-2.JPG
今回の足は秋の終りに我が家に来たばかりのミニオ君=2011年式Mini One。
暮れに富士山を目指す人はそれなりに居るかと思ったのに
道中はすれ違うクルマも少なく、
少し南へ伸びた中部横断道の六郷ICで下りて、本栖湖まで一気に駆け上がると
五千円札の絵柄のような富士山が正面に。

普段乗っているルノーと比べると、堅く締まった脚回りとかなり低く感じる重心のおかげで
高速道路での重厚な安定感はなかなか。
マニュアルでシフトしながらタイトコーナーを駆け上がるような場面での
運転の楽しさはこのクルマならではものだと思った。
そういう場面ではクイックなステアリングもとても良い印象。
奥に進むにつれて曲率が大きく曲がり込むようなカーブでも、
手首を少しひねり込むだけで向きを変えてくれる俊敏さがある。

空いているように見えた国道139号線も鳴沢辺りから河口湖方面に向かって急に混みだし、
進路を変えて西湖廻りで河口湖の東の湖畔へ。


美味しさいろいろ。.jpg
宿の食事はなかなか素晴らしかった。
食べきれないような量ではなく、一品一品に創意工夫があって
食べ終わるのが惜しいと思えたほど。

温泉で身体を柔らかくして、仕事のことを一時の間全て忘れた。


かりそめの。.JPG
あけて大晦日。
年末年始の旅行は、一年のうちでこの時だけ
先の予定や仕事の約束や、やらないといけないのに手を付けていない事の後ろめたさ
などというも諸々のことを頭から追いやって過ごす貴重な時間。

誰が乗って、何処に行くのだろう...
などと片隅で考えながら、実際にはワタクシの頭の中は
まな板の上で水が切れるのを待って放置されている木綿豆腐のようになっている。


凶だったけど。.JPG
十分に身体と頭を休めて、実家へ。
母は相変わらず元気で足腰もしっかりした様子でほっとした。
静かに「ゆく年くる年」を眺めながら新年を迎えて、
翌朝、元旦はいつものように兄夫婦もやってきてお参りも。

それにして暖かな正月で、風も穏やか。
地元の神社も何時になく人が多く賑わっていた。



まきば公園にて。.JPG
元旦の午後に実家を出て甲府市内に一泊、翌日も快晴。
広域農道経由で閑散とした清里駅をかすめて、さらに標高が高い「まきば公園」へ。

例年なら多少は雪が積もっているこの時期なのに
今年は路肩にかろうじて残っている程度。
標高1400mというだけあって、空気が澄んで空の青さが違う気がする。
施設を管理している人に感謝しつつ、地元のお菓子をいろいろと買い込んで。


八ヶ岳くっきり。.JPG
雪がほとんどない鉢巻道路をぐるりと西へ進み、
八ケ岳中央農業実践大のグラウンドの脇をかすめて原村から茅野市へ。
エコーラインからの八ヶ岳は鋭く険しい山肌がくっきり。


茅野市から。.JPG
妻の実家のすぐ前からも、八ヶ岳はこんな風にくっきり。
実家の皆さんも変わらず元気そうで、何より。
いつものようにお節と美味しい寿司をご馳走になり
一休みしてから新しい年の我が家へ。


八ヶ岳とミニオ君。.JPG
こんな風に、また新しくページをめくるような気持ちで
2018年の暮らしが始まったのでした。


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始まりはまたしても富士。 [景色]

MtFujiScheme.jpg
1231夜明け前。.JPG
12月28日で仕事も無事に一区切り、本当に何もしない休みを挟んで30日に東に向かって家を出た。
これまで年末年始は伊豆経由やいろいろなルートを通ってみたけれども
今回は移動の時間を少なめにして、泊ったことのない富士山近くの宿で
のんびりと富士を眺めて過ごすことに。

クルマで移動するので、宿周辺で買い物などできなくてもなんとかなる。
できれば静かな場所がいいなぁ...と、地図の上では本当に周りに何もなさそうな
富士ヶ嶺にある「富士クラシックホテル」を選んでみた。
甲府盆地で夕食を済ませて、到着したのはすっかり日が暮れてから。


1230オリオン.JPG
以前は第一ホテルという名前だったらしいこの宿、適度に古びた感じと
効率最優先ではないのんびりと落ち着いた雰囲気があって、とても気に入った。

部屋を少し暗くして南に向いているらしい窓から外を見上げてみると
満天の星空が広がっていた。オリオン座がくっきり。


1231富士からご来光.JPG
あけて大晦日、辺りがうっすらと明るくなった頃に
富士の南寄りの斜面から朝日が。


1231クラシックな朝食。.JPG
朝食を摂りにレストランに行くと、人はそれなりに大勢いるのに不思議と静かな景色。
テーブルはしっかり埋まっているのだけれども、騒がしくないのだ。
子供連れの家族も多少見かけたけれども、意味なくドタドタと走りまわる子供もいない。
どのテーブルも静かに食事と景色を愉しんでいる様子で
我々もほっとしてゆっくりと過ごした。

そうそう、ホテルというのはこういうものだった、と
少し新鮮な嬉しさだった。


1231クラシックな朝食、その2。.JPG
いわゆるバイキング形式だったけれども、それぞれの食材自体もとても美味しかった。
上の写真の丸いパンに添えられているのは、「自家製のみかんジャム」というもの。
マーマレードではなく、温州ミカンを柔らかく煮てピューレにしたような自然な甘さ。
ハムも美味しかったなぁ。

ということで、機会があればまたこの宿に泊ろうと思っている。

0131山頂。.JPG
急ぐ理由は何もないので、目前にそびえる富士をしばらく眺めてから、出発。
この日も雲がほとんどない濃い青空。


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宿を出てしばらく、鳴沢村でいつもの国道139号線に合流するまでは
青木ヶ原の深い森の中を走る。
途中、西に向かって本栖湖を見渡す展望台からはその先の南アルプスもくっきりと。


1231河口湖.JPG

1231山中湖にて。.JPG
河口湖辺りではちょうど陽を背にして逆光の富士、
山中湖畔まで回ってくると南からの陽を受けた姿を裾野まで眺めることができた。

十分満足して、久々の「道志みち」で多摩方面に向かい
寄り道を楽しみながら夕方には実家へ。


☆☆☆


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0101お土産。.JPG
10年前の我々と、その時に英国で買ってきたお土産。


0101八幡様。.JPG
母は元気そうで、一安心。
我が家のTVを少し大きなものに買い換えたので
これまで使っていたものをクルマに積んできて配線を繋ぎ直し、
紅白歌合戦~ゆく年くる年はこれまでよりもかなり大きな画面で。

「今年はおせちも宅配の素材を詰めるだけにして、あんまり無理しないことにしたんですのよ...」
と笑っている。
「黒豆だけはしっかり煮たんだけど...美味しく出来てるかしら」
うん、いつもの味。美味しいです。
妻がちゃんと持参した空のタッパーウェアにお土産代りに詰めさせてもらって
しっかり持ちかえることにした。

兄夫婦と一緒に近くの神社まで歩いてお参りもして、まだ陽が残っているうちに出発。
逆方向は延々と渋滞している中央道を西に向かって、勝沼近くで一泊することにする。


0102韮崎から.JPG
正月二日、この日も晴天。
甲府市街を抜けて、韮崎辺りで振り返ると、市街地の先に富士。

0102まきば公園から.JPG
そのまま長坂~大泉と抜けて北に向かい、八ヶ岳山麓の「まきば公園」に今年も立ち寄ってみた。
雪は例年よりもずっと少なめで、路面にはほとんど残っていない。
途中の放牧地で羊の群れを眺めて、妻の実家にも顔を出し、
新年のご挨拶をして夕方に無事帰宅。

☆☆☆

実は今回、出掛ける直前にクルマに着けているポータブル・ナビを替えてみた。
3年前に手に入れたPanasonic製の「旅ナビ」という商品は
徒歩の旅行でもガイドブックとして使えるなんていう不思議な機能が盛り込まれていて
おもしろいものではあるのだけれども、さすがに地図データが2010年版のままなので
関東に仕事で出掛ける時などに新しい道が出てこないのがかなり不便になってきたのだ。

地図データの更新サービス自体はまだ提供されているけれども、1万円以上する。
信州で使っている分にはさほど不自由はしないので、
この機会に「旅ナビ」は妻の軽自動車に移設して、自分用に別のものを選ぶことに。


Navi入替2.jpg
必ずしも最新版でなければ駄目というわけではないのは、古い機種を使ってみてよくわかったので
今回は予算1万円以内で手に入る中古のGarmin製を選んでみた。
”2580Z Plus”という2012年頃の商品で、地図データは2014年版のものになっていた。

Garmin製にしたのは、ナビゲーション機器の考え方自体が
日本製のものとはどこか微妙に違うように思えて、
拡張性なども含めていろいろと興味が湧いてきたのが、まず一つ。
仕事で同社のオートバイ用のものを扱うことが多いので
独特のメニュー構成などを知っておきたかったということもある。

今回の旅行を通じて色々な場面でわかったことは
まずGPSの信号補足が速く、車両の向う方角・位置の変化にかなり俊敏に反応すること。
一方で、地図自体の表現はかなりあっさりとしていて、
市街地を走っていても周囲の商業施設などは基本的に表示されないので
常に白地図の上を移動しているような表示になる。
但し、そのシンプルな表現でも、脇を並行しているのが川なのか細い道なのか鉄道なのか、
といった必要な情報は判りやすく表示してくれるので、判断に迷うことが少なくなった。
その点では、日本製のナビは表示される情報が多過ぎるような気もする。


Navi入替.jpg
装着方法は、これまで使っていたホルダーを少し加工して
Garmin純正のクレードルを取り付けられるようにした。
電源は助手席前のグローブ・ボックスに設置してあるUSB充電器から。
1年ぶりにダッシュボード全体を分解して新しい電源ケーブルを通し直した。

2週間ほど使ってみて、「Garminの考えるナビのあるべき姿」的なものはかなり理解できた。
個人的には、やたらと案内音声の多い日本製ナビよりはこちらの方が好み。
ただ、しつこいながらも柔らかなトーンで案内してくれたPanasonic製と比べると
何かの警報を伝えるかのようなクールすぎる女性の声のトーンだけが気になる(笑



今年もどうぞよろしく!.JPG
こんな風に始まった2017年も、もう11日。
年々速さが増すような時間の進み方を、少しでもゆっくりとできるように。
一休さんではないけど、「慌てない」が今年のテーマです。


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2016年1月27日のメモ。 [景色]

New Year's Fuji Scheme.jpg
記念日に。.JPG
東京オリンピックの年から、今年で52年。
一人で決めるのではない暮らし方をするようになって、ちょうど10年。

本当に自分が何をしたいのか、どう生きたいかを考えて行動し続ければ
人生は少しずつ思ったように変化していくものだと感じるようになった。
生きているって、楽しいことだ。


10年経って。.JPG
仕事の用事もあって、都内へ。薄いコートでも十分に暖かい日だった。
記念日ではあるけれども、形式的に大騒ぎするものでもないような気がしたので
二人で静かに好きなものをゆっくり食べてお腹一杯になろう、ということに。
向かった先は、気に入っているちょっと古めかしい洋食屋さん。
給仕をしてくれる人のいで立ちも、出てくる料理も、店内の雰囲気も
何処か昭和の香りがする。
奥で火に向かっているシェフは白髪で痩せ気味のきりりとした職人風の方で
その人が料理を運んでくる時の機敏さがとても気持ちがよい。

器に入ったデミグラス・ソースを添えたハンバーグ・ステーキも
チーズを載せて焼かれたナポリタンも
チーズとハムを挟んで揚げたコルドン・ブルーも
どれも調理をする人の愛情が溢れているような味わい。

うん、とても美味しかった。
ベルトは事前に緩めておいた。


待ち遠しい。.JPG
一泊して、翌日も暖かな天気。
いくつか用事を済ませて、明るいうちに我が家方面へ、
と思っているうちに、二人揃って空腹に気がつく。
もうお昼を回っていて、お腹は空いているのだけれども
昨晩も今朝もしっかり食べたから、何かさっぱりとしたものがいいな。

こういう時には、きりっと冷えた蕎麦がいい。
でも、普段通らないルートを走っていたので、この近くにどんな店があるのかは皆目分からない。

ナビに訊いて、現在地から近い「そば・うどん店」をリスト・アップしてもらう。
「増田屋」「大村庵」....こういう名前のお店は大体想像がつく。
目に留まったのは、聞いた記憶の無い名前。

ハズレだったらごめんね、などと言いながらナビの案内に従って進んでいくと
商店が途切れた辺りに静かな暖簾の下がったお店が現れた。
美味しい食事を出す店は、大概外観にもそれが表れる。
ここは良さそうだ。

品書きを見て、これは当たりのお店だろうと確信する。


笊も素敵。.JPG
出てきた蕎麦は、期待以上に旨い蕎麦だった。
細打ちだけれどもしっかりとした腰があって、妻も気に入ってくれた様子。
場所も覚えたことだし、近くを通る用事が出来たらまた来よう、と話した。


☆☆☆


食事というのは、時に人生のダイジェストのようなものだなぁ、と思ったりする。
我々は、あまり綿密に調べ物をして出掛ける方ではないので
だいたいは店の構えを眺めたり、店頭のメニューをちらりと見たりして
これはいけそうだという直感で選んで入ってみることが多い。
アテが外れたら多分その次はないし、
気に入ったら覚えておいてまたの機会を楽しむことにする。
そういう賭けのようなものを繰り返しているうちに
自分達の好みも少しずつはっきりとした形になってきて
よりお店が選びやすくなる。

時々は無謀なチャレンジもする。
運良く当たったら、それを励みにまた知らない場所へ。
そうやって自分達の行きつけのお店を増やしていけたら、それはとても楽しいことだと思う。



128-1.png
満ち足りた気分になって、再びの雪景色へ。
ついさっきまで居た場所の風景からすると、まるで何もないという感じに見える。
何もない、というのがこれほどほっとした気分にさせてくれるものだったとは。

自分が変われば、世界もまた違って見えるようになる。
そんなことを感じながら移動した記念日なのだった。

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2015年はこんな風に始まった。 [景色]

New Year's Fuji Scheme.jpg
1230朝霧にて.JPG
2014年の仕事も終わり、富士を廻る旅に。
30日の午後になってから小雪の舞い始めた我が家を出て、中央道を甲府南で降り
いつもとは少しルートを変えて本栖湖方面には向かわず
風穴・氷穴の先から県道71号線でまっすぐ朝霧高原に出てみることにした。


1230見えた!.png
どんよりと垂れこめていた雲は八ヶ岳を過ぎる頃には晴れてきて
精進湖のほとりまで降りてきて何回か目の左カーブを曲がると、くっきりと富士が姿を現した。
助手席の妻と、意味もなく拍手。


1230朝霧高原にて.jpg
遅く出たせいもあって、朝霧高原の道の駅に立ち寄る頃には
夕方の陽がちょうど富士の頭を照らしていた。
用事を済ませて再び南へ下り始めると、富士はゆっくりと夕闇の中へ。

ここ数年、毎年のことではあるけれども
年末年始の小旅行は我々にとっては他のどの時期の移動とも違った
何とも言えない自由な雰囲気があって、しみじみと嬉しい。
移動した先に仕事が待っているわけでもなく、時間の約束もなく
ここへ寄らないと、と決めてある場所があるわけでもない。

この日の宿は沼津。
高速道路を降りて市街地に向かいつつ、目に付いた地元の人達が集まっていそうな
割烹定食屋さん風の店へ。


1230沼津にて。.JPG
「本日のおすすめ」の品書きから、迷わず〆鯖。
お、鯖の身の虹色の文様がなんとも美しい。
一年の締めくくりに、一年間食べた中でも一番旨い〆鯖で〆られるというほのかな幸せ。
大きな幹線道から一瞬だけ見えた奥まった場所の店だった。見落とさなくて良かった。
お勧めの握り、ちらし寿司をゆっくりとつついて、ぐっすりと休んだ。


0101しみじみと。.JPG

0101お参りは中吉。.JPG
大晦日も、空は気持ち良く晴れ渡っていた。
いつも立ち寄るアウトドア・ショップも覗いてはみたけれども、買い物は無し。
夕方に実家に顔を出し、年々つまらなくなる紅白を横目で見ながら
思った以上に母が元気そうな様子に少しほっとして、
「ゆく年くる年」だけはしっかりと見て、気が付くと2015年になっていた。

明けて元旦、朝のうちこそまだ青空が広がっていたけれども
お参りに行く頃には強い風に乗ってぼったりとした雪が舞い始めた。
お御籤は、中吉。妻と母は、吉。
これまたいつものように兄夫婦と娘、孫が疾風のように帰っていき
雪の勢いが弱まる気配が無いので、少し早目に移動することにした。
この日のうちに甲府へ。


12310101沼津から東京、山梨へ.jpg
心配していた雪は山梨県に入る頃にはすっかりおさまり
中央道を降りる頃にはうっすらと空に青みも戻ってきた。
年末の快晴から雪、再び晴れてくれそうな予感。


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1月2日の朝。宿からは南アルプスの険しい山並みが見えた。
平野の市街地とのコントラストが凄い。


0102甲府から八ヶ岳へ.jpg
天気も良いので、高速道路には乗らずに市街地から広域農道を選んで八ヶ岳方面へ。

所々で振り返ると富士がまたくっきりと見え、
大泉の駅の脇を陸橋で越える辺りから道路は白い面積が増え始めて
八ヶ岳周遊道路に出る手前では慌ててチェーンを装着しているクルマも。


0102まきば公園にて。.JPG

0102まきば公園から富士2。.JPG
どの季節に訪れても気持ちの良い「まきば公園」へ。
標高1,400m、思ったよりも高い場所にあるのだな。
牧場を見渡す南西の角まで進むと、期待した通りの凛々しい富士の姿が。
うむ、満足。

昼を回ったばかりの時間に妻の実家に寄り、
これまたいつものように、信州だというのにどうしてこんなに旨いのかと思う
柏崎港直送の握り寿司をたらふくご馳走になって、
いよいよ正月も終わり。
暮れ近くに新しいドライブ・レコーダーを取りつけた時に外した以前のレコーダーを
妻のお姉さんのクルマに取付けて、一休みしてから、我が家へ。
年始の休みを1日だけ残して戻ってきた。


☆☆☆


20年を隔てて。.jpg
我が家で見つけた古い写真の一枚。
ちょうど20年前、ワタクシはこのSAAB 900iを中古車で手に入れて
通勤にも使い、たまに気が向くとあての無いドライブを楽しんでいた。
重厚な金庫のような音を立てて閉まるドア、不自然なほど湾曲したフロント・ガラス、
直立した絶壁のようなダッシュボード、独特な包まれ感があって好きなクルマだった。

ノン・ターボではあっても力不足と感じるほどではなく、
それよりも3速までしかないATが無駄にガソリンを消費しているように思えて、少し気が引けた。
車体が前後に長い割には幅は狭く、トランクは広大で
リアシートの背の部分をバタンと倒すとトランクと繋がって
セミダブル・ベッド的な異次元空間が出来上がってしまうという面白い造り。
思い立って毛布を積みこんで、車中泊をしたこともあった。


今年も頼むぞ、と。.JPG
そして20年後のワタクシの今の移動の足は、こちら。
全長は70cm近く短いけれども、車体の幅とホイールベースはほぼ同じで
車高は逆に10cmほど高く、おそらく室内はずっと広い。
紺色を選んだおかげもあって、このクルマに感じる実直な安心感は
どこかSAABで移動していた頃を思い出させるところがある。

さて、今年はどんな景色に出会えるかな。

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そろそろ出掛けます。 [景色]

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0217雪かきプロ3.JPG
▲2014年2月


今年は雪に始まって、ようやく春になったかと思うとそれはあっという間に過ぎ去ってしまい
夏が随分と早目にやってきて、いつがピークだかわからないままま雨の日が続き
秋はいつも以上に一瞬で終わってしまって、冬もいつもより早めだった。

そう、気持の良いオートバイ日和は本当に少なかったのだ。



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▲2014年7月

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▲2014年8月

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▲2014年10月

空を眺めるのが好きになった。
少し視線を上に向けるだけで、時間が進んでゆく速さとか
景色というものが本当に多様なこととか
地球が丸いことなどに今更ながら気が付くようになった。

こうやって、今楽しく生きているということを
とても有難いものだと感じるようにもなった。



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今年の仕事も取りあえず終わり。
そろそろ10年選手になるはずの旅行鞄に身の回りのものを詰め込んで
また二人で出掛けてきます。

今年一年、ブログを通じてお世話になった皆さん、
いつも楽しませてくれてありがとうございました。
どうぞ良い年の瀬をお過ごしください。

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ペース調整中。 [景色]

New Year's Fuji Scheme.jpg
綺麗だったけど。.jpg

0219これ雪ですよ、奥さん!.jpg
ひたすら雪をどけたり、かき分けたりしているうちに
気がついたらもう3月になっていた。
なんだかぽっかりと2月という時間が何処かへ消えてしまったような感じだ。


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盛りだくさん。.jpg
今がいつなのか、自分の時間と世界の時間がうまく噛み合わないような居心地の悪さを感じながら
仕事で伊豆方面へ。この時期だから普通なのだろうけれども、河津桜が咲いていたりして、
さらに頭が混乱。

今はいったいいつで、ワタクシは何をしているのかな。

それでも、オートバイに乗るということの楽しさを久々に満喫できて、とても良かった。
自分のマシンにしっかりと乗りたいという気持ちがここまで強く感じられたのも久々。
慌てずに少しずつ今の時計に自分の気持ちを近づけて行こう、と帰り道のクルマの中で思った。

その、オートバイの楽しさ満喫のお話は、また次回にでも。
本当に楽しかったんですよ。

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大雪写真集。 [景色]

New Year's Fuji Scheme.jpg
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先週の土曜日。
前日から盛んに天気予報で「記録的な大雪となる恐れ」なんて聞いてはいたけど
普段から塩尻周辺は雪も少なめなので、高を括っていたのだった。

ところが...朝になってみると深々と積もっている。今まで見たことが無い程に。
職場へ向かう途中の大きな幹線道路はどこまでが車道だかわからないほどで
やっとのことで辿り着いてからも、さらに雪の勢いは増すばかりだった。


0208降りやまず.JPG
午後3時、これ以上職場にいても危険だという判断になり、帰宅することに。
といっても、今度は家まで辿り着くのがひと苦労なのだった。


道はどこまで....jpg
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そこそこ雪には慣れている筈の地元の人のクルマも田んぼに落ちていたり、
ちょっとした上り坂で止まっていたりした。
救助のクルマが来て、そのクルマの群れを避けようとして、またスタックするクルマが...
普段だと15分程度の道のりを小一時間かけて、やっとのことで到着。ふう。


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翌日曜日。
妻が日中に何度か雪かきをしてくれていたおかげで何とかクルマの出し入れは出来るように
なっていたけれども、50-60cm位は積もったのではないだろうか。
松本市内は49cmの積雪とのこと。我が家の周辺は山沿いなのでもう少し深かった。


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こんな時に役に立ってくれているのが、かなり昔に手に入れたBrabantia製のスクレイパー。
SAAB900に乗っていた頃に六本木の"Le Garage"で買ったので、もう16年選手。
Brabantiaというと、今買えるのはゴミ箱とか金属製のパン・ケースくらいだけれども
どういう訳かこのスクレイパーはとても良くできているのだった。
凍ったガラス面を削る刃は赤い硬質樹脂、水切りのゴムはいまだにヘタってもいない。


雪原を行く.jpg
日曜の朝の空港周辺の道は清々しい景色だった。しっかりとした圧雪がかえって走り易い。
この雪の盤が壊れ始めてからが大変なのだ。実際に日曜日の午後にはかなり雪解けも進んで
除雪車も何度か通り、夜に帰宅する時には幹線道路はほとんど問題なく通れるようになっていた。

そうして月曜・火曜と確実に雪は溶けて行って、でも妙に寂しいような気分もして。


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火曜日の午後。
空港周辺の大きな駐車場にはまだ除雪車も入り込んでおらず、雪と戯れる家族連れの姿も。


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そして、今日。
我が家周辺の畑はまだ雪原のまま、北アルプスは普段以上にくっきりと見えている。
二人で近所のスーパー・マーケットまで出掛けて、雪景色を眺めながら少し遠回り。


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我が家の前に拡がる長芋畑の先には、日没前の夕日に照らされた美ヶ原周辺の山並みと、月。

連日の雪かきのせいで身体のあちこちが軋むような気がしたのだれども
こんな景色を静かに眺めて過ごす幸せと引き換えなら悪くない、とも思ったのだった。


★★★ 2/18(火)追伸


一週間後にまたの大雪でした。

もう雪を積む場所が....jpg

上は日曜日の朝の様子、下は昨日の朝の出勤の時にドライブレコーダーに移った家の前の様子。
土曜日はクルマを掘り出すだけで丸一日、ようやくクルマは動けるようになりましたけど、
今度はスーパーやコンビニエンス・ストアがスカスカ、という話もあったりして。
国道沿いのG.S.では給油規制が始まったようです。

何処も雪かきで一日中汗をかいて、そのかいた雪を持って行く場所に困っています。
山梨など全く動けない地域の人も大勢いらっしゃるようですし、
早く幹線道路の動きが元に戻りますように。

タグ:雪の記録
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始まりはいつも富士。 [景色]

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1231晦日の富士。.JPG
年末、仕事が終わった翌日から呆れるほどの雪になったけれども
実家に向かって出発する30日には雨が降り始めて
この分なら雪も溶けてくれるだろうと、雪掻きもせずに家を出た。

いつもは大晦日の朝に出発していたのだけれども
今回は新年の仕事始めが4日と早目なので、
1日早く出て、たまにはのんびりと買い物でもしながら1泊して
ゆっくり向かうことにしたのだった。

初日の道中は、ずっと雨。
去年は家を建てるという大きなイベントもあったので
買い物といってもホームセンターで道具やら材料やらを買う程度の
慎ましい買い物に抑えてきたつもりだった。
年末だし、たまには大きなショッピング・モールでも覗いてみようと
寄り道しながら富士市のビジネス・ホテルまで。
宿に着く頃には、久々に着ていったBarbourのオイルド・コットンのジャケットが
一瞬でぐっしょりとしてしまうほどの大雨...
それでも、翌朝にはすっかりその雨も上がって、
くっきりとした姿の富士が目の前にそびえていた。
朝7時を回ると、朝日が東側から稜線を照らし出して、それはそれは美しい姿だった。


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舗装の滑らかな新東名から東名に合流し、淡々と渋滞もなく走り続けて実家の近くまで。
いつものことだけれども、我々は暮れに田舎から出てくるので、人々の流れとは逆なのだ。
それにしても関東の暖かなこと!
防寒着として持ってきたBarbourのジャケットはその後一度も出番が無かった。
東名高速では、BMWのマシンだけでなく、こんな素敵なバイクも見かけた。
今見るとはっとするほどスリムなSDR200、追い越し車線を颯爽と走り抜けていった。

昼前には以前生活していたエリアに着いて、少し懐かしいお店をはしごして回り
陽が暮れ始める頃には実家へ。
母は秋に訪ねた時よりも顔色も良く、元気そうでほっとした。
今も、週2・3日の介護ボランティアの仕事をしながら、読書会の集まりに参加して
天気が良ければ買い物も団地内のスーパーではなく
2kmほど離れた遠いスーパーまで歩いて出掛けているのだそうだ。
夕食をご馳走になり、紅白歌合戦を冷やかしながら妻は御節を重箱に詰めるのを手伝って
いつものように「ゆく年くる年」を見入りながら
我々が買ってきた信州の蕎麦を茹でてもらって、年越し蕎麦。


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開けて、新年元旦。
穏やかな晴天だった。
兄夫婦が訪ねて来るまで、のんびりと正月らしく分厚い新聞をめくり
お重を広げて、お節を摘まんで。

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姪が去年嫁いで行ったので、今年は5人で静かな顔合わせ。
華やかな結婚式だったけれども、若い二人はまだまだ生活基盤も危ういのに
いきなり孫も生まれてしまって、兄夫婦はそれなりに気苦労が絶えない様子。
苦労話を笑いながら聞かせてもらって、暖かいうちに近くの神社まで。



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子供の頃は山の奥にあるという印象だった小さな神社も
今は周りが切り開かれて、行く度に新築の家が増え、すっかり住宅地の神社になってしまった。

今年のお御籤は中吉。妻も中吉。


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実家にずっと眠っていた大工道具や古いオートバイ用の雨合羽などをクルマに積みこんで
夜はここ数年の定宿の湘南の宿へ。
駐車場のレイアウトが変わって大きな中庭を作り始めていて、何だか妙な気がしたのだけれども
毎年楽しみにしていた中華料理のレストランは満席だと言われて入れず、
翌朝の食事もお節が姿を消して、お雑煮も「あー、もうやってませんねぇ」という具合。
今年で6年目だったけれども、ここに泊るのは今回が最後になりそう。残念だけれども。


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翌朝も晴天。
少し遅めに出発すると、駅伝の応援で沿道はもう人出が目立ち始めていて
何処へ行くにも渋滞...いつもと方角を換えて
国道246号の小山あたりから山中湖に抜けることにした。
意外なことに、山中湖周辺から河口湖までは目立つ混雑もなく、再びの富士にご対面。
河口湖周辺でも気温計は7℃ほどもあって、寒さはほとんど感じなかった。

もう一度山を越えて甲府盆地へ降り、中央道で八ヶ岳方面へ進むうちに
みるみると暗い色の雲が空を覆い始めて
小淵沢辺りで雪が舞い始めた。
まるで何処かで季節の区切りの線を越えてしまったような感じだった。


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八ヶ岳高原美術館前まで来ると、辺りはすっかり雪景色に。
夕闇の中に青のイルミネーションが浮かび上がって、静かだったけれども素敵な眺めだった。
うん、やっぱり冬はこうでないとね。



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妻の実家に立ち寄って新年の挨拶をして、夕食をたっぷりとご馳走になる。
日曜大工に目覚めた妻が秋頃から「出張リフォーム(笑)」で少しずつ手掛けた
キッチンのリフォームの成果も見せてもらった。
以前は少し薄暗く感じた台所が、壁の塗り替えと床の張り替え、
キッチンの家具の扉などの交換などでとても使いやすそうに変わっていた。
少し仮眠をさせてもらってから、我が家へ。
雨のおかげで、雪はほとんど溶けているように見えた。

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新年3日。
もう正月休みも最後の1日、撮ってきた写真を整理したり、
ネットで新年のニュースなどを見ながら、ぼぉーっとして過ごす。
空気が凛として遠くの山並みが綺麗に見えそうだったので、
午後になって少しだけ家の周りをまわってみた。
我が家からほんの数分の畑まで来ると、東南の方角にくっきりと八ヶ岳が見えた。
いつになく凛々しい姿に、しばし見とれる。

ここ数年、毎年何かしら大きな変化があったような気がするけれども
今年はさすがに大きな変化はなくてもよいので、
新しい家に少しずつ手を入れて住みやすくして、
妻と平和に過ごしていきたいと思う。
職場もここ3年は毎年改装や新築を重ねてきたので
今年はじっくりと品質の向上に取り組む年にしたい。

仕事も家庭も「地道により良く」が今年の目標なのであります。

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