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荒井由美はデビュー曲が一番好きだ、という話。 [音楽]

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切り取られた森。.jpg
「返事はいらない」という荒井由美のデビュー曲、かなり好きだ。
シングル盤と、その後のアルバムに収められたバージョンとは編曲がまったく違っていて
300枚くらいしか売れなかったというシングル盤の演奏の方が素晴らしく良い。
いつの間にか失くしてしまった、そのシングル・バージョンを収めたCD(既に廃盤だった)を探しあてて
久々にヘッドフォンを掛けて部屋を暗くして、聴く。

カントリー・ロック的な乾いた力強い演奏と、さばさばと少し骨太な歌詞が調和していて
「この手紙が届く頃には、ここに居ないかもしれない」という詞は旅人のようでもあるし
"会いたくなってしまうから手紙の返事はいらない" なんていう
ちょっとやせ我慢的ないじらしさが、またいいのだ。
こういう曲を聴いたあとに、テレビから流れてくる「会いたい」だの「君を守りたい」だのと
ごたごたとマシュマロにつまずいて転んでいるような歌を聴くと、好きにしてくれ、と思ってしまう。

絶妙なドライブ感のあるドラムが特に印象的で、
てっきりティン・パン・アレー=林立夫氏なのかと思っていたら、
このデビュー・シングルでのドラム演奏は当時から親交のあった高橋幸宏氏だという話がある。
ふうむ。


強い陽射し4。.jpg



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Here comes the rain again... [音楽]


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その後もケヤキの緑は日に々々濃さを増して、今週はこんな感じに。
陽射しも、もう初夏かと思うくらい。蝉の声が聞こえてきてもおかしくない。

薄手のシャツに一番軽いジャケットを羽織っただけなのに、暑い。
26℃って、こんなものなんだったっけ。
8月の36℃が今から怖い。





ケヤキ0420.jpg
10日ほど前は、まだこんなにすかすかしていたのにね。
日なたの暖かさが心地よい...そんな季節はもう終わり、なのかな。

でも、今朝は雨...なわけですが。。


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New Frontier... [音楽]



仕事で出掛けた帰り、高速のP.A.で。
走るアメリカ文化、とでもいう感じに圧倒されてしまう。
モーターホームというものなんだろうか。人生丸ごと、車で移動...地に脚のついてない暮らし(笑)。
なんだかいいなぁ。

と、頭の中でB.G.M.が鳴りはじめる。
Donald Fagenの"New Frontier"、'82年頃だっけ。
もしかしたら、今までに一番多く聴いた曲かもしれない。好きな曲だ。

"She's got a touch of Tuesday Weld...."
Tuesday Weld というと、マックイーンと共演した「シンシナティ・キッド」を思い出す。
成り上がり、自己過信、思いもかけない敗北、それを慰めてくれるのは童顔のTuesday Weld。

あの曲のビデオがまた、よかった。
ピーター・バラカンが司会の「ポッパーズMTV」とか、小林克也氏の「ベストヒットUSA」なんかで掛かると
あわててVHSテープに録画したりして。

僕にとってのアメリカのイメージはひどく漠然としていて、なんだかとても乾いている。
たぶん、小学生の頃に東京12チャンネルの昼間の再放送で観た映画の影響なんじゃないか、
という気もするんだけれども。
「激突!(スピルバーグ)」や「バニシング・ポイント」、「ダーティーメリー・クレイジーラリー」、
ウォルター・マッソーの出ていた「突破口」、イーストウッドの「サンダーボルト」...
みんな乾ききってパサパサだ。




チョコレート業界が1年のピークを迎える日、我が家にはこんなものが(笑
これはそんなにパサパサしていなかった(微笑

それにしても自分で型紙切って文字を書くって発想がすごいな。見直した。


タグ:Donald Fagen

Joni Mitchellのこと。 [音楽]

「どんな音楽を聴くのですか?」
返答につまる。


ここ数年、おそらく一番頻繁に聴いている、ジョニ・ミッチェル。
しかも古いアルバムばかりだ。
70年代半ばの"COURT AND SPARK"、”Don Juan's Reckless Daughter"、"HEJIRA"。

彼女のアルバムを聞いていると、個人的かつ総合的な音楽だなあという気がする。
フォークだとか、ロックだとかのジャンル分けから自由にすり抜けて
自分の表現に最適な形を探って、しっかり自分のものにしている感じがある。
個人の純粋なエネルギーがそのまま音になって現れているような。

デビューからしばらくの荒井由美もそんな感じだ。
アルバムのバージョンとは違う、デビューシングルの「返事はいらない」なんて、大好きだな。
井上陽水なんか、30年以上もそんな状態。すごいな。

自分も、ジャンルと関係ない総合的な人間でありたい...などと無謀なことを考えてしまう。
「あなたはいったい、どんな方なんですか?」
返答につまるくらいに...



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冗談としての80's BritPop [音楽]

シャッフルモードのE99から突然Heaven17が流れてくる。
笑ってしまう。
その馬鹿っぽい気合の入りすぎたボーカル、妙に社会派ぶった浮ついた歌詞、
間の抜けたホーンセクション、えらく気持ちの良いビート感。

わかってやってたんだろうな、彼ら - Glenn Gregory以外の二人は。
でも、気を抜かず、にこりともせず、壮大な冗談を一時期に集中して生み出した。

今思い返してみると、この頃のブリティッシュ・ポップシーンはどこか可笑しい。
本人たちが気づいていなかったのか、確信犯だったのか。
ABC、ブロンスキー・ビート、スパンダー・バレエ..etc.
その後、真っ当な道を進んでくれた人が.....いないか。

あ、Eurythmicsがいるじゃないか。

でもWHAM! で帳消しだな。あれは災厄だった。


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Robert Palmer 追悼。 [音楽]

突如として、ある曲が頭の中で鳴り始めてとまらない、
ということがある。

今朝、いきなり始まったのはDEVOの"Whip it! "
"Whip it good !! "..............コーヒー飲みながら始まってしまうと、地獄だった。
気にすれば気にするほど、止まない。やっかいだ。

で、朝食を取りながらDEVOの馬鹿馬鹿しいヴィジュアルを十数年ぶりに眺めて
頭の中で鳴り響くサウンドに合わせてみようかと。
Webで検索してみると、すぐ見つかった。

「100 部 有 史 以 来 最 杰 出 的 音 ? 録 像」 って何これ?
MTVの中国語バージョンサイトで紹介されてるプロモーションヴィデオ名作100選に入っていたのだ。
 名作だ、よな。



懐かしい顔が並んでいる中に、彼が居た。
Robert Palmer.
バハマ時代も好きだし、
大ヒット飛ばして「デザイン会社副社長」風のスタイルになってからも良い。


帰ったら聴こう。


なんて思ってたら、亡くなっていたとは!パリでの心臓発作。享年53歳。
仕事場で業務から逃避中に、 ある人のblogで知った。
言葉を失う。


ほんとに、1986-88年のRobert Palmerは確信犯的にカッコよかったのだ。


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