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日記代わりに。 [気になる光景]


12月4日。
仕事に向かった場所の斜向かいに、古い木塀で囲われた更地が。
都心の一等地だ。
ぽかぽかと晴れた小春日和の昼休み、なんとなく気になって節穴からのぞいてみる。
誰にも気付いてもらえないまま、きれいに実っている蜜柑。なんだか切ない。

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日本女性の秘密.... [気になる光景]


「日本の女性は老け込まず、太らない」 - 楽しみながら痩せて歳をとらない秘訣...

そ、そうですね。
日本の女性、素敵です。
おおむねにおいて。
日本の男は、海外では全く人気ないんだけどね(汗






そんなイメージを持った海外の男性を悩ませそうな、この広告。。
よりによって、東京駅のコンコースにて。嗚呼。


Blade Runnerの、ある一瞬。 [気になる光景]

Blade Runner、何回観たことだろう。
学生の頃、二番館のオールナイトで観て、ビデオでもDVDでも観た。
フィリップ・K・ディックの原作からは遠く離れているようにも思うけれども
あの映画の提示したイメージがいつまでも頭を離れることが無い。

「心」とは、人工的に作ることのできるものなのだろうか?
想い出も、記憶も、それがあなた自身の経験したものだと、誰もが100%信じられるだろうか。
人間の創ったものであるならば、仮に「心」を持っていても、
破壊することが(=殺してしまうことが)許されるのだろうか。
この秩序のない都市の構造は、さらに高く積み上げられて、
あのようにいつまでも雨に打たれているのだろうか...

自分は人間ではないのではないか、という思いにかられたレイチェル(ショーン・ヤング)が
デッカード(ハリソン・フォード)の部屋を訪ね、自分は子供の頃のことを覚えていると
切々と訴えた後、投げ捨てるように置いていった親子の写真。
レイチェルは、そこに写っている女の子が自分だと信じていたのだ。デッカードと出会うまでは。
落胆し絶望した彼女が置き去りにした写真をデッカードが取り上げる。

母と、庭先だろうか、木漏れ日の下で微笑む女の子....
一瞬、写真の中の木漏れ日が揺れるように動く。

劇場で観た時には、全く気が付かなかった。
ビデオで何回か観ているうちに、それでも最初は目の錯覚かと思った。
目を凝らして見てみると、確かにカットの切り替わる直前にそれは動いている。

写真が一瞬動き出すその映像を通じて、リドリー・スコットは何を伝えたかったのだろう?
彼女の心の中では、植えつけられた記憶と写真の風景は一体となって
動きのある物語として輝いているのだろう。
デッカードがレイチェルの心の中の風景に思いを寄せ、
彼の心が共振する瞬間、紙焼きの写真の中の風景も動き出す...ということかな。

『こんなことがあった」と信じている記憶も、レイチェルに与えられた写真のように
後から創り上げられたものなのかもしれないのだ。おそらく私たち自身によって。
そういう意味では、想い出などというものは限りなく不確実なものなのかもね。

でも、そんな不確実なものを、時に心のよりどころにしてワタクシは生きている。

☆☆☆

追記:10.25、23:00pm

この記事には自宅のTV画面を写した動画を掲載していましたが、
匿名の方から「著作権に配慮して削除すべき」という主旨のコメントをいただきました。
確かに不用意だったかもしれませんね。
もしこの記事で少しでも興味を持っていただいた人がいらっしゃったら
その一瞬を、是非観てみてください。
もちろん、そんな些細な一瞬だけがこの映画の見所ではないのですが。。



大人の配色? [気になる光景]

前回の記事に出てきた京菓子の色合いを眺めていたら
どこかでこんなトーンを見たことがあったような気がしてきた。


暖色から寒色まで幅広いトーンが使われている割りには
子供っぽくない。
モチーフは草花なんだろうか。
口に入れてしまうのが、少しためらわれるほど。

こういう組合せ、どっかで見たような...


どうでしょう、似ていませんか。

以前の記事にも出てきた、ウェールズの田舎のホテル。
昼間も薄暗いリビング、その使われている色の種類の多いこと。
でも、記憶の中では静かに沈んでいるのだ。

奥の黄緑色の空間の先には、ダイニングが広がっている。
野うさぎやら鳩やらの並ぶメニューに悩みつつ、
夕食は2時間ほども続いたのだった。


シックというのか、妙と言うべきなのか...
実は、いまだによくわからないのです。


不憫なポール(仮名)の思い出。 [気になる光景]

デジタルカメラで撮った写真をPCに取り込むときに
無料ソフトのAdobe Photoshop Album miniというソフトを使っている。
時系列ごとに上手に整理してくれて、なかなか便利なのだ。

さて、このソフトを立ち上げるときに、気になる画面が一瞬表示される。


旅行先での家族のスナップをイメージしたのだろう、
楽しげな雰囲気は確かに出ている。
湖の辺ではしゃぐケイト(仮名:6才)と、
その後ろで静かにたたずむ兄、ポール(仮名:10才)。
父はたぶんAdobeのシステムエンジニアだ。

徹夜の日々が続いて、ようやくソフトが完成、
パッケージデザインを決めようという時に、プロジェクト・マネージャーが言う。
「我々の作品に相応しいハート・ウォーミングな家族のスナップを誰か持ってないか?」
ジョン(仮名:33才)は何気なく自分のデスクの上のフォトスタンドを見る。
夏にミシガン湖で撮った写真だ。

「ケイトの笑顔がたまらないわ!」
「これって、あの子がトラウトをモノにした時のだろ!最高にハッピーな感じだよ」
ボブもキャサリンも、誰もがこの写真に賛成だ。

誰も、ポールには触れない。
彼の影は、あまりにも薄い。


ポールは気は優しいが、ドジでのろまだ。
バスケットボールの試合では、ゴール前で転ぶ。
ニンジャ・タートルズを見ながら、無意識のうちにプリングスを2缶もたいらげてしまう。
高校を卒業するとKマートに就職したが、毎日レジを打ち間違える。
5日目にプエルトリカンの店長に罵られる。
「明日までに10パウンド体重を減らしてくるか、さもなければお前はクビだ」

明日までに10パウンド....

途方にくれて、アパートの部屋に戻ってPCを立ち上げる。
Googleで「Diet」で検索...どれも自分には出来そうもない。

ふと、本棚に飾られた写真の一枚に目が止まる。
ミシガン湖で過ごした、あの夏。
ケイトが、あんなことになってしまうなんて.....

ポールは決心する。
明日、僕はもうKマートには行かないだろう。
僕の人生は僕が決めるのだ。
ケイトの分まで。

闇雲にアパートのドアを乱暴に開けて走り出す。
その時、月に一度の路上清掃車が轟音を立てて現れ、
飛び出してきた何かを飲み込んでしまう。

父は、まだ何も知らない...

☆☆☆

Photoshop(R) Album 2.0 Mini をダウンロードして
オリジナルのスライドショーを作成しましょう。
http://www.adobe.co.jp/getstarteredition


セクシャル・バイオレット No.1。 [気になる光景]

信号待ち。
レンタカーのルームミラーに何かが映っている。
心拍数が上がる。
普通のものではない、何かが...


ぎょわわ。
あなた、誰っ?

音楽にあわせて、左右に揺れ続けるそのヘルメットからは
触覚のような銀色のものが何本も...

己の道を突き進む孤高のライダー、か(笑
一億光年ほどの距離を感じた、ある夏の日の出来事。




英国人もびっくり、の家。 [気になる光景]

日曜日。
のっぺりと均一な曇り空の下を山中湖まで下り、東側の湖畔を回って
道志みちへ入ってすぐ。

大学のテニスコートが点々とするあたりで、道路の右側に一瞬、妙な建物が見える。
ユニオンジャックと、看板も。
「英国の家」?
Uターンしてみた。


じゃーん!
無国籍というか、お菓子の家のようでもあり...絶句。
とっても「ハリボテ」っぽい(笑
ハリポタ、じゃないよ。


正面の煉瓦の門柱なんか、職人がウィスキーのビール割りを散々飲んでから造ったんじゃないか...
という感じの、すさまじい出来。
趣味の日曜大工でも、もっと上手く出来るよ、普通は(苦笑
煉瓦の積み方も、独創的過ぎる。。


その傍らには、何の説明もなく、家の模型(?)が投げやりに置いてある。
売り物?飾り?
何でもいいけど、なんか言葉が欲しいぞ。

店内には意外なことに、本物のアンティーク家具が。
ふと見ると「リフォームご相談お受けできます」なんていうチラシも置いてある。
でも、あの煉瓦の積み方見たら、勇気がいるなあ。

暗いティールームと称する空間には、大型スクーターでやって来たらしい若者が
寝そべるような姿勢で煙っている。怪しい...


なかなか感じのよい窓辺には一輪挿し....
じゃなくて、バス・ビール瓶!
ここまですると、これは何か壮大な冗談なのかっ!

ま、そんなことないだろうな。


数人でお茶を楽しんだらしいマダムが出てきて、お互いの写真を撮りあっている。

「いいところねえ」
「そーねえ、ケーキも美味しかったし..」
「また来ましょうねー」

クルマ2台に分乗して去っていった。

しーん。
相変わらず、雲が低い。
遠くでテニスボールを打ちあう音。

この虚しさは何なのだろう...(笑


ジュジュカツ&テキの店。 [気になる光景]

先週の木・金曜日に銀馬で長野へ出掛けた時のこと。
以前から気になるレストランがあったのだ。
食事のタイミングではなかったので、写真だけ、パシャリ。


お食事所、「POT」(笑)
見たまんまである。
巨大な板金の作品のようでもあり、「POT」のロゴの大きさ、色、形とも
他のものには代えようがないと思えるくらい、しっくりと馴染んでいる。

窓(よく造ったね)には、妙にカントリー風なカーテンがかかっていて、
おそらく中はメルヘンの世界だろうと思われる。
取っ手が土管風だとか、注ぎ口が妙に細いなんてことは、この際気にしないことにしよう。

これがすこーんと抜けるような夏空を背景に建っている様は、誰もが見とれる光景....
と思ったんだけど、あれ、ぜんぜん人の気配がないなあ。
銀馬の隣に止まってる軽のバンも、ここ数年動かした形跡がない。
これって....もしかして車の形をしたモノオキか?

ま、とにかく写真が撮れてよかった、とよく見てみたら
あれ??


ジュジュカツ・テキ・ハンバーグ....
最後のはいいとして、その前に二つはなんですか?
テキ、はビーフステーキか。
として、ジュジュカツとは??

やっぱり中に入るべきだったな。。ちょっとコワカッタけど。

☆☆☆


家にたどり着く直前にメーターが30000kmを超えた。
5年目。
できたら10万キロまで楽しめるといいなあ。


虫の嫌いな貴方へ。 [気になる光景]

長野の北まで足を伸ばし、あまりの暑さに朦朧として
とある公園の藤棚の下のベンチにへなへなと座り込んだ。
電話を一本。ふう。
ふと座っているベンチの傍らを見ると、鮮やかなファンタ・オレンジを思わせる色の物体が...

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1965年の日本の断片。 [気になる光景]

先日のJALのパンフレットですが、
後半に掲載されている広告もステキなのです。

これらを見て「ひええ、懐かしい!」と思った貴方は
多分私より少し年上です(微笑


今や「ソイ・ソースというよりキッコーマン」のキッコーマン。
最初の「キ」にアクセントを置くんですよね、彼の地の人々は。
それにしても、なんかドボドボかけ過ぎ(笑
ローストビーフが台無しです。


世界のトヨタ、にはまだなっていない、東洋の一自動車製造メーカー。
「太陽の下、何か新しいものがある...」って、
日本の代名詞(?)、ライジング・サンに引っ掛けているんだろうけれども
何処が新しいか自分達にもわかってないんじゃないか、という感じもする。
社名に添えた英文のスローガンは
「Built tough for you」 貴方のための、丈夫な造り....ってトラックじゃないんだから(笑


うわ、地味だなあ、SONY。
「毎年、何千人ものビジターがソニーの工場を訪れます」
ショップ、ではなくて「工場」ってところが、渋い。活気があったんでしょうね。
ちなみにソニービルの竣工は、翌1966年。


ペコちゃん!
なんか、今より可愛いんじゃないか?
有楽町~銀座は、当時からやっぱり華やかだったんですね。
ちょうどマリオン前から築地方向、かな。
よく見ると、右手前に工事のフェンスとSONYの看板が。

ちなみにこれは銀座東急ホテルの広告。
一泊シングル5.57ドル..え、600円!
ってわけじゃなくて、当時は1ドル=¥360円時代だったんですね。そーいえば。

随分変わったんだなあ、この40年で。
ふと、自分はどうだろう、なんて思ったりして....

☆☆☆

と、これからバイクで高崎へ出掛けます。
一泊して、明日は長野。暑いんだろうなあ......
腹の虫も鳴いてるし、夏だなあ。ぐう。


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