Cold Landscape
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移動し続けるためのメモ
harry
2019-03-20T23:06:51+09:00
ja
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葡萄牙に行って来た。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2019-03-20
仕事で南欧、ポルトガルに行って来た。日程はほぼ一週間、実質は現地での活動が4日間、他は移動時間という感じ。3/8(木)の朝のKLM便に乗ってアムステルダム経由でポルトガル南部の観光地、ファロへ。かなり規模の大きなリゾートホテルを基地にして、技術解説を聞きながらの勉強会や、試乗にも出掛けたり。ツインルームを一人で使っていたので、なかなか快適だった。ただし、連日日本との連絡でPCを開いて部屋でも仕事...食事は日本人の口に合うものが多いように思う。昼も夕食もビュッフェ形式で好きなものを取り、炭酸水や白ワインと。豆やポテト、パスタ類をベースにしたサラダ仕立ての料理が多いのも嬉しかった。到着後、簡単なミーティング後の最初のプログラムがこれから発売される新型車をサーキットで試乗するというものだった。自分のマシンにも乗れていないのに、新年最初に革のジャケットを着てスーパーバイク選手権も開催されるサーキットを半日。楽しかったけれども、いきなり汗をかいた。翌日は別の新型車2種類に乗って郊外のワインディングへ。ちょうど伊豆のような立地で、海辺のホテルを出てしばらくすると伊豆スカイライン的な爽快な道が延々と続く。トレーナーはかなりの速さで先導してくれて、景色を楽しむ余裕はなく。さんざん走って休憩した場所は、1600年代に建てられたらしい教会。希少なものらしい木製のパイプオルガンなどもあって、しばし気分転換。新しいエンジンの勉強もしっかり。我々日本からのチーム以外にも南アフリカ、ブラジル、アルゼンチンからのチームが来ていてホテルのロビーは不思議な雰囲気だった。ホテル内専用らしいルノーのEVミニカー。最後に立ち寄った首都リスボンでは、レンタル用らしい電動キックボードがやたらと走っていたりして、ヨーロッパはEV導入が随分進んでいるなぁと思った。最終日近くなると、歩いていても眠気が...ポルトガル語は、スペイン語に似ているけれどもフランス語的な音が混ざったような感じ。人々は陽気だけれども比較的穏やかな印象で、ゆっくりと旅行でまた訪れてみたいと思った。☆☆☆3日間のプログラムを終え、高速バスで首都リスボンへ。街に着いたのは夕方、その晩の夜中2時半に出発という日程だった。日中の気温は18℃位、夜の街でもこんな様子をよく見掛けた。暖かいのだ。EV化が着実に進んでいても、庶民の普段の足はちょっと古い小型車が主流のよう。我が家のルノーと同じ頃のクルマ..
景色
harry
2019-03-20T23:06:51+09:00
仕事で南欧、ポルトガルに行って来た。
日程はほぼ一週間、実質は現地での活動が4日間、他は移動時間という感じ。
3/8(木)の朝のKLM便に乗ってアムステルダム経由でポルトガル南部の観光地、ファロへ。
かなり規模の大きなリゾートホテルを基地にして、
技術解説を聞きながらの勉強会や、試乗にも出掛けたり。
ツインルームを一人で使っていたので、なかなか快適だった。
ただし、連日日本との連絡でPCを開いて部屋でも仕事...
食事は日本人の口に合うものが多いように思う。
昼も夕食もビュッフェ形式で好きなものを取り、炭酸水や白ワインと。
豆やポテト、パスタ類をベースにしたサラダ仕立ての料理が多いのも嬉しかった。
到着後、簡単なミーティング後の最初のプログラムが
これから発売される新型車をサーキットで試乗するというものだった。
自分のマシンにも乗れていないのに、新年最初に革のジャケットを着て
スーパーバイク選手権も開催されるサーキットを半日。
楽しかったけれども、いきなり汗をかいた。
翌日は別の新型車2種類に乗って郊外のワインディングへ。
ちょうど伊豆のような立地で、海辺のホテルを出てしばらくすると
伊豆スカイライン的な爽快な道が延々と続く。
トレーナーはかなりの速さで先導してくれて、景色を楽しむ余裕はなく。
さんざん走って休憩した場所は、1600年代に建てられたらしい教会。
希少なものらしい木製のパイプオルガンなどもあって、しばし気分転換。
新しいエンジンの勉強もしっかり。
我々日本からのチーム以外にも南アフリカ、ブラジル、アルゼンチンからのチームが来ていて
ホテルのロビーは不思議な雰囲気だった。
ホテル内専用らしいルノーのEVミニカー。
最後に立ち寄った首都リスボンでは、レンタル用らしい電動キックボードが
やたらと走っていたりして、ヨーロッパはEV導入が随分進んでいるなぁと思った。
最終日近くなると、歩いていても眠気が...
ポルトガル語は、スペイン語に似ているけれども
フランス語的な音が混ざったような感じ。
人々は陽気だけれども比較的穏やかな印象で、
ゆっくりと旅行でまた訪れてみたいと思った。
☆☆☆
3日間のプログラムを終え、高速バスで首都リスボンへ。
街に着いたのは夕方、その晩の夜中2時半に出発という日程だった。
日中の気温は18℃位、夜の街でもこんな様子をよく見掛けた。
暖かいのだ。
EV化が着実に進んでいても、庶民の普段の足はちょっと古い小型車が主流のよう。
我が家のルノーと同じ頃のクルマが本当に多かった。
疲れ切っていたので、ホテルの周りの市街地を少しだけ散歩して
地元の人が普通に買い物をするような店で軽食とビール、お土産にお菓子などを。
リスボンも海に近く坂の多い町で、歩き回る時間があれば楽しそうだった。
ヘルメットやライディング・ウェアの入ったスーツケースの中身を詰め直したりしてから
ほんの1-2時間ほど仮眠をして、深夜の空港からパリ、ド・ゴール空港へ。
行きの機内は、どちらも3人掛けの真ん中の席でとても辛かったので
帰りの便は早めにチェックイン・カウンターに向かって
幸い2便とも窓際が取れた。
明けていく空の色を見ながら、パリへ。
シャルル・ド・ゴール空港での乗継ぎに2時間ほど余裕があったので
ちょっとした買い物をしつつ、のんびりと飛行機を眺めて。
最後の機内食は「チキンのバスク風」、付け合わせはたっぷりのポテトサラダ。
少しでも早く眠りに落ちるように白ワインをおかわりして...
無事に成田に戻り、空港近くのホテルに置いておいた自分のルノーに荷物を詰め込んで
混雑する都内をすり抜けて、我が家へ。
あまりにも眠くて、途中で何度も休憩しながら帰ってきた。
十年以上ぶりのヨーロッパへの旅は、こんな形でやってきた。
またこういう機会があるんだろうか...
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年末年始の考え事。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2019-01-16
暮れに泊った宿は、妻が選んだ山梨にある古くから続く温泉宿だった。宿泊棟の隣に建つ旧館は明治初期のものだそう。当時の女将さんなのだろうか、ちょっと逞しい感じの女性が跨っているオートバイ、見たことが無いロゴなので調べてみると「伊藤機関工業」という名古屋にあった会社の'50年代の製品らしい。新館のロビーに置かれた家具もいかにも歴史のありそうなもので扉に細かく施された螺鈿に見とれた。夕食の中央の鍋は、山梨らしく「ほうとう」。新酒のワインの飲み比べなども楽しんで、ぐっすり。出発前に見た宿の評判に「女将さんが無愛想」「常連客には愛想が良い」というようなことが書かれていたので少し心配していたけれども、実際には仲居さんも含めて皆感じが良かった。料理の説明は楽しかったし、出発の時に御主人らしい体格の良い男性にとても気持ち良く過ごせたことを伝えると、奥から着物姿の女将さんが出てきて我々が何処から来たかなど、話が弾んだ。多分、最近の人達は、自分達が初めて訪れて無愛想な客であっても接客業の人間には常に愛想よくふるまって欲しいと、欲張りなことを期待し過ぎなのだ。ふう。☆☆☆いつもの年末だと、この後に富士山の近くに立ち寄ってから東京へ向かうのだけれども朝のうちに拡がっていた青空に少し陰りが出てきて、富士の中腹にも大きな雲が掛かっているのを見て、そのまま東へ向かうことにした。富士はいつでも待っていてくれている。今回は時間を気にする旅にせず、立ち寄った先でちょこちょこと買い物を楽しんだりしながらのんびりと実家に向かうことに。なんて言いつつ、買ったのはツヴィリング(ZWILLING)の毛抜き、なんだけど。いつものように穏やかな年越しをして元旦には母、兄夫婦と一緒にお参りへ。去年は二人揃って「凶」、今年は揃って「大吉」。85になった母は、少し以前よりも疲れやすくなった様子だったけれども口振りもしっかりとしていて一安心。好物の小振りなバターピーナッツなどを届けて、代わりにお節の残りをもらって。暗くなる前に実家を出て、またいつものように大渋滞の高速道路の対向車線を眺めながら西へ。今回も旅の足はMINI。見知らぬ街でスーパーマーケットに立ち寄るのが好きな我々はまた山梨の大型店に立ち寄ってごく普通の食品を買い込んだりして、一泊。晴天の正月二日に清里を周って妻の実家にも寄って新年の挨拶をしつつ美味しい寿司を御馳走になって、無事に帰宅。明け方にかけて降ったらし..
景色
harry
2019-01-16T17:23:30+09:00
暮れに泊った宿は、妻が選んだ山梨にある古くから続く温泉宿だった。
宿泊棟の隣に建つ旧館は明治初期のものだそう。
当時の女将さんなのだろうか、ちょっと逞しい感じの女性が跨っているオートバイ、
見たことが無いロゴなので調べてみると「伊藤機関工業」という
名古屋にあった会社の'50年代の製品らしい。
新館のロビーに置かれた家具もいかにも歴史のありそうなもので
扉に細かく施された螺鈿に見とれた。
夕食の中央の鍋は、山梨らしく「ほうとう」。
新酒のワインの飲み比べなども楽しんで、ぐっすり。
出発前に見た宿の評判に「女将さんが無愛想」「常連客には愛想が良い」
というようなことが書かれていたので少し心配していたけれども、
実際には仲居さんも含めて皆感じが良かった。
料理の説明は楽しかったし、出発の時に御主人らしい体格の良い男性に
とても気持ち良く過ごせたことを伝えると、奥から着物姿の女将さんが出てきて
我々が何処から来たかなど、話が弾んだ。
多分、最近の人達は、自分達が初めて訪れて無愛想な客であっても
接客業の人間には常に愛想よくふるまって欲しいと、欲張りなことを期待し過ぎなのだ。
ふう。
☆☆☆
いつもの年末だと、この後に富士山の近くに立ち寄ってから東京へ向かうのだけれども
朝のうちに拡がっていた青空に少し陰りが出てきて、
富士の中腹にも大きな雲が掛かっているのを見て、そのまま東へ向かうことにした。
富士はいつでも待っていてくれている。
今回は時間を気にする旅にせず、立ち寄った先でちょこちょこと買い物を楽しんだりしながら
のんびりと実家に向かうことに。
なんて言いつつ、買ったのはツヴィリング(ZWILLING)の毛抜き、なんだけど。
いつものように穏やかな年越しをして
元旦には母、兄夫婦と一緒にお参りへ。
去年は二人揃って「凶」、今年は揃って「大吉」。
85になった母は、少し以前よりも疲れやすくなった様子だったけれども
口振りもしっかりとしていて一安心。
好物の小振りなバターピーナッツなどを届けて、代わりにお節の残りをもらって。
暗くなる前に実家を出て、またいつものように大渋滞の高速道路の対向車線を眺めながら西へ。
今回も旅の足はMINI。
見知らぬ街でスーパーマーケットに立ち寄るのが好きな我々は
また山梨の大型店に立ち寄ってごく普通の食品を買い込んだりして、一泊。
晴天の正月二日に清里を周って妻の実家にも寄って
新年の挨拶をしつつ美味しい寿司を御馳走になって、無事に帰宅。
明け方にかけて降ったらしい雪が清里から小淵沢辺りにもしっかり残っていて、
街中を抜けて山裾に近い我が家に戻るとしっかり積もっていた。
☆☆☆
スマートフォンを使っていながら、ネット検索やネットサーフィンをほとんどしなかったのは
通信費が嵩むのを避けて通話主体の契約にしていたせいでもあった。
今回、契約自体は相変わらず2GBという最低限の枠だけにした。
試しに旅先で検索などをしてみても、それほどの通信料にはならないことがわかってきた。
出先でちょっとした調べ物ができるのは、便利と言えば便利。
ただ、それでもほとんどの時間、スマートフォンはいつもベルト・ポーチの中。
新しい小さなAtom君は身に付けていても本当にストレスが無く
加えて幸いなことに、ワタクシはちょっと時間が空いたからといって
スマートフォンの画面を見つめて過ごすという習慣が無いのだ。
ほんの数分、何かの拍子でぽっかりと何もすることが無くなった時間に
ワタクシは目の前の景色をただ漠然と眺めて過ごす。
世の中にはいろいろな風景や人や物があって、
それらについて考えていると時間を持て余すということはない。
今年はどんな景色に出会えるかな。
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2019 謹賀新年。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2019-01-03
信州に越してきて、気がつくと10年経過。いつものように年末年始の小旅行から戻ってきてうっすら雪の積もった我が家に戻ってくると、なんだかほっとしました。今年も良い年になりますように!
ミニチュアと私
harry
2019-01-03T21:00:00+09:00
信州に越してきて、気がつくと10年経過。
いつものように年末年始の小旅行から戻ってきて
うっすら雪の積もった我が家に戻ってくると、なんだかほっとしました。
今年も良い年になりますように!
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通信機器を小さくしてみた。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-11-28
ほぼ毎日持ち歩いているXperia Tipoというスマートフォンを使い始めて気がつくともう丸5年も経っていた。今時5年も同じ携帯電話というのはかなり長持ちしている方だと思う。ネットに接続して画面を眺めるような使い方をほとんどしていなかったので純粋に「携帯電話機」として持ち歩くにはこの程度の小ささがちょうど良かったのだ。特に気になる不具合も無く、バッテリーの持ちも相変わらず良かったのだけれどもふと通信費をもう少し安くできないかと思うようになった。もう20年近く前にJ-Phoneから始まってVodafoneからSoftbankへと使い続けてここ何年かは妻と二人分の通信費はだいたい月に1万円弱程度。仮に半額近くまで減らすことができれば、毎年数万円の節約になる筈。というわけで、Softbankからするとグループ会社のようでもあり、敷居の低いY!mobileに乗り換えることにしたのが、今年の9月。一時的に事務手数料などの出費はあるものの、通信費がどの程度まで下がるのか楽しみにしつつ、かなり小さくなったSIMのチップを受け取って帰ってきた。あらためてSIMの仕様を確認してみると、4GやらLTEなどと通信速度の進化は想像以上のようでこの機会に新しいSIMにふさわしいスマートフォンを試してみたくなった。5年前にXperia Tipoを買った時の価格は1万円台前半。同じくらいの予算で探してみると、超不人気の「名前だけVAIO」こと初代VAIOフォンの新品が手に入ることを知って、しばらく使ってみることにした。まあ画面は大きくて見やすいし、カメラもそこそこの解像度があって仕事のメモなどには十分使えそうなことはわかった。ただ、持ち歩いている時の大きさにはどうにも馴染めない。VAIOフォンの画面は5インチ、Xperia Tipoは3.2インチ。せめてもう一回り小振りで、最小限の性能でもよいから今の通信速度に対応した機種はないものか...と探してみると、20年近く前に手に入れた携帯電話と同じNOKIA製の新興国向けのモデルが1万円少々で手に入ることがわかった。ということで10月半ばにやってきたのが右端の「NOKIA 1」というモデル。液晶画面の大きさは4.5インチで、大きなVAIOと小さなTipoの中間くらいの大きさ。起動するときに懐かしいNOKIAのメロディーが流れて、妙に嬉しかった。そしてNOKIAらしいと思ったのがボディの着せ替えがで..
惹かれる品々
harry
2018-11-28T23:38:19+09:00
ほぼ毎日持ち歩いているXperia Tipoというスマートフォンを使い始めて
気がつくともう丸5年も経っていた。
今時5年も同じ携帯電話というのはかなり長持ちしている方だと思う。
ネットに接続して画面を眺めるような使い方をほとんどしていなかったので
純粋に「携帯電話機」として持ち歩くにはこの程度の小ささがちょうど良かったのだ。
特に気になる不具合も無く、バッテリーの持ちも相変わらず良かったのだけれども
ふと通信費をもう少し安くできないかと思うようになった。
もう20年近く前にJ-Phoneから始まってVodafoneからSoftbankへと使い続けて
ここ何年かは妻と二人分の通信費はだいたい月に1万円弱程度。
仮に半額近くまで減らすことができれば、毎年数万円の節約になる筈。
というわけで、Softbankからするとグループ会社のようでもあり、
敷居の低いY!mobileに乗り換えることにしたのが、今年の9月。
一時的に事務手数料などの出費はあるものの、通信費がどの程度まで下がるのか
楽しみにしつつ、かなり小さくなったSIMのチップを受け取って帰ってきた。
あらためてSIMの仕様を確認してみると、4GやらLTEなどと通信速度の進化は想像以上のようで
この機会に新しいSIMにふさわしいスマートフォンを試してみたくなった。
5年前にXperia Tipoを買った時の価格は1万円台前半。
同じくらいの予算で探してみると、超不人気の「名前だけVAIO」こと
初代VAIOフォンの新品が手に入ることを知って、しばらく使ってみることにした。
まあ画面は大きくて見やすいし、カメラもそこそこの解像度があって
仕事のメモなどには十分使えそうなことはわかった。
ただ、持ち歩いている時の大きさにはどうにも馴染めない。
VAIOフォンの画面は5インチ、Xperia Tipoは3.2インチ。
せめてもう一回り小振りで、最小限の性能でもよいから今の通信速度に対応した機種はないものか...
と探してみると、20年近く前に手に入れた携帯電話と同じ
NOKIA製の新興国向けのモデルが1万円少々で手に入ることがわかった。
ということで10月半ばにやってきたのが右端の「NOKIA 1」というモデル。
液晶画面の大きさは4.5インチで、大きなVAIOと小さなTipoの中間くらいの大きさ。
起動するときに懐かしいNOKIAのメロディーが流れて、妙に嬉しかった。
そしてNOKIAらしいと思ったのがボディの着せ替えができること。
10年以上前に使っていた黎明期のスマートフォン、NOKIA 6630にも
同じようなオプション設定があって(Xpress-onCoverという商品名も同じ)
今も色違いのボディが我が家には眠っている。
高性能を売りにするばかりではなく、愛されるプロダクトというものがどういうものかを
よくわかっているなぁ...という気がして、これはかなり気に入ったのだけれども。
それにしても、やはりまだ大き過ぎるのだった。
たかだか電話機なのだ。
身に付けていることを忘れられるくらいの小さなものが欲しい。
通信速度や液晶画面の解像度がが上がっても、
ワタクシはスマートフォンの画面を見つめて人生のかなりの時間を過ごすつもりは無いのだ。
というわけで、こんな小さなスマートフォンがやってきた。
Unihertzという会社のAtomという製品。
実は、9月にY!mobileに乗り換えた直後にたまたま目にした
新しいアウトドア用の超小型スマートフォン開発のクラウドファンディングに参加して、
待つこと約2ヶ月、ようやく手元にこんな可愛らしい機械が送られてきたのだった。
大きさはXperia Tipoの幅を狭くしたような感じ。重量はほぼ一緒で100gを少し超える程度。
この位なら普段身に付けていても快適だ。
一応「IP68に準拠した防水・防塵・耐衝撃性能あり」ということになっている。
今時のスマートフォンと違うのは幅が狭いわりに厚みがしっかりあるところ。
形も握りやすく、ストラップを付けていれば落としてしまいそうな感じも少ない。
個人的に電話機はこんな大きさであって欲しいという理想形にかなり近い。
カメラは「一応撮れます」という程度のものだけれども、
この大きさで出掛けた先のちょっとした風景などをメモ代わりに撮っておけると思えば
意外に重宝するんじゃないかと思う。
一週間ほど持ち歩いてみて、これは日常の道具としてはかなり良く出来ていると思った。
この10年以上、携帯電話はベルト・ポーチ的なものに入れて持ち歩いているので
このAtom君に合わせて小振りなケースも見つけておいた。
オートバイで出掛ける時にも、この大きさ(小ささ)はきっと便利なはず。
さて、何年くらい使い続けることができるんだろうか...
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雨ニモマケズ。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-11-16
秋になった。いつもの仲間と、今年は伊豆へ。初日は終日雨に打たれ、2日目の午前中こそ伊豆らしい濃い色の青空が広がったけれども昼過ぎからは曇り空。写真は、最後に立ち寄った精進湖畔の紅葉。好きな場所なのだ。☆☆☆数日前まで、初日の午前中は雨になりそうという予報だったのでいい機会かと思って雨具を新調しておいた。念のためすぐに取り出せる場所にしまって...などと前日に準備をしたものの朝になってみるとかなりの音で雨粒が屋根を叩き続けていた。雨具フル装備のYASHさんと諏訪湖SAで待ち合わせて中部縦貫道の終点、六郷から本栖湖に向かっていく。所々で良い色合いに色づいた紅葉に目を奪われるけれども、残念ながらどんよりした雲の下では輝くような印象はなく。本栖湖畔でラスカルさんと合流して早めに宿を目指そうということになり、南に下って富士宮へ。10年以上ぶりに訪ねてみた「おじまや」さん。以前来た時の様子を思い出しながら鉄板を囲んで、熱々の焼きそばを。ただ、一時のブームが通り過ぎて落ち着いた後だったせいか地元の人たちがあまりにも自然に楽しんでいる中で少し部外者的な居心地の悪さも感じてしまったりして。旅人は徹底的に自分を消してその世界に溶け込む努力をするか、あるいははなから旅人向けの場所に行くしかないのか....などととりとめもなく考えながら修善寺を通り過ぎて今回の宿、伊豆の戸田へ。網元の宿と言うだけあって、盛り沢山のお膳にしばらくすると、見た目だけでも圧倒される巨大な「タカアシガニ」も登場。するりと抜ける脚の身も美味しかったけれども、蟹以外の料理も新鮮な上に食べやすさへの配慮や、ちょっとした一手間がそこかしこにあってなかなか楽しめる夕食だった。到着直後に少し仮眠させて貰ったおかげか、例年のように一人だけ先に寝落ちしてしまうことも無くいろいろな話をしながら満腹の胃が落ち着くのを待って、眠りに落ちた。よし、今日は良い天気。さっぱりと美味しい朝食を食べて、青空の下、出発。北上して富士が拝めるはずの「大瀬崎」に立ち寄ってみるけれども雄大な筈のお姿は拝めず。▲下の写真はYASHさん撮影伊豆の海岸沿いでミカンを売っていたら買ってきて欲しい、というのが妻のリクエストだった。さすがに11月初旬ではまだかな、と思ったけれども「極早生みかん」と称して無人販売しているのをYASHさんが見つけてくれて、一袋持ち帰り。300円なり。海沿いの道を離れて北に向かい始めた..
BMW R100R Mystic
harry
2018-11-17T22:36:00+09:00
秋になった。
いつもの仲間と、今年は伊豆へ。
初日は終日雨に打たれ、2日目の午前中こそ伊豆らしい濃い色の青空が広がったけれども
昼過ぎからは曇り空。
写真は、最後に立ち寄った精進湖畔の紅葉。好きな場所なのだ。
☆☆☆
数日前まで、初日の午前中は雨になりそうという予報だったので
いい機会かと思って雨具を新調しておいた。
念のためすぐに取り出せる場所にしまって...などと前日に準備をしたものの
朝になってみるとかなりの音で雨粒が屋根を叩き続けていた。
雨具フル装備のYASHさんと諏訪湖SAで待ち合わせて
中部縦貫道の終点、六郷から本栖湖に向かっていく。
所々で良い色合いに色づいた紅葉に目を奪われるけれども、
残念ながらどんよりした雲の下では輝くような印象はなく。
本栖湖畔でラスカルさんと合流して
早めに宿を目指そうということになり、南に下って富士宮へ。
10年以上ぶりに訪ねてみた「おじまや」さん。
以前来た時の様子を思い出しながら鉄板を囲んで、熱々の焼きそばを。
ただ、一時のブームが通り過ぎて落ち着いた後だったせいか
地元の人たちがあまりにも自然に楽しんでいる中で
少し部外者的な居心地の悪さも感じてしまったりして。
旅人は徹底的に自分を消してその世界に溶け込む努力をするか、
あるいははなから旅人向けの場所に行くしかないのか....
などととりとめもなく考えながら修善寺を通り過ぎて
今回の宿、伊豆の戸田へ。
網元の宿と言うだけあって、盛り沢山のお膳に
しばらくすると、見た目だけでも圧倒される巨大な「タカアシガニ」も登場。
するりと抜ける脚の身も美味しかったけれども、
蟹以外の料理も新鮮な上に食べやすさへの配慮や、
ちょっとした一手間がそこかしこにあって
なかなか楽しめる夕食だった。
到着直後に少し仮眠させて貰ったおかげか、
例年のように一人だけ先に寝落ちしてしまうことも無く
いろいろな話をしながら満腹の胃が落ち着くのを待って、眠りに落ちた。
よし、今日は良い天気。
さっぱりと美味しい朝食を食べて、青空の下、出発。
北上して富士が拝めるはずの「大瀬崎」に立ち寄ってみるけれども
雄大な筈のお姿は拝めず。
▲下の写真はYASHさん撮影
伊豆の海岸沿いでミカンを売っていたら買ってきて欲しい、
というのが妻のリクエストだった。
さすがに11月初旬ではまだかな、と思ったけれども
「極早生みかん」と称して無人販売しているのをYASHさんが見つけてくれて、
一袋持ち帰り。300円なり。
海沿いの道を離れて北に向かい始めた辺りから、また雲が覆い始めてしまった。
真新しい道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」にて。
富士山の南麓を西に抜けるルートを選んで、どこかで紅葉を...
と思って裾野から国道469号で西へ向ったものの、
少しずつ雲の厚さが増して、気温も下がり気味。
朝霧高原の「もちや」に立ち寄って、少し遅めの昼食は「しらす丼」。
まだお昼をまわったばかりだというのに、3人とも顔に疲労感が漂ってきて
最後に精進湖畔で紅葉を眺めて解散することに。
この時期の精進湖に何回か立ち寄ったことがあったので
ここの紅葉はきっと濃い色に染まっているだろうと思った。
陽が射して背景の富士が見えたら、それもきっと素敵だっただろうと思う。
ここでも残念ながらその姿は全く見えず。
山を下りる途中で東に向かうラスカルさんと別れ、
YASHさんと2台で初日集合場所の諏訪湖SAまでたどり着く頃には
自分も頭痛が辛くなってきていた。なんだか眼鏡の度が合っていないような痛さ。
普段あまり飲まない甘い缶コーヒーが妙に旨く感じられて、
もう少し休んでから行くというYASHさんより一足先に家路へ。
まだ空に色が残っている時間に家に着いた。
荷物を降ろしてマシンを車庫にしまうと、我慢しきれずに目を閉じてしばらく眠った。
☆☆☆
R100Rミスティックで旅に出る時に重宝するのが、このバッグ。
サイズがちょうどBMW純正のケースにピッタリで、
生地が薄手なのでバッグの隅々まで使い切れる。
日本の旅行鞄の老舗、SWANY製の「ハンドルサック」というもの。
使わない時は畳んでポケットサイズに小さくできるのも便利。
今回、妻へのお土産に買い込んだものの一つ、何故かロンドンバスのミニカー。
初日に立ち寄った伊豆の道の駅「伊豆のへそ」の店舗の大半が改装工事中で、
移転を控えた店舗の閉店セールのワゴンで見つけた。
眺めていると、10年少し前に二人で出掛けたイギリス旅行を思い出す。
ほんの数年前まで、我々は宿泊をしながらの旅を結構頻繁にしていたけれども
こちらに越してきてから、家を中心にした普段の暮らしが十分楽しく感じられるようになってきた。
その分、旅をすることの刺激はいままで以上に短時間でも濃く感じる。
たまに一泊して仲間と伊豆に行くだけでも、オートバイに跨っている間に
普段考えないようないろいろなことを考えたような気がするニ日間だった。
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しばらくお待ちください...その8。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-08-01
普段の夏でも苦手だというのに、この暑さ。もう辛いとか何だとか、考えるのも嫌になってきた(笑草花も樹々もぐったりしている。少しでも元気になってくれれば、と思いながら水を撒く。しつこく撒く。撒いた水に空の青がちらちらと映って、一蹴暑さを忘れた。水気が足りずにぐったりしているワタクシを見かねて妻がカメラをプレゼントしてくれた。今も気に入って現役で使っているXF1と同じ、2013年製の富士フイルム製品。ファインダーを覗いて撮るカメラが欲しかったので普段は液晶モニターはカバーの下に。レンズについて考えたり、設定をいろいろいじったりする楽しみは少し先にとっておくことにしよう。早く秋が来ますように。
分類できません
harry
2018-08-01T20:45:50+09:00
普段の夏でも苦手だというのに、この暑さ。
もう辛いとか何だとか、考えるのも嫌になってきた(笑
草花も樹々もぐったりしている。
少しでも元気になってくれれば、と思いながら水を撒く。
しつこく撒く。
撒いた水に空の青がちらちらと映って、一蹴暑さを忘れた。
水気が足りずにぐったりしているワタクシを見かねて
妻がカメラをプレゼントしてくれた。
今も気に入って現役で使っているXF1と同じ、
2013年製の富士フイルム製品。
ファインダーを覗いて撮るカメラが欲しかったので
普段は液晶モニターはカバーの下に。
レンズについて考えたり、設定をいろいろいじったりする楽しみは
少し先にとっておくことにしよう。
早く秋が来ますように。
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出口は大事。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-05-03
どういうわけか春が近づいてくるとヘッドフォンで音楽を聴きたくなる。今年のきっかけは、以前から横目で眺めていた北米KOSS製のベストセラー、Porta Proのベージュのモデルがいつの間にか半額近くで売られていることに気がついたことだった。標準モデルの発売開始は1984年らしいから、もう30年以上も造り続けられていることになる。1980年代のKOSSといえば、音質そのものよりは強烈に重たいベージュ色のボディが特徴のスタジオ専用機器がメインというイメージだった。1982年公開のオリジナル版「Blade Runner」の舞台になった2019年のロス・アンジェルスのじとじとと暗い街並みにはPAN-AMやATARIなどと並んでKOSSのネオンサインが光っていてその後に何度か見直す度に「ああ、こういう北米の会社もどんどん消えていくんだなぁ...」などと思っていたのに、意外に今でも元気なのはちょっと嬉しい。30年以上もほぼ同じ仕様で造り続けられているのは、ひとえに「くっきりと元気で楽しい音がする」というわかりやすい理由からだろうと思う。解像度とか原音の再現性がどうこうと言う以前に、とにかく明るくて歯切れが良い。とはいえ、こういう開放型の造りなので、音漏れも盛大。隣で寝息を立てている人がいる時などは、やはりカナル型のイアフォンを使うことになる。ここ数年枕元に置いてあるUltimate Ears製のUE350というモデルは結構気に入っていたのだけれどもちょうどベージュ色のPorta Proが届いた頃に、断線なのか片側がほとんど鳴らなくなってしまった。予備にUE200という廉価版ももっていて、これはこれで素直な音がして良いのだけれども今聴きたいのは吉田美奈子氏の1976年録音の「FLAPPER」というアルバムのリマスタリング版でこういう音源には素直すぎてあまり合わない。そう、イアフォンにも当然ながら音源との相性がある。それに加えて、いい音かどうかというのは、個人的な好みにも大きく左右される。久々に今手に入るイアフォンをいろいろと眺めてみると超高級品と2,000円未満で手に入る商品が極端に増えたように思う。今回は安価でそこそこ評判の良いものを試してみることにしてPhilips製のSHE8100というものを選んでみた。購入金額は1,900円。値段からは考えられない位、このイアフォンはかなり良く出来ている。'70年代のStevie Won..
惹かれる品々
harry
2018-05-03T01:05:45+09:00
どういうわけか春が近づいてくるとヘッドフォンで音楽を聴きたくなる。
今年のきっかけは、以前から横目で眺めていた北米KOSS製のベストセラー、
Porta Proのベージュのモデルがいつの間にか半額近くで売られていることに気がついたことだった。
標準モデルの発売開始は1984年らしいから、もう30年以上も造り続けられていることになる。
1980年代のKOSSといえば、音質そのものよりは強烈に重たいベージュ色のボディが特徴の
スタジオ専用機器がメインというイメージだった。
1982年公開のオリジナル版「Blade Runner」の舞台になった2019年のロス・アンジェルスの
じとじとと暗い街並みにはPAN-AMやATARIなどと並んでKOSSのネオンサインが光っていて
その後に何度か見直す度に「ああ、こういう北米の会社もどんどん消えていくんだなぁ...」
などと思っていたのに、意外に今でも元気なのはちょっと嬉しい。
30年以上もほぼ同じ仕様で造り続けられているのは、
ひとえに「くっきりと元気で楽しい音がする」というわかりやすい理由からだろうと思う。
解像度とか原音の再現性がどうこうと言う以前に、とにかく明るくて歯切れが良い。
とはいえ、こういう開放型の造りなので、音漏れも盛大。
隣で寝息を立てている人がいる時などは、やはりカナル型のイアフォンを使うことになる。
ここ数年枕元に置いてあるUltimate Ears製のUE350というモデルは結構気に入っていたのだけれども
ちょうどベージュ色のPorta Proが届いた頃に、断線なのか片側がほとんど鳴らなくなってしまった。
予備にUE200という廉価版ももっていて、これはこれで素直な音がして良いのだけれども
今聴きたいのは吉田美奈子氏の1976年録音の「FLAPPER」というアルバムのリマスタリング版で
こういう音源には素直すぎてあまり合わない。
そう、イアフォンにも当然ながら音源との相性がある。
それに加えて、いい音かどうかというのは、個人的な好みにも大きく左右される。
久々に今手に入るイアフォンをいろいろと眺めてみると
超高級品と2,000円未満で手に入る商品が極端に増えたように思う。
今回は安価でそこそこ評判の良いものを試してみることにして
Philips製のSHE8100というものを選んでみた。購入金額は1,900円。
値段からは考えられない位、このイアフォンはかなり良く出来ている。
'70年代のStevie Wonderや山下達郎などを聴いても、録音し直したのかと思うような鮮明さで
音域のバランスも偏りがあまりなく、音場感も広めで風通しがいい。
こういうのを手に入れてしまうと、再生機器なんてこれで十分、と思ってしまいそうになる。
細かな音の分離も明快で、ちょっと古い録音の曲が違う表情を見せてくれる。
2週間ばかり、ひたすらこれで音楽を楽しんだ。
ふと素直な音のUE200に戻ってみると、ちょっと不思議な感覚があった。
SHE8100はとても鮮明ですっきりとしているのだけれども
何処か人工的な音を聴いているような感じが抜けないのだ。
例えて言うなら、Canon製の売れ筋のデジタル・コンパクト・カメラで撮った風景写真のような感じ。
曇っていたはずなのに、そこそこ天気が良かったような爽やかな風景になってしまっている。
Philipsという会社の社風なのか、音響機器メーカーの商品ならまた違うのだろうか...
対極にありそうな商品を試してみたくなり、もう10年近く前の製品が売れ残っているの見つけて
つい数日前に手に入れたのが、このBeyerdynamic製のDT60 Pro。
2008年の発売からしばらく1万円以上で売られていたモデルだけれども、購入価格は4,000円。
それにしても「肌色」としか言いようのない色合いで、なにやら医療機器のようにも見える。
販売されていた頃は「低音よりでやや籠った音」というような評判で
価格が高めだったせいか、全く人気が無かったように思う。
このイアフォンの特徴は、我が家にある他のBeyerdynamic製品にも似て
音域として重低音がちゃんと再生できるということ。
20Hz以下の極く低い身体に直接伝わるような低音が仕込んであるような曲を聴くと
普通のヘッドフォンやイアフォンではほとんど伝わってこない何とも言えない刺激が
このイアフォンでは伝わってくる。
それでいてヴォーカルが奥へ引っ込んでしまうようなことはなく、
いわゆる「ズンドコ調」ではないのが貴重なところだ。
やっぱり音響機器メーカーの製品は面白いものがあるなぁ...と思いつつ
大事にしまい込んであるワタクシにとっての一番のイアフォンを引きずり出してみる。
Sennheiser製のCX95 Styleというモデル。2007年頃の発売。
これも発売当時は1万円以上で売られていたのを、もう店頭から消えてしばらくしたころに
5,000円少々で手に入れたのだった。
高額で売られていただけあって、かなり工夫されたケースがちゃんと付属している。
このイアフォンは、音の響きが自然で、かなり広い音域がバランスよく再生できて
特に気になる癖が無い、というのが一番の美点。
気になる癖が無い、というのはなかなか難しいのだ。たぶん。
ちょっと奇妙な形をしているけれども、ちゃんと耳の凸凹を避けて気持ち良くフィットするし
コード類の造りも良い。
こうして広げてみたイアフォンをとっかえひっかえしながら聴いてみても
このCX95の自然さに勝るものはないし、
効率も良いようで再生機器のボリュームも小さめでしっかり鳴る。
こんなことなら5,000円少々で見つけた時にもう一つ予備を買っておくべきだったかな...
などと一瞬思ってしまったりもするけれども、
こうして何個も違うものを手に入れて試してみる楽しみも捨てがたいので、これでいいのだ。
またこれは大事にしまって、手に入れたばかりの
医療機器風のDT60 Proを楽しむことにしようと思う。
庭の草花が一気に色づいてきて、冬景色とはまた違う楽しさであります。
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雨、時々桜。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-04-11
何とか一週間を乗り切って今日こそは...と思っていたら、雨になってしまった。ブラインドの隙間から外の様子を窺うと、庭の桜はしっかり満開のよう。小粒の雨がしとしとと。それでも桜は優しい色合いで癒される。庭のあちらこちらで花が開き始めて、毎週のように様子が変っていくのがこの季節の楽しいところ。白樺の枝先にはこんな花が沢山ぶら下がっている。去年はどうだったっけ。空豆も発芽して、意外なほどしっかりとした芽が伸び始めていた。何か温かいものを食べに行こう。久しぶりに「酸辣湯麺」。酸味と辛みがだんだん沁みてきて、汗が止まらず。ふう。パン屋さんに立ち寄ってから、いつもの空港近くの公園へ。空港西側の公園は広い芝生の広場周囲に桜が拡がっていて日当たりのせいなのか、この辺りでも満開になるのが少し遅い。今日は本当に「咲き誇っている」という状態だったけれども冷たい雨のおかげか、広々とした公園には我々だけ。何度か花見弁当を広げたベンチにも人影無し。ボールを追いかける子供や、芝生にシートを広げて昼寝する人もいない。静かな桜って、いいね。と、突然の轟音に驚いてレンズを向けると森のすぐ向こうを天空へ登って行く旅客機。ルノーの柔らかなシートに戻ると、こんな風にクルマの窓越しに眺める桜も悪くないものだな、と思った。急に春がやってきて仕事も忙しくなり、ワタクシは少し疲れているのだ。家に帰って、ゆっくりと散り始めているはずの我が家の桜のことを思いながらまだ仕舞っていない炬燵で身体を伸ばして、眠りに落ちた。
暮しの手帖
harry
2018-04-11T21:58:41+09:00
何とか一週間を乗り切って今日こそは...と思っていたら、雨になってしまった。
ブラインドの隙間から外の様子を窺うと、庭の桜はしっかり満開のよう。
小粒の雨がしとしとと。それでも桜は優しい色合いで癒される。
庭のあちらこちらで花が開き始めて、毎週のように様子が変っていくのが
この季節の楽しいところ。
白樺の枝先にはこんな花が沢山ぶら下がっている。
去年はどうだったっけ。
空豆も発芽して、意外なほどしっかりとした芽が伸び始めていた。
何か温かいものを食べに行こう。
久しぶりに「酸辣湯麺」。
酸味と辛みがだんだん沁みてきて、汗が止まらず。
ふう。
パン屋さんに立ち寄ってから、いつもの空港近くの公園へ。
空港西側の公園は広い芝生の広場周囲に桜が拡がっていて
日当たりのせいなのか、この辺りでも満開になるのが少し遅い。
今日は本当に「咲き誇っている」という状態だったけれども
冷たい雨のおかげか、広々とした公園には我々だけ。
何度か花見弁当を広げたベンチにも人影無し。
ボールを追いかける子供や、芝生にシートを広げて昼寝する人もいない。
静かな桜って、いいね。
と、突然の轟音に驚いてレンズを向けると
森のすぐ向こうを天空へ登って行く旅客機。
ルノーの柔らかなシートに戻ると、
こんな風にクルマの窓越しに眺める桜も悪くないものだな、
と思った。
急に春がやってきて仕事も忙しくなり、ワタクシは少し疲れているのだ。
家に帰って、ゆっくりと散り始めているはずの我が家の桜のことを思いながら
まだ仕舞っていない炬燵で身体を伸ばして、眠りに落ちた。
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雪のち桜。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-04-04
2月はずっと気温が低めで、普段の年よりも雪は少ないものの身体がこわばってしまうような寒さが続いて、早く暖かくならないかな...と思いながら過ごしていた。3月に入ると、どういうわけか週末は良い天気というリズムになって中旬にはいきなり20℃近くまで気温も上がり、一気に春近しという雰囲気になってきた。そんな日に、冬の間はすっかり忘れていた冷たい蕎麦とうどんを食べたくなってご近所の小さな手打ちの店へ。これまで食べた中でも一番の出来なのではないか、と思うほどのざるうどんと蕎麦。しみじみと旨かった。その翌週には日帰りで久々に名古屋駅近くまで仕事で出掛けて記憶の彼方に霞んでいる程度だった「あんまき」を久々に。ただ巻き方を変えたどら焼きのようでもあるけれども皮がしっとり、モチモチとしていて、思い出通りの美味しさで嬉しかった。いよいよ春本番か、と思っているうちに再びの雪。もしかすると、この冬で一番の量だったかもしれない。3月22日木曜日、もうずいぶん前の出来事のような気がするけれどもまだほんの2週間ほど前のこと。庭のあちこちで膨らみかけた新芽も縮こまってしまったかと思いきや、翌日からは再び気温がぐんぐんと上がって空は連日ぼんやりと霞み、今度こそ本当に春らしくなってきた。時々鼻をかみながらスクーターで散歩に出掛けると、家の近所でこんな不思議な乗り物に出会ったりもして。1960年代後半のダットサン製トラックに、この地域で飲食店などでもよく見かける「カナディアン・シーダーハウス」という形式の建物を合体させたようなもの。のんびりとキャンプに出掛けたりしたら楽しそうだなぁ。そして4月。今週になって我が家の桜の花も開き始めた。朝のうちから陽の当る側から開き始めて、今朝は3分程度かな。それにしても、しばらくきちんと見ていないうちに幹回りもすっかり逞しくなった。まだ何も植わっていなかった庭の南西の角にひょろりとした苗を植えたのが2013年の秋。翌年の春にはこんな風に最初の花見をしたのだった。植えた頃に地面の際から伸びていた枝が別の幹のように成長して翌年には完全なV字型の株になってしまい、迷った末に後から伸びてきた北側(写真右側)の幹を根元から切り落とした。斜めに伸びているのが気になった最初の幹は、少しずつ垂直に起きてきて今となってはもうV字型だった頃の痕跡もわからないほど。上の写真は2016年の初夏の様子。植物の成長って本当に興味深い。4月4日、..
暮しの手帖
harry
2018-04-04T22:36:21+09:00
2月はずっと気温が低めで、普段の年よりも雪は少ないものの
身体がこわばってしまうような寒さが続いて、
早く暖かくならないかな...と思いながら過ごしていた。
3月に入ると、どういうわけか週末は良い天気というリズムになって
中旬にはいきなり20℃近くまで気温も上がり、一気に春近しという雰囲気になってきた。
そんな日に、冬の間はすっかり忘れていた冷たい蕎麦とうどんを食べたくなって
ご近所の小さな手打ちの店へ。
これまで食べた中でも一番の出来なのではないか、と思うほどのざるうどんと蕎麦。
しみじみと旨かった。
その翌週には日帰りで久々に名古屋駅近くまで仕事で出掛けて
記憶の彼方に霞んでいる程度だった「あんまき」を久々に。
ただ巻き方を変えたどら焼きのようでもあるけれども
皮がしっとり、モチモチとしていて、思い出通りの美味しさで嬉しかった。
いよいよ春本番か、と思っているうちに再びの雪。
もしかすると、この冬で一番の量だったかもしれない。
3月22日木曜日、もうずいぶん前の出来事のような気がするけれども
まだほんの2週間ほど前のこと。
庭のあちこちで膨らみかけた新芽も縮こまってしまったかと思いきや、
翌日からは再び気温がぐんぐんと上がって空は連日ぼんやりと霞み、
今度こそ本当に春らしくなってきた。
時々鼻をかみながらスクーターで散歩に出掛けると、
家の近所でこんな不思議な乗り物に出会ったりもして。
1960年代後半のダットサン製トラックに、この地域で飲食店などでもよく見かける
「カナディアン・シーダーハウス」という形式の建物を合体させたようなもの。
のんびりとキャンプに出掛けたりしたら楽しそうだなぁ。
そして4月。
今週になって我が家の桜の花も開き始めた。
朝のうちから陽の当る側から開き始めて、今朝は3分程度かな。
それにしても、しばらくきちんと見ていないうちに幹回りもすっかり逞しくなった。
まだ何も植わっていなかった庭の南西の角にひょろりとした苗を植えたのが2013年の秋。
翌年の春にはこんな風に最初の花見をしたのだった。
植えた頃に地面の際から伸びていた枝が別の幹のように成長して
翌年には完全なV字型の株になってしまい、
迷った末に後から伸びてきた北側(写真右側)の幹を根元から切り落とした。
斜めに伸びているのが気になった最初の幹は、少しずつ垂直に起きてきて
今となってはもうV字型だった頃の痕跡もわからないほど。
上の写真は2016年の初夏の様子。植物の成長って本当に興味深い。
4月4日、今朝の桜。
この辺りで見掛ける桜は少し濃い色合いの桜が多いけれども
我が家の吉野桜は純白に近い。
今年は花芽もこれまでにないほどたっぷり。まだしばらく楽しめそう。
庭に目を移すと、春先に最初に花をつけるクロモジの特徴のある花も開き始めていた。
太くなると同時に白さも増してきた白樺の足元にはクリスマス・ローズも。
暖かくなって花見で賑わうようになると、ワタクシの仕事も一気に忙しくなる。
今週末は今一度寒の戻りが、という話だけれども、
次にほっと一息つけるのはいつになるかな...
皆さん、何処かお花見に出掛けましたか?
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車窓から。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2018-01-11
一年間の仕事も終えて一区切り、何も予定の無い1日を過ごしてから翌日にまた富士を目指して出掛けた。暮れの12月30日。今回も富士山周辺で一泊。前回は静かな環境が気に入った「富士クラシックホテル」、今回はゆったりと、ほんの少し豪華に食事と温泉を楽しみたいという妻のリクエストもあり河口湖畔の高台にある宿へ。今回の足は秋の終りに我が家に来たばかりのミニオ君=2011年式Mini One。暮れに富士山を目指す人はそれなりに居るかと思ったのに道中はすれ違うクルマも少なく、少し南へ伸びた中部横断道の六郷ICで下りて、本栖湖まで一気に駆け上がると五千円札の絵柄のような富士山が正面に。普段乗っているルノーと比べると、堅く締まった脚回りとかなり低く感じる重心のおかげで高速道路での重厚な安定感はなかなか。マニュアルでシフトしながらタイトコーナーを駆け上がるような場面での運転の楽しさはこのクルマならではものだと思った。そういう場面ではクイックなステアリングもとても良い印象。奥に進むにつれて曲率が大きく曲がり込むようなカーブでも、手首を少しひねり込むだけで向きを変えてくれる俊敏さがある。空いているように見えた国道139号線も鳴沢辺りから河口湖方面に向かって急に混みだし、進路を変えて西湖廻りで河口湖の東の湖畔へ。宿の食事はなかなか素晴らしかった。食べきれないような量ではなく、一品一品に創意工夫があって食べ終わるのが惜しいと思えたほど。温泉で身体を柔らかくして、仕事のことを一時の間全て忘れた。あけて大晦日。年末年始の旅行は、一年のうちでこの時だけ先の予定や仕事の約束や、やらないといけないのに手を付けていない事の後ろめたさなどというも諸々のことを頭から追いやって過ごす貴重な時間。誰が乗って、何処に行くのだろう...などと片隅で考えながら、実際にはワタクシの頭の中はまな板の上で水が切れるのを待って放置されている木綿豆腐のようになっている。十分に身体と頭を休めて、実家へ。母は相変わらず元気で足腰もしっかりした様子でほっとした。静かに「ゆく年くる年」を眺めながら新年を迎えて、翌朝、元旦はいつものように兄夫婦もやってきてお参りも。それにして暖かな正月で、風も穏やか。地元の神社も何時になく人が多く賑わっていた。元旦の午後に実家を出て甲府市内に一泊、翌日も快晴。広域農道経由で閑散とした清里駅をかすめて、さらに標高が高い「まきば公園」へ。例年なら多少は雪が積..
景色
harry
2018-01-11T00:24:09+09:00
一年間の仕事も終えて一区切り、何も予定の無い1日を過ごしてから
翌日にまた富士を目指して出掛けた。暮れの12月30日。
今回も富士山周辺で一泊。
前回は静かな環境が気に入った「富士クラシックホテル」、
今回はゆったりと、ほんの少し豪華に食事と温泉を楽しみたいという妻のリクエストもあり
河口湖畔の高台にある宿へ。
今回の足は秋の終りに我が家に来たばかりのミニオ君=2011年式Mini One。
暮れに富士山を目指す人はそれなりに居るかと思ったのに
道中はすれ違うクルマも少なく、
少し南へ伸びた中部横断道の六郷ICで下りて、本栖湖まで一気に駆け上がると
五千円札の絵柄のような富士山が正面に。
普段乗っているルノーと比べると、堅く締まった脚回りとかなり低く感じる重心のおかげで
高速道路での重厚な安定感はなかなか。
マニュアルでシフトしながらタイトコーナーを駆け上がるような場面での
運転の楽しさはこのクルマならではものだと思った。
そういう場面ではクイックなステアリングもとても良い印象。
奥に進むにつれて曲率が大きく曲がり込むようなカーブでも、
手首を少しひねり込むだけで向きを変えてくれる俊敏さがある。
空いているように見えた国道139号線も鳴沢辺りから河口湖方面に向かって急に混みだし、
進路を変えて西湖廻りで河口湖の東の湖畔へ。
宿の食事はなかなか素晴らしかった。
食べきれないような量ではなく、一品一品に創意工夫があって
食べ終わるのが惜しいと思えたほど。
温泉で身体を柔らかくして、仕事のことを一時の間全て忘れた。
あけて大晦日。
年末年始の旅行は、一年のうちでこの時だけ
先の予定や仕事の約束や、やらないといけないのに手を付けていない事の後ろめたさ
などというも諸々のことを頭から追いやって過ごす貴重な時間。
誰が乗って、何処に行くのだろう...
などと片隅で考えながら、実際にはワタクシの頭の中は
まな板の上で水が切れるのを待って放置されている木綿豆腐のようになっている。
十分に身体と頭を休めて、実家へ。
母は相変わらず元気で足腰もしっかりした様子でほっとした。
静かに「ゆく年くる年」を眺めながら新年を迎えて、
翌朝、元旦はいつものように兄夫婦もやってきてお参りも。
それにして暖かな正月で、風も穏やか。
地元の神社も何時になく人が多く賑わっていた。
元旦の午後に実家を出て甲府市内に一泊、翌日も快晴。
広域農道経由で閑散とした清里駅をかすめて、さらに標高が高い「まきば公園」へ。
例年なら多少は雪が積もっているこの時期なのに
今年は路肩にかろうじて残っている程度。
標高1400mというだけあって、空気が澄んで空の青さが違う気がする。
施設を管理している人に感謝しつつ、地元のお菓子をいろいろと買い込んで。
雪がほとんどない鉢巻道路をぐるりと西へ進み、
八ケ岳中央農業実践大のグラウンドの脇をかすめて原村から茅野市へ。
エコーラインからの八ヶ岳は鋭く険しい山肌がくっきり。
妻の実家のすぐ前からも、八ヶ岳はこんな風にくっきり。
実家の皆さんも変わらず元気そうで、何より。
いつものようにお節と美味しい寿司をご馳走になり
一休みしてから新しい年の我が家へ。
こんな風に、また新しくページをめくるような気持ちで
2018年の暮らしが始まったのでした。
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旅の空から。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-12-30
「平成30年」になったんですって。そんな年が来るとは、あの頃は思ってもみなかったけど。我が家は「最新」の物事には無理に乗らずに静かに自分達の好きなものを追いかけてみようと思っております。今年も良い年になりますように。
のりものいろいろ
harry
2018-01-01T09:00:00+09:00
「平成30年」になったんですって。
そんな年が来るとは、あの頃は思ってもみなかったけど。
我が家は「最新」の物事には無理に乗らずに
静かに自分達の好きなものを追いかけてみようと思っております。
今年も良い年になりますように。
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ミニオ君登場、の巻。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-12-13
去年は11月の後半に最初のしっかりした雪が降って冬タイアに慌てて交換したけれども、この冬最初の雪景色は12月に入ってから。それでも気温の低い日が多くて、寒い冬だなぁと思う。朝の雪景色を眺める寝室の窓からの風景が少し変わった。妻のクルマが変ったのだ。かなり以前から、BMW製のMINIに乗ってみたいと妻は言っていた。ただ、こちらに越してきてからは近くの農家さんの仕事を手伝ったりしていて欲しいクルマを手に入れても、確実に汚してしまうのが気になっていたらしい。でも、生活の道具だから、汚れてもいいんじゃない?MINIだって、都会のMINIも居れば田舎暮しのMINIもあっていい。健気に動いてくれているスバル・ニコットも、もう丸6年乗ったことだし。何処かで気持ちの切り替えができたのか、秋になって中古車相場をしっかり調べ始めて好みの車体色の入荷があったら知らせてくれるように登録をしたりしているうちに付き合いのある地元の正規販売店に、ほぼ希望通りのかなり好条件のクルマが入荷した。一番の希望色で、走行は1万キロを少し超えた程度。十分予算の範囲に収まっていた。仕事のお付き合いを活かして車両を確保して、無事に我が家に収まったのが11月下旬。2011年式のMINI ONE、ホライゾン・ブルーという色。「ミニオ君、素敵♪」 ...ミニオ君?男だったのか...(笑並んでみると、4mを切る長さと1.7m未満の車体幅はほぼ同じ。ホイールベースも数ミリしか違わない。各部のカッチリとした造り込みはいかにもBMW製という感じでのほほんとしたルノーとは随分雰囲気が違う。6年半お世話になったスバル・ニコットはまだまだ元気なのでPanasonic製のナビなどと一緒に職場のスタッフに譲って乗ってもらうことにした。新しいミニオ君にはSONY製の絶版のナビ、NV-U77が装着されていたのでルノーで使って具合の良かったTranscend製のドライブレコーダーだけ移植。今時珍しく角度の立ったフロント・ウィンドウが新鮮で、でも何処かで見たことがある景色のような...と思ったら昔乗っていたSAAB 900がこんな感じなのだった。フロントのピラーの位置や角度は本当に似ていて、手を伸ばしても窓に触れない位に遠く、おでこの前の空間が広いのが良い。こうしてみると、MINIのフロント窓の角度が今風ではないことと、ルノーのリア・ウィンドウの不思議な丸さがよくわかる。今年になって、松本..
クルマと私
harry
2017-12-13T20:44:19+09:00
去年は11月の後半に最初のしっかりした雪が降って
冬タイアに慌てて交換したけれども、
この冬最初の雪景色は12月に入ってから。
それでも気温の低い日が多くて、寒い冬だなぁと思う。
朝の雪景色を眺める寝室の窓からの風景が少し変わった。
妻のクルマが変ったのだ。
かなり以前から、BMW製のMINIに乗ってみたいと妻は言っていた。
ただ、こちらに越してきてからは近くの農家さんの仕事を手伝ったりしていて
欲しいクルマを手に入れても、確実に汚してしまうのが気になっていたらしい。
でも、生活の道具だから、汚れてもいいんじゃない?
MINIだって、都会のMINIも居れば田舎暮しのMINIもあっていい。
健気に動いてくれているスバル・ニコットも、もう丸6年乗ったことだし。
何処かで気持ちの切り替えができたのか、秋になって中古車相場をしっかり調べ始めて
好みの車体色の入荷があったら知らせてくれるように登録をしたりしているうちに
付き合いのある地元の正規販売店に、ほぼ希望通りのかなり好条件のクルマが入荷した。
一番の希望色で、走行は1万キロを少し超えた程度。十分予算の範囲に収まっていた。
仕事のお付き合いを活かして車両を確保して、無事に我が家に収まったのが11月下旬。
2011年式のMINI ONE、ホライゾン・ブルーという色。
「ミニオ君、素敵♪」
...ミニオ君?男だったのか...(笑
並んでみると、4mを切る長さと1.7m未満の車体幅はほぼ同じ。
ホイールベースも数ミリしか違わない。
各部のカッチリとした造り込みはいかにもBMW製という感じで
のほほんとしたルノーとは随分雰囲気が違う。
6年半お世話になったスバル・ニコットはまだまだ元気なので
Panasonic製のナビなどと一緒に職場のスタッフに譲って乗ってもらうことにした。
新しいミニオ君にはSONY製の絶版のナビ、NV-U77が装着されていたので
ルノーで使って具合の良かったTranscend製のドライブレコーダーだけ移植。
今時珍しく角度の立ったフロント・ウィンドウが新鮮で、
でも何処かで見たことがある景色のような...と思ったら
昔乗っていたSAAB 900がこんな感じなのだった。
フロントのピラーの位置や角度は本当に似ていて、
手を伸ばしても窓に触れない位に遠く、おでこの前の空間が広いのが良い。
こうしてみると、MINIのフロント窓の角度が今風ではないことと、
ルノーのリア・ウィンドウの不思議な丸さがよくわかる。
今年になって、松本~塩尻エリアで自家用車のタイアが
切られたり穴を開けられたりする事件が起きて、
かなり広い範囲で数十台以上もの被害が出ている。
念のための用心として、人感センサー付き・太陽光発電のLEDライトを付けてみた。
夜帰宅すると、反応してドア回りやクルマの周囲を照らしてくれるので
防犯だけでなくなかなか便利な商品。
こういうものが比較的安価(3千円もしなかった)で手に入るのはありがたい。
☆☆☆
順調に3週間近く経過した今週の休みに、ワタクシも運転させてもらって
高速道路を走ってみようということになった。
天気が良ければ以前に2回訪問した「ジュジュカツの店」に行こうと思ったのだけれども
あいにくどの方角も雪の予報。
カツ繋がりで、ちゃんと食べに出掛けたことの無い駒ヶ根のソースかつ丼を目指すことに。
せっかく行くなら、観光客でいっぱいの大型の人気店よりも
商店街の一角にあるような地元の人気店がいいな、
と目星を付けて向かってみたのは、こんなお店。
この佇まいは、入るのにちょっと勇気がいる。
妻はヒレかつ丼、ワタクシはソースかつ丼(ロース)。
評判通りのボリュームに、少したじろぎそうになる。
揚げたてのカツの断面を眺めると、美味しいカツは見るからに旨そうな表情をしているものだ。
この肉厚のロース肉は、期待をを裏切らない柔らかさと旨味に溢れていた。
千切りキャベツの繊細さも素敵で、ご飯は思ったよりも控えめ。
蓋が閉まらないほどのボリュームの割には、ぺろりと収まってしまった。
うむ、満足。
協力隊訓練時代以来の駒ヶ根の商店街を眺めてから地元の大きなスーパーマーケットに寄り、
以前にも一度立ち寄った薪ストーブを扱う生活雑貨の店を訪ねて、少しだけ買い物も。
ほぼ同じスペックで、エンジン出力もMINI ONEの方が若干上回る程度の違いだけれども
普段乗っているルノーとは乗り味が随分違う。
MINIのステアリング・レシオはかなりクイックで、慣れれば軽快な動きが楽しめる。
重心の低さを感じさせるのはMINIの方だけれども、
直進安定性とサスペンションのしなやかさに関してはルノーもとてもよく出来ているている。
どちらもスロットルペダルに適度な重さと踏み始めの絶妙な鈍感さがあって
ペダルに足を乗せたとたんに飛び出しそうな最近のクルマとは違うのが好ましいと思った。
新しい乗り物を手に入れると、どうしても傷とか汚れが気になってしまうのはよくわかる。
でも、そういうことを気にしなくて済むように、と思って手に入れたペコペコのルノーは
乗り物の魅力は外観以外の部分も大きいことを教えてくれる。
ピカピカのミニオ君、できるだけ長く楽しんでくれたらいいな。
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17年目の旅バイク、その2。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-11-01
旅の2日目、静かに起きだしてみるとしっかり雨が降っている。もともと初日から雨だと覚悟していたこともあって「おお、ようやく予定通りになった」なんて考える余裕も。そう、ワタクシにしては珍しく、ちゃんと雨具を持ってきているのだ。宿の方が気を利かせて送迎用バスを車庫から出して我々に使わせてくれたおかげで出発するまで準備する間も濡れずに済むのがとても有難かった。心配したラスカルさんのマシンのオイル漏れは、それなりに控えめになった様子。真新しいYASHさんのセローは薄暗い屋根の下でもくっきりとした新車らしい輝きが。自分のCLは、いつも付けているサドル・バッグも無く、シートのシルエットも変わったせいでちょっと新鮮な気分で眺めていた。もうすぐ朝7時。柔らかく煮つけた鮎、この地方ならではの「明宝ハム」、香ばしくてお代りが欲しくなった焼き茄子...食事が美味しいと、この先多少は辛いことがあっても乗り越えられそうな気分になってくる。焼き物の町、土岐までは時間を稼ぐために東海北陸自動車道~東海環状自動車道を使い、最初の目的地「美濃焼伝統産業会館」へ。一瞬小降りになったけれども、そのうちにまた降りだしてきた。ワタクシは気に入った作家の小品を少し買いこんで、旅の記念に。土岐は鰻も有名らしい。お昼はYASHさんに案内してもらい、いかにも繁盛店という感じのお店でつつましく「鰻丼(竹)」を。朝しっかり食べておいたので十分美味しくいただいたけれども、いかにも「鰻を食べた!」という気分になるなら(松)でも良かったかな...などと(笑関東のふわふわの物とは違って、皮がパリッと焼けていてなかなかだった。その後はお土産ものとしての陶器も沢山販売している「道の駅 志野・織部」に寄っていよいよリア・フレームの下がり具合が怪しくなってきたラスカルさんの荷物を積みかえたりどたばたとしている中でワタクシも自分のウェストバッグを何処に置いたか想い出せなくなり、落ち着いて考えてみると鰻屋さんを出る時に店頭のベンチの上に置いたのが最後だとわかって一人雨の中をランチタイムも終わりかけた鰻屋さんまで往復...なんだか時間を無駄に過ごしてしまって申し訳なかったなぁ、と時計を見ると意外にまだ2時台で土岐の町に戻ってガソリンを補給し、YASHさんと別れてラスカルさんと中央道に乗った。雨の中を400cc単気筒のオートバイで走っていると仕事でクルマで通る中央道とは景色が違って見える。安..
HONDA CL400
harry
2017-11-01T22:02:34+09:00
旅の2日目、静かに起きだしてみるとしっかり雨が降っている。
もともと初日から雨だと覚悟していたこともあって
「おお、ようやく予定通りになった」なんて考える余裕も。
そう、ワタクシにしては珍しく、ちゃんと雨具を持ってきているのだ。
宿の方が気を利かせて送迎用バスを車庫から出して我々に使わせてくれたおかげで
出発するまで準備する間も濡れずに済むのがとても有難かった。
心配したラスカルさんのマシンのオイル漏れは、それなりに控えめになった様子。
真新しいYASHさんのセローは薄暗い屋根の下でもくっきりとした新車らしい輝きが。
自分のCLは、いつも付けているサドル・バッグも無く、シートのシルエットも変わったせいで
ちょっと新鮮な気分で眺めていた。
もうすぐ朝7時。
柔らかく煮つけた鮎、この地方ならではの「明宝ハム」、香ばしくてお代りが欲しくなった焼き茄子...
食事が美味しいと、この先多少は辛いことがあっても乗り越えられそうな気分になってくる。
焼き物の町、土岐までは時間を稼ぐために東海北陸自動車道~東海環状自動車道を使い、
最初の目的地「美濃焼伝統産業会館」へ。
一瞬小降りになったけれども、そのうちにまた降りだしてきた。
ワタクシは気に入った作家の小品を少し買いこんで、旅の記念に。
土岐は鰻も有名らしい。
お昼はYASHさんに案内してもらい、いかにも繁盛店という感じのお店でつつましく「鰻丼(竹)」を。
朝しっかり食べておいたので十分美味しくいただいたけれども、
いかにも「鰻を食べた!」という気分になるなら(松)でも良かったかな...などと(笑
関東のふわふわの物とは違って、皮がパリッと焼けていてなかなかだった。
その後はお土産ものとしての陶器も沢山販売している「道の駅 志野・織部」に寄って
いよいよリア・フレームの下がり具合が怪しくなってきたラスカルさんの荷物を積みかえたり
どたばたとしている中でワタクシも自分のウェストバッグを何処に置いたか想い出せなくなり、
落ち着いて考えてみると鰻屋さんを出る時に店頭のベンチの上に置いたのが最後だとわかって
一人雨の中をランチタイムも終わりかけた鰻屋さんまで往復...
なんだか時間を無駄に過ごしてしまって申し訳なかったなぁ、と時計を見ると意外にまだ2時台で
土岐の町に戻ってガソリンを補給し、YASHさんと別れてラスカルさんと中央道に乗った。
雨の中を400cc単気筒のオートバイで走っていると
仕事でクルマで通る中央道とは景色が違って見える。
安心して走れる平均80km/hくらいの速度だと、思った以上になかなか先へ進まず
駒ケ岳SAで休憩。ここで夕方5時半。
伊北から岡谷まで渋滞中という表示がずっと消えないので、
自分は伊北ICで降りて、一般道を辰野から塩尻へ抜けて帰ることにした。
ラスカルさんと別れて側道に入ると、一瞬見えた本線のすぐ先には
渋滞のクルマの赤いランプの列がびっしりと連なっていた。
まだこの先も長旅だから、気を付けて。
7時前に車庫に滑り込んで、水の滴る服を脱ぎ、写真を取り込んだりしながら
2日間の旅の話をぼそぼそと。
☆☆☆
実は、これまでCL400で雨の中を宿泊込みの旅に出たことはほとんどない。
慌てて普段とは装備を換えてみたけれども、BMW R nineT用の防水バッグは
雨の高速道路でも十分に使えることがわかったし、
しっかりした防水性が売りのKriega製ウェストバッグ " R8 " は使い勝手も良く便利だった。
こうやって自分の持っている道具を使える場面が増えていくのは、ちょっと嬉しい。
リア・シート・バッグはさすがに前半分だけで荷重を支えていると後ろにずり落ちて来たので
高山で立ち寄ったホームセンターでこんな応急処置を。
硬めの黒いスチロール製のブロックをシートの形風にカッターで成型して
あり合わせの金物で後ろにずれないように固定したもの。
バッグの荷重はCL400のシート後端とスチロールのブロックで支えて、
固定の要になる前方向へ引っ張るストラップ・ベルト用に
こんな建設資材のアイボルトを使ってみたら、期待以上にピッタリだった。
普段はルノーに乗せて使っているGarmin製の小型のナビは
バッテリー駆動でもそこそこの時間動くので
こんな風にモバイル・バッテリーと一緒にタンクバッグに入れて使うことができた。
日中はほとんど反射して見えないけれども、
薄暗くなってからの郡上八幡の町案内や、
雨の高速道路で次のSAまでの距離などがわかるのは結構便利だった。
久々に旅らしい旅にも出て、6万kmまであとわずかに。
☆☆☆
2日目の最初に立ち寄った「土岐市美濃焼伝統産業会館」は
地元の窯元・制作者ごとに作品が並んでいる展示室があって、
気に入った作品は購入できるようになっていた。
普段使いに向いた湯呑やご飯茶碗などの食器も多かったけれども、
風合いが気に入ったものを3点選んでみた。
銅錆釉薬の表情が気に入った皿(左)、
青碧の色合いと、持ち手部分の質感の違いが気に入ったタンブラー(右上)
何に使えるかわからないけど気に入ったので持ち帰った青い小物は、大きめの箸置きに。
午後に立ち寄った「道の駅 志野・織部」ではお買い得品を数点、妻へのお土産に。
土岐市は陶磁器の生産量では日本一というだけあって、
作家の作品以外に日常品も大量に造られているらしく、
ここの道の駅ではかなり広い販売コーナーがあった。
事前にあまり調べずに出掛けてしまったけれども、
美濃焼はまだまだ見てみたい場所がいくつか。
次回はクルマで出掛けてのんびり買い物も楽しんでみようと思った。
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17年目の旅バイク、その1。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-10-25
ここ何年か恒例の、オートバイ仲間との秋の旅。「一度小さい方のマシンで集まろう」などと去年も話していてそろそろ6万km到達を目前にしている銀馬号=CL400で旅に出たいな、と思っていた。旅に出るからには、事前にやっておきたかったことが一つ。このマシンは本当に気に入っているけれども、唯一何とか改良したいと思っていたのが、シート形状。写真で奥に写っているのはノーマルのシートで決して薄すぎるわけではなのに妙に腰が無く、長時間座っているとじわじわと痛くなってきて最後は座る位置を善後に変えながら、我慢して帰ってくることになる。後半部が妙に反り上がって見えるのも気になるところ。ということで、改良希望内容を絵にしてシート加工屋さんに依頼してみることにした。足着きは現状では低く感じるくらいなので、普段座る前半部は思い切って3cmくらい厚みを増し後半は逆に2cm程度薄くして、全体がほぼフラットな座面になるようにしてもらった。表皮の感触も変わるように熱溶着のタッキングで仕上げてもらい、色合いも変えて側面を微妙なグレーにして2トーンに。結果はほぼイメージ通りに仕上げてもらうことができて、かなり満足。跨った時の腰の位置が高くなったおかげで、走っている間の膝の曲がりが楽になり、何より自由に座る位置を選べるのが有難い。出発の日が近付くにつれて天気予報は下り坂に。前日の夜になってから、念のために5年経過したバッテリーを新品に交換し雨に当ると変形してしまう革のサドルバッグを外してR nineT用の防水バッグに積み替え、厚みを増したシートが擦れても大丈夫なようにタンクに傷防止のシートを貼って...クラッチワイヤーとレバーの支点に注油してから、雨水が入らないようにとネットで見つけたKAWASAKI純正部品のレバー・カバーを被せておいた。とりあえずこれくらいで大丈夫だろうと時計を見ると夜中の1時過ぎ。思った通り、翌朝は目覚まし時計を無意識のうちに止めて、しっかりニ度寝(笑いつもの健康ランドに前泊のラスカルさんと合流してYASHさんさんとの集合場所の木曽福島の道の駅にきっちり15分以上遅刻して到着するとそこにはピカピカの新しいマシン、セロー250が。慌てて乗せ換えたBMW製のバッグは、もともと細身のR nineTのリアシートに被さるように出来ているのを無理矢理幅広のCL400のシートに乗せているので固定が甘く、段差を乗り越えているうちに後ろに傾いてきた。..
HONDA CL400
harry
2017-10-25T23:22:58+09:00
ここ何年か恒例の、オートバイ仲間との秋の旅。
「一度小さい方のマシンで集まろう」などと去年も話していて
そろそろ6万km到達を目前にしている銀馬号=CL400で旅に出たいな、と思っていた。
旅に出るからには、事前にやっておきたかったことが一つ。
このマシンは本当に気に入っているけれども、
唯一何とか改良したいと思っていたのが、シート形状。
写真で奥に写っているのはノーマルのシートで
決して薄すぎるわけではなのに妙に腰が無く、
長時間座っているとじわじわと痛くなってきて
最後は座る位置を善後に変えながら、我慢して帰ってくることになる。
後半部が妙に反り上がって見えるのも気になるところ。
ということで、改良希望内容を絵にして
シート加工屋さんに依頼してみることにした。
足着きは現状では低く感じるくらいなので、普段座る前半部は思い切って3cmくらい厚みを増し
後半は逆に2cm程度薄くして、全体がほぼフラットな座面になるようにしてもらった。
表皮の感触も変わるように熱溶着のタッキングで仕上げてもらい、
色合いも変えて側面を微妙なグレーにして2トーンに。
結果はほぼイメージ通りに仕上げてもらうことができて、かなり満足。
跨った時の腰の位置が高くなったおかげで、走っている間の膝の曲がりが楽になり、
何より自由に座る位置を選べるのが有難い。
出発の日が近付くにつれて天気予報は下り坂に。
前日の夜になってから、念のために5年経過したバッテリーを新品に交換し
雨に当ると変形してしまう革のサドルバッグを外してR nineT用の防水バッグに積み替え、
厚みを増したシートが擦れても大丈夫なようにタンクに傷防止のシートを貼って...
クラッチワイヤーとレバーの支点に注油してから、雨水が入らないようにと
ネットで見つけたKAWASAKI純正部品のレバー・カバーを被せておいた。
とりあえずこれくらいで大丈夫だろうと時計を見ると夜中の1時過ぎ。
思った通り、翌朝は目覚まし時計を無意識のうちに止めて、しっかりニ度寝(笑
いつもの健康ランドに前泊のラスカルさんと合流して
YASHさんさんとの集合場所の木曽福島の道の駅にきっちり15分以上遅刻して到着すると
そこにはピカピカの新しいマシン、セロー250が。
慌てて乗せ換えたBMW製のバッグは、もともと細身のR nineTのリアシートに被さるように
出来ているのを無理矢理幅広のCL400のシートに乗せているので固定が甘く、
段差を乗り越えているうちに後ろに傾いてきた。
なんとかしたいな...と思いながら一緒に走ってきたラスカルさんのマシンを見ると
何やらオイルがかなり飛び散っている。
一瞬、旅の中止も考えたけれども、漏れの原因もわかって応急処置もできそうなので
とりあえず予定通り開田高原経由で高山に向かい、現地調達で修理を考えることに。
2日とも雨と覚悟していた割に、初日前半は陽射しもあって爽やかな秋の空気。
いつ来ても幸せな気分になる「タビタのパン」に立ち寄って
個性的なパンとクッキーなどを買い込んだ。
看板娘(山羊)のメイちゃんは小屋に籠っていて
代わりに新顔さんらしい羊がお出迎え。
羊は2頭居て、クリームとシロップという名前らしい。
タビタさんを出て国道に戻り、所々で鮮やかな紅葉に目を奪われながら高山市街へ。
ラスカルさんのCLのオイル漏れは、最近クランクケースを2回開けたそうで
とりあえず増し締めで様子を見つつ、オイルを補充しながら移動すればなんとかなりそう。
それとは別に、昔ホンダがリコールにしたリアキャリアの問題で
フレーム自体が破損しているのが見つかり、荷重を支える方法を考えて応急処置。
他に電装系のトラブルもあり、高山市街のホームセンターの駐車場を借りて
小一時間ほど過ごすことになった。
自分もリアのバッグをしっかり固定するための素材を調達できて、一安心。
すっかり遅めになってしまったお昼は、高山ならではの醤油味のラーメン。
▲ラスカルさん撮影の動画から
高山市街を西に抜けて、一度走ってみたかった「せせらぎ街道」へ。
街道に入ってしばらくは所々で晴れ間も拡がって道の左右の山も色づいていて
何処か異国の道を走っているかのような立体感のある景観を楽しむことができた。
郡上に近づくにつれて、のっぺりとした灰色の空が広がり
郡上八幡の町に入る頃には、街路灯の明かりが眩しいくらいに。
どうもこの町では2輪車というものはあまり歓迎されていないらしい。
のんびり静かに数十分程度の街歩きをしたいだけだというのに
そこそこ広い町の中で2輪車を停められる場所(しかも有料)はとある特定の神社の駐車場だけだ、と
誰に訊いても同じ答えが返ってくる。
渋々、教えられた寺まで数分走り、有料の割には無人の料金箱に
標識番号を書いた紙と一緒に小銭を投入して、深いため息をつきながら、町へ。
★左下のパンは、いわゆる「食品サンプル」
郡上八幡は食品サンプルの生産量で日本一なのだそう
それにしても、周りを深い山に囲まれた場所にこういう街並みが広がっているのは
なんとも不思議な雰囲気だった。
至る所に用水が流れていて、どこか伊豆の修善寺を想い出すような雰囲気もあり
街歩きはそれなりに楽しめた。
すっかり日も暮れて、あとは宿へ。
いつものようにラスカルさんが下調べをしてくれておいた宿は
街から少し離れた深い山間にある一軒宿。
そんな立地からは想像できないようなすっきりとした建物と
何より心のこもった食事が食事が素晴らしかった。
「量で勝負」の食事ではなく、一品一品の味わいに時間を忘れて幸せな気分で部屋に戻ると、
ほどなくしてワタクシだけ鈍器で殴られたかのような抗いがたい眠気に襲われてしまい、
ふと意識を取り戻すと、仲間は静かに寝息を立てている夜中過ぎだった。
というわけで、翌日のお話は、また後ほど。
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夏から秋へ。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-09-20
すっかりこちらで文章を書く時間をつくらなくなってしまっているうちにワタクシの苦手な夏が通り過ぎて、朝晩はすっかり秋の空気だ。今年はいつも以上に雨も多く、休みの日にもなかなかオートバイに跨る気力が湧かなかった。移動の足は、もっぱらペコペコの外装のルノー君。すっかり日が暮れてから職場の施錠をして、駐車場の隅でうずくまっているこのクルマのドアを開けると重たく感じる身体を包み込んでくれる柔らかなシートがこの上なく優しく感じられて毎日ほっとすることが多かった。雪の季節が終わって泥が染み付いてしまったフロア・マットも海外から取り寄せると意外に安く済むことがわかって、交換してみた。イギリスの製品だけれども、ブランド名は「SAKURA」。Garmin製のナビに換えてから、正確な位置情報と余分な情報が少ないシンプルさが気に入って一回り小さな別のモデルに換えてみた。これまでは5インチ、新しいものは4.3インチ。道路以外の施設情報をほとんど表示しないようにしていることもあってナビとしての機能はこの大きさでも十分だ。快適なことには変わりがない5インチのモデルは、妻の軽自動車へ。と、いいことばかりでもないのが、乗り物の常。去年、エアコンが効かなくなってとりあえずガスの補充で様子を見ようということになったものの初夏になってスイッチを入れてみても、ルーバーからは生温い風が出てくるばかり。しばらくは窓を大きく開けて、背中から風の吹き出す電動ファン付きのシートカバーを動かして「昔のクルマにはエアコンなんて無かったんだ」と無理矢理言い聞かせて我慢していたものの、身体が疲れてくると、まとわりつく汗を我慢し続けるのが辛くなってきた。いつもお世話になっているフランス車専門店でしっかり見てもらうとエアコンのコンプレッサー本体から盛大にガスが漏れているらしい。純正品のコンプレッサーと交換・修理をすると十数万円コースとのこと。写真は、外した状態の壊れたコンプレッサー。「どこかでちゃんとしたコンプレッサーが手に入るようでしたら、持ち込みでもいいですよ」と感じの良いメカニック氏。「中古品は止めた方がいいです。リビルド品もいろいろありますけど、安すぎるのは危ないです」調べてみると、リビルド品というものは5~7万円程度で出回っているようだったけれども我が家のルノーに適合するものはなかなか見つからなかった。最終的に自力で調べて試してみることにしたのは、ハンガリーにある専..
クルマと私
harry
2017-09-20T18:02:35+09:00
すっかりこちらで文章を書く時間をつくらなくなってしまっているうちに
ワタクシの苦手な夏が通り過ぎて、朝晩はすっかり秋の空気だ。
今年はいつも以上に雨も多く、休みの日にもなかなかオートバイに跨る気力が湧かなかった。
移動の足は、もっぱらペコペコの外装のルノー君。
すっかり日が暮れてから職場の施錠をして、
駐車場の隅でうずくまっているこのクルマのドアを開けると
重たく感じる身体を包み込んでくれる柔らかなシートがこの上なく優しく感じられて
毎日ほっとすることが多かった。
雪の季節が終わって泥が染み付いてしまったフロア・マットも
海外から取り寄せると意外に安く済むことがわかって、交換してみた。
イギリスの製品だけれども、ブランド名は「SAKURA」。
Garmin製のナビに換えてから、正確な位置情報と余分な情報が少ないシンプルさが気に入って
一回り小さな別のモデルに換えてみた。
これまでは5インチ、新しいものは4.3インチ。
道路以外の施設情報をほとんど表示しないようにしていることもあって
ナビとしての機能はこの大きさでも十分だ。
快適なことには変わりがない5インチのモデルは、妻の軽自動車へ。
と、いいことばかりでもないのが、乗り物の常。
去年、エアコンが効かなくなってとりあえずガスの補充で様子を見ようということになったものの
初夏になってスイッチを入れてみても、ルーバーからは生温い風が出てくるばかり。
しばらくは窓を大きく開けて、背中から風の吹き出す電動ファン付きのシートカバーを動かして
「昔のクルマにはエアコンなんて無かったんだ」と無理矢理言い聞かせて我慢していたものの、
身体が疲れてくると、まとわりつく汗を我慢し続けるのが辛くなってきた。
いつもお世話になっているフランス車専門店でしっかり見てもらうと
エアコンのコンプレッサー本体から盛大にガスが漏れているらしい。
純正品のコンプレッサーと交換・修理をすると十数万円コースとのこと。
写真は、外した状態の壊れたコンプレッサー。
「どこかでちゃんとしたコンプレッサーが手に入るようでしたら、持ち込みでもいいですよ」
と感じの良いメカニック氏。
「中古品は止めた方がいいです。リビルド品もいろいろありますけど、安すぎるのは危ないです」
調べてみると、リビルド品というものは5~7万円程度で出回っているようだったけれども
我が家のルノーに適合するものはなかなか見つからなかった。
最終的に自力で調べて試してみることにしたのは、ハンガリーにある専門店のもの。
コンプレッサーの新品が手に入るようなら、あわせて「ドライヤー」も換えた方がいい、
というメカニック氏のアドバイスを聞いて、上の写真に写っている筒状のドライヤー
(活性炭が入っていて、水分や不純物を取り込むものらしい)も一緒に取り寄せた。
エアコンのコンプレッサーはフロント・バンパーのすぐ裏の低い場所に付いていて
交換する時にはバンパーも取り外すらしい。
このルノーを手に入れたばかりの時に、バンパーにかなり深い傷があったので
いつか交換する機会があればと思い、状態のそこそこ良さそうな中古品を手に入れておいた。
この機会にそれも一緒に交換してもらうことにして、
ずっと梱包材に包まれたまま車庫の一角を占領していた部品を
ブダペストから届いたコンプレッサー一式と一緒に積み込んでクルマ屋さんに預け、
とりあえず借りた代車で我が家へ。
★★★
たまに自分のものではないクルマに乗るのも新鮮でいい。
去年、エアコンの応急処置をしてもらった時には、このカングーがやってきた。
ラウムを手に入れた時にも候補の一つだったクルマだけれども
今のルーテシアに馴染んでしまった身体には妙に中の空間が大き過ぎて
無駄に空気を運んでいるような気分がして落ち着かなかった。
同じ会社の製品だというのに、スロットル・ペダルやレバー類の操作が
やたらと軽くなっているのもしっくりこなかった。
加速するつもりがなくても、勝手に飛び出してしまうような軽さなのだ。
エアコン不調の点検中に乗らせてもらったのは、このトゥインゴ。
車体色が全く同じだったこともあって、これはありかも...という第一印象だったけれども
左ハンドルだということと、ドアが大き過ぎる点で、残念ながらアウト。
コンプレッサーとバンパー交換中にお借りしたのが、このSmart。
一度乗ってみたかったクルマだったし、これはなかなか楽しかった。
ダッシュボードのやメーターなどのデザインも、ポップなのに子供っぽくはないという
気の利いたデザインで、これはこれで嫌いじゃない。
小さいことは美点だとは思ったけれども、問題はあまりに乗り心地が悪いということだった。
正確には、路面の凸凹がダイレクトに伝わってきてしまうことと、
車体の姿勢の変化が大きくて落ち着きが無いせいで、これで長距離を走る気にはなれなかった。
本当に近所を走りまわるためだけ、なら良いかもしれない。
まあ、元々のコンセプトがそういうクルマだろうしね。
なかなかしっくりくるクルマというのは何処にでもあるわけではないのだなぁ...
なんて思っているうちに電話が鳴る。
無事に修理が完了したらしい。
中古品のバンパーが、実は微妙にトーンの違う色だったせいで
クルマ好きなら眉を顰めそうな2トーンになった我が家のルノー君。
いずれ時間ができた時に塗装屋さんに色合わせを頼んでみるつもりだ。
そこそこ陽射しの強い日だったので、少し走りだしてからエアコンのスイッチを入れてみる。
カチッと小さな音がして、ほどなくしてちゃんと冷風が。
以前に感じたような、コンプレッサーが作動した途端にがっくりと抵抗が増すような感触もない。
夏の間ずっと開けたままにしていた窓を締めて、小さめの音量で音楽を流しながら走っていると
ごく普通にエアコンが効くということがどれだけありがたいか、よくわかった。
部品代と修理一式にかかった費用は8万円で少しお釣りがくる程度。
それなりに高額ではあったけれども、いろいろなことが勉強になって、なかなか楽しかった。
1年越しの懸案が解決して、仕事での大きなイベントも終り、気分的にも一段落。
久々に車庫に眠っているオートバイも動かそうという気分になった。
去年の秋に車検を受けてからずっと動かしていなかった銀馬号=CL400に火を入れて
ほんの1時間ほど近所を一回り。
幸い、陽が沈むまではまだメッシュジャケットが心地良い季節だ。
ほぼ1年ぶりという割にはすぐに始動して、車体の動きも軽快に感じられた。
オートバイってやっぱりいいなぁ...としみじみ。
長雨の影響なのか、まだ稲刈り前の田んぼも目に付く我が家の周りを走っているうちに
ちゃんと準備をして、少し遠くへ出掛けたくなってきた。
出きれば、行ったことのない街がいい。古い街並みがあって、そこにしかない食べ物があって...
よし、これから秋に向けて準備しよう。そうしよう。
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しばらくお待ちください...その7。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-04-26
いつもよりも少し遅めに春がやってきてふと気が付くと、やるべきことがわんさかと山のよう。ふう。少し意識して呼吸を整えるようにして何とか乗り切ろう。うん、そうしよう。
分類できません
harry
2017-04-26T22:14:44+09:00
いつもよりも少し遅めに春がやってきて
ふと気が付くと、やるべきことがわんさかと山のよう。
ふう。
少し意識して呼吸を整えるようにして
何とか乗り切ろう。うん、そうしよう。
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細く、長く。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-04-05
この冬、最初のしっかりした雪は去年の11月下旬だった。週間予報を見て、いつもの年よりも早めにスタッドレス・タイアを用意したものの履き換えの予約をしたその日の朝には、もうこんなに積もっていた。穏やかな正月が終わると、またしっかりと降って...4月だというのに先週土曜の朝もこんな様子。とはいえ、今日はすっかりは気温も上がって、出掛けた先で上着を脱いだほど。クルマの外気温計の表示は20℃を越えていた。毎日、気温の上がり下がりもこんな風に激しいので日々のちょっとした天気の変化に一喜一憂しないことにした。ひと月位の大きな単位で季節の変化を感じている方が、気分が安らいで良い。去年の冬にやってきたペコちゃん=ルーテシアは、その後も至って健康で毎月1,000kmほど走り続けて、現在のオドメーターは19,000km手前というところ。エアコンの効きが悪くなった以外にはこれという不具合も無く、常に路面にしっかり張り付いているかのような粘りのある脚回りと身体の何処も痛くならない素晴らしい出来のシートのおかげで移動するための道具としてはこの上なく快適。元々ペコペコな外観のおかげで「汚れたままでイカンな...」という後ろめたさと無縁なのが、また気分が楽でいいのだ。そんな合間を縫って、暖かな日を選んでタイアが2つの乗り物も動かしてみた。2月には一度だけ仔犬号に乗り、3月に入ってからはR nineTも。荷物を積まない前提のこのマシンでは、気温に合わせてウェアの調節をすることもしたくないので日中の本当に心地の良い時間帯にピンポイントでほんの1時間くらい乗っただけ。それでも、この時期ならではの澄んだ空気は堪能できた。そんな短い時間に跨るだけでも、濃密なライディングの楽しさを味わえるのはこのマシンの一番気に入っているところ。そんな短時間の愉しさのために、操作感の判りやすそうな靴を手に入れた。AXOの "Asphalt" という、本革と合皮を組合わせたライディング・シューズ。10年近く履いていたGoldwin製の同じような目的の靴の表皮が裂けてきてしまったので同じようにコンパクトでフィット感がよく、ソールが滑らかで薄めのものを探して海外から取り寄せてみた。爪先からくるぶしまでの部分は薄手だけれども適度な剛性感がありくるぶしから足首を包む部分は見た目以上に柔らかなクッション性があってあっさりとした見た目よりもずっと快適なのは嬉しい誤算だった。靴の感触が良..
暮しの手帖
harry
2017-04-05T22:15:03+09:00
この冬、最初のしっかりした雪は去年の11月下旬だった。
週間予報を見て、いつもの年よりも早めにスタッドレス・タイアを用意したものの
履き換えの予約をしたその日の朝には、もうこんなに積もっていた。
穏やかな正月が終わると、またしっかりと降って...
4月だというのに先週土曜の朝もこんな様子。
とはいえ、今日はすっかりは気温も上がって、出掛けた先で上着を脱いだほど。
クルマの外気温計の表示は20℃を越えていた。
毎日、気温の上がり下がりもこんな風に激しいので
日々のちょっとした天気の変化に一喜一憂しないことにした。
ひと月位の大きな単位で季節の変化を感じている方が、気分が安らいで良い。
去年の冬にやってきたペコちゃん=ルーテシアは、その後も至って健康で
毎月1,000kmほど走り続けて、現在のオドメーターは19,000km手前というところ。
エアコンの効きが悪くなった以外にはこれという不具合も無く、
常に路面にしっかり張り付いているかのような粘りのある脚回りと
身体の何処も痛くならない素晴らしい出来のシートのおかげで
移動するための道具としてはこの上なく快適。
元々ペコペコな外観のおかげで「汚れたままでイカンな...」という
後ろめたさと無縁なのが、また気分が楽でいいのだ。
そんな合間を縫って、暖かな日を選んでタイアが2つの乗り物も動かしてみた。
2月には一度だけ仔犬号に乗り、
3月に入ってからはR nineTも。
荷物を積まない前提のこのマシンでは、気温に合わせてウェアの調節をすることもしたくないので
日中の本当に心地の良い時間帯にピンポイントでほんの1時間くらい乗っただけ。
それでも、この時期ならではの澄んだ空気は堪能できた。
そんな短い時間に跨るだけでも、濃密なライディングの楽しさを味わえるのは
このマシンの一番気に入っているところ。
そんな短時間の愉しさのために、操作感の判りやすそうな靴を手に入れた。
AXOの "Asphalt" という、本革と合皮を組合わせたライディング・シューズ。
10年近く履いていたGoldwin製の同じような目的の靴の表皮が裂けてきてしまったので
同じようにコンパクトでフィット感がよく、ソールが滑らかで薄めのものを探して
海外から取り寄せてみた。
爪先からくるぶしまでの部分は薄手だけれども適度な剛性感があり
くるぶしから足首を包む部分は見た目以上に柔らかなクッション性があって
あっさりとした見た目よりもずっと快適なのは嬉しい誤算だった。
靴の感触が良いと、シフトやブレーキの操作もずっと楽しくなる。
☆☆☆
この冬の景色がこれまでと違って感じられるのは、十数年ぶりに眼鏡を新調したことが大きい。
30代の頃に思い切って作った"Air Titanium"は、ネジを使っていない独特な構造の面白さと
何より軽いことが気に入っていたのだけれども、
とうとう樹脂製レンズ表面のコーティングの劣化が酷くなってきて
世界がすっかり曇ったようになってしまっていた。
選んだのは、川崎和男氏デザインのもの。
インダストリアル・デザインの世界に関わることの多かった20代の頃に
雑誌の記事などでも共感することの多かったこの人の作品を
今頃になって初めて自分で使うことになって、ちょっと新鮮な気分。
川崎氏独自の考案によるヒンジの構造が面白く、実際の掛け心地もなかなかよい。
雪が降って、融雪剤が撒かれて...という繰り返しで、
出掛けるのを控えたくなるせいばかりではないけれども
家で過ごす時間が今まで以上に気分の安らぐものに感じられるようになってきた。
とある休みの日、洗面台の下に小さな掃除用具を下げるフックを付けて欲しいと
妻に頼まれて、電動工具を取り出して一仕事。
自分達にできることは自分たちでやって、ほんの少しずつでも暮らしやすくなっていくというのは
なかなか楽しい時間の過ごし方だ。
炬燵に入って少しだけ夜更かしの時間、
この時期になるとどういうわけか静かに音楽を聴きたくなる。
毎年春先に「ヘッドフォン買いたい病」をむくむくと発症して
今年手に入れたのはこんなちょっと昔風のSONY製品。MDR-V55という海外向けのものだ。
Hi-Fiというよりは、元気で少し粗野な雰囲気もあるヘッドフォンで
'70年代辺りの思い切りアナログな感じの音楽をなかなか気持ち良く鳴らしてくれる。
解像力のあるヘッドフォンだと妙にスカスカで眠たくなるような曲が
記憶の中のイメージ以上に躍動感を持って響くのはとても愉しい。
オリジナルの白いイアー・パッドは少々お洒落過ぎて気がひけたので
より厚みがあり柔らかい黒のパッドを探して交換してみると
押し付けがましい重低音が若干減って、見た目も少し上品になった。
☆☆☆
こんな風に、小さな幸せを積み重ねて
それらをたまに掌の上で返す返す眺めて過ごすのが今年の目標であります(笑
★忘れないようにメモ:ルノー・ルーテシア エンジンオイル交換、Unil Opal Opaljet 24S 5W-40 18,600km
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始まりはまたしても富士。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-01-04
12月28日で仕事も無事に一区切り、本当に何もしない休みを挟んで30日に東に向かって家を出た。これまで年末年始は伊豆経由やいろいろなルートを通ってみたけれども今回は移動の時間を少なめにして、泊ったことのない富士山近くの宿でのんびりと富士を眺めて過ごすことに。クルマで移動するので、宿周辺で買い物などできなくてもなんとかなる。できれば静かな場所がいいなぁ...と、地図の上では本当に周りに何もなさそうな富士ヶ嶺にある「富士クラシックホテル」を選んでみた。甲府盆地で夕食を済ませて、到着したのはすっかり日が暮れてから。以前は第一ホテルという名前だったらしいこの宿、適度に古びた感じと効率最優先ではないのんびりと落ち着いた雰囲気があって、とても気に入った。部屋を少し暗くして南に向いているらしい窓から外を見上げてみると満天の星空が広がっていた。オリオン座がくっきり。あけて大晦日、辺りがうっすらと明るくなった頃に富士の南寄りの斜面から朝日が。朝食を摂りにレストランに行くと、人はそれなりに大勢いるのに不思議と静かな景色。テーブルはしっかり埋まっているのだけれども、騒がしくないのだ。子供連れの家族も多少見かけたけれども、意味なくドタドタと走りまわる子供もいない。どのテーブルも静かに食事と景色を愉しんでいる様子で我々もほっとしてゆっくりと過ごした。そうそう、ホテルというのはこういうものだった、と少し新鮮な嬉しさだった。いわゆるバイキング形式だったけれども、それぞれの食材自体もとても美味しかった。上の写真の丸いパンに添えられているのは、「自家製のみかんジャム」というもの。マーマレードではなく、温州ミカンを柔らかく煮てピューレにしたような自然な甘さ。ハムも美味しかったなぁ。ということで、機会があればまたこの宿に泊ろうと思っている。急ぐ理由は何もないので、目前にそびえる富士をしばらく眺めてから、出発。この日も雲がほとんどない濃い青空。宿を出てしばらく、鳴沢村でいつもの国道139号線に合流するまでは青木ヶ原の深い森の中を走る。途中、西に向かって本栖湖を見渡す展望台からはその先の南アルプスもくっきりと。河口湖辺りではちょうど陽を背にして逆光の富士、山中湖畔まで回ってくると南からの陽を受けた姿を裾野まで眺めることができた。十分満足して、久々の「道志みち」で多摩方面に向かい寄り道を楽しみながら夕方には実家へ。☆☆☆10年前の我々と、その時に英国で買っ..
景色
harry
2017-01-11T20:13:32+09:00
12月28日で仕事も無事に一区切り、本当に何もしない休みを挟んで30日に東に向かって家を出た。
これまで年末年始は伊豆経由やいろいろなルートを通ってみたけれども
今回は移動の時間を少なめにして、泊ったことのない富士山近くの宿で
のんびりと富士を眺めて過ごすことに。
クルマで移動するので、宿周辺で買い物などできなくてもなんとかなる。
できれば静かな場所がいいなぁ...と、地図の上では本当に周りに何もなさそうな
富士ヶ嶺にある「富士クラシックホテル」を選んでみた。
甲府盆地で夕食を済ませて、到着したのはすっかり日が暮れてから。
以前は第一ホテルという名前だったらしいこの宿、適度に古びた感じと
効率最優先ではないのんびりと落ち着いた雰囲気があって、とても気に入った。
部屋を少し暗くして南に向いているらしい窓から外を見上げてみると
満天の星空が広がっていた。オリオン座がくっきり。
あけて大晦日、辺りがうっすらと明るくなった頃に
富士の南寄りの斜面から朝日が。
朝食を摂りにレストランに行くと、人はそれなりに大勢いるのに不思議と静かな景色。
テーブルはしっかり埋まっているのだけれども、騒がしくないのだ。
子供連れの家族も多少見かけたけれども、意味なくドタドタと走りまわる子供もいない。
どのテーブルも静かに食事と景色を愉しんでいる様子で
我々もほっとしてゆっくりと過ごした。
そうそう、ホテルというのはこういうものだった、と
少し新鮮な嬉しさだった。
いわゆるバイキング形式だったけれども、それぞれの食材自体もとても美味しかった。
上の写真の丸いパンに添えられているのは、「自家製のみかんジャム」というもの。
マーマレードではなく、温州ミカンを柔らかく煮てピューレにしたような自然な甘さ。
ハムも美味しかったなぁ。
ということで、機会があればまたこの宿に泊ろうと思っている。
急ぐ理由は何もないので、目前にそびえる富士をしばらく眺めてから、出発。
この日も雲がほとんどない濃い青空。
宿を出てしばらく、鳴沢村でいつもの国道139号線に合流するまでは
青木ヶ原の深い森の中を走る。
途中、西に向かって本栖湖を見渡す展望台からはその先の南アルプスもくっきりと。
河口湖辺りではちょうど陽を背にして逆光の富士、
山中湖畔まで回ってくると南からの陽を受けた姿を裾野まで眺めることができた。
十分満足して、久々の「道志みち」で多摩方面に向かい
寄り道を楽しみながら夕方には実家へ。
☆☆☆
10年前の我々と、その時に英国で買ってきたお土産。
母は元気そうで、一安心。
我が家のTVを少し大きなものに買い換えたので
これまで使っていたものをクルマに積んできて配線を繋ぎ直し、
紅白歌合戦~ゆく年くる年はこれまでよりもかなり大きな画面で。
「今年はおせちも宅配の素材を詰めるだけにして、あんまり無理しないことにしたんですのよ...」
と笑っている。
「黒豆だけはしっかり煮たんだけど...美味しく出来てるかしら」
うん、いつもの味。美味しいです。
妻がちゃんと持参した空のタッパーウェアにお土産代りに詰めさせてもらって
しっかり持ちかえることにした。
兄夫婦と一緒に近くの神社まで歩いてお参りもして、まだ陽が残っているうちに出発。
逆方向は延々と渋滞している中央道を西に向かって、勝沼近くで一泊することにする。
正月二日、この日も晴天。
甲府市街を抜けて、韮崎辺りで振り返ると、市街地の先に富士。
そのまま長坂~大泉と抜けて北に向かい、八ヶ岳山麓の「まきば公園」に今年も立ち寄ってみた。
雪は例年よりもずっと少なめで、路面にはほとんど残っていない。
途中の放牧地で羊の群れを眺めて、妻の実家にも顔を出し、
新年のご挨拶をして夕方に無事帰宅。
☆☆☆
実は今回、出掛ける直前にクルマに着けているポータブル・ナビを替えてみた。
3年前に手に入れたPanasonic製の「旅ナビ」という商品は
徒歩の旅行でもガイドブックとして使えるなんていう不思議な機能が盛り込まれていて
おもしろいものではあるのだけれども、さすがに地図データが2010年版のままなので
関東に仕事で出掛ける時などに新しい道が出てこないのがかなり不便になってきたのだ。
地図データの更新サービス自体はまだ提供されているけれども、1万円以上する。
信州で使っている分にはさほど不自由はしないので、
この機会に「旅ナビ」は妻の軽自動車に移設して、自分用に別のものを選ぶことに。
必ずしも最新版でなければ駄目というわけではないのは、古い機種を使ってみてよくわかったので
今回は予算1万円以内で手に入る中古のGarmin製を選んでみた。
”2580Z Plus”という2012年頃の商品で、地図データは2014年版のものになっていた。
Garmin製にしたのは、ナビゲーション機器の考え方自体が
日本製のものとはどこか微妙に違うように思えて、
拡張性なども含めていろいろと興味が湧いてきたのが、まず一つ。
仕事で同社のオートバイ用のものを扱うことが多いので
独特のメニュー構成などを知っておきたかったということもある。
今回の旅行を通じて色々な場面でわかったことは
まずGPSの信号補足が速く、車両の向う方角・位置の変化にかなり俊敏に反応すること。
一方で、地図自体の表現はかなりあっさりとしていて、
市街地を走っていても周囲の商業施設などは基本的に表示されないので
常に白地図の上を移動しているような表示になる。
但し、そのシンプルな表現でも、脇を並行しているのが川なのか細い道なのか鉄道なのか、
といった必要な情報は判りやすく表示してくれるので、判断に迷うことが少なくなった。
その点では、日本製のナビは表示される情報が多過ぎるような気もする。
装着方法は、これまで使っていたホルダーを少し加工して
Garmin純正のクレードルを取り付けられるようにした。
電源は助手席前のグローブ・ボックスに設置してあるUSB充電器から。
1年ぶりにダッシュボード全体を分解して新しい電源ケーブルを通し直した。
2週間ほど使ってみて、「Garminの考えるナビのあるべき姿」的なものはかなり理解できた。
個人的には、やたらと案内音声の多い日本製ナビよりはこちらの方が好み。
ただ、しつこいながらも柔らかなトーンで案内してくれたPanasonic製と比べると
何かの警報を伝えるかのようなクールすぎる女性の声のトーンだけが気になる(笑
こんな風に始まった2017年も、もう11日。
年々速さが増すような時間の進み方を、少しでもゆっくりとできるように。
一休さんではないけど、「慌てない」が今年のテーマです。
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2017年、穏やかで平和な楽しい年になりますように。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2017-01-02
新年おめでとうございます。今年の妻の作品のモチーフは、あの『カリメロ』だそうだけど...(笑「花笠音頭ではございません!」※by まるこ皆さまも、どうぞ穏やかな新年をお迎えくださいませ。本年もどうぞよろしくお願い致します。
ミニチュアと私
harry
2017-01-02T21:28:57+09:00
新年おめでとうございます。
今年の妻の作品のモチーフは、あの『カリメロ』だそうだけど...(笑
「花笠音頭ではございません!」※by まるこ
皆さまも、どうぞ穏やかな新年をお迎えくださいませ。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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走り続けて自分と出会う。
https://harry-landscape.blog.ss-blog.jp/2016-10-26
毎年この時期になると連れ出してもらう10年来のオートバイ仲間と一緒に今年も秋の「慰安旅行」に出掛けてきた。ここ数年、年間走行距離が短くなる一方のワタクシに気遣ってくれてのことか、今回は2泊で距離もたっぷり。走り甲斐のある旅になりそうだ。いつものように関東と中部からワタクシの住処の信州に仲間たちが集まってきてくれてしかも集合場所にも先に来て待っていてくれるという...持つべきものは信頼できる友人、ということを今更ながら思いつつ出発。上信越道を中野まで進み、以前に何度か通った国道117号線で十日町から小千谷に抜けてラスカルさんがいつものように下調べしておいてくれた店でこの土地ならではの「へぎそば」をいただく。昼下がり、丁度テレビでも紹介された直後だったらしく繁盛している店で3人前の桶と旬の茸の天麩羅を。薬味に和からしが添えられているのが独特で、試してみると、なんというか乾いた辛さ。意外にへぎそばのつるりとした味わいに合うものだな、と思った。長雨続きだった天気もこの週は一転して晴天の予報。雨具を珍しく積んで来てはみたものの、それはあくまでお守り的な心の準備で...などと甘いことを考えていたら、奥只見に突入するあたりで何度かしっかりとした雨に弄ばれた。諦めてしっかりと雨具を着る二人を横目で見ながら、「これは通り雨なのだ、予報では雨ではないはずなのだ」と呪文のように唱えながら走っているとそのうちに身体に当る雨は止み、しっとりと濡れた路面を慎重にやり過ごしながら夜の山道へ。南会津の標識を目にしてからが結構な距離で、一体この山道はいつまで続くのだろう...と思いを巡らせているうちに初日の目的地、羽鳥湖高原「レジーナの森」に到着。コテージの裏手の庭にはタープが張られて、その下では炭火が起こしてありあとは用意された食材を焼いて食べるだけ、という素晴らしい設定。普段は料理長にお任せのワタクシも、たまには...ということで肉を焼いたり焼きそばを炒めたりして。しっかり満腹になった後は、暗くてほとんど見えない湖面が意外に近そうだなぁ...などと考えながら、木の実を齧って過ごす。小振りなステンレスのボトルは、"klean kanteen"のキッズサイズのもの。ウィスキーを入れて持ち歩くには素晴らしく適しているのだ。しっかり走って、濃い目のアルコールを摂取した後はいつものように鈍器で殴られたかのような急激な眠気が襲ってきて気が付くと朝になっ..
BMW R100R Mystic
harry
2016-10-26T18:57:17+09:00
毎年この時期になると連れ出してもらう10年来のオートバイ仲間と一緒に
今年も秋の「慰安旅行」に出掛けてきた。
ここ数年、年間走行距離が短くなる一方のワタクシに気遣ってくれてのことか、
今回は2泊で距離もたっぷり。走り甲斐のある旅になりそうだ。
いつものように関東と中部からワタクシの住処の信州に仲間たちが集まってきてくれて
しかも集合場所にも先に来て待っていてくれるという...
持つべきものは信頼できる友人、ということを今更ながら思いつつ出発。
上信越道を中野まで進み、以前に何度か通った国道117号線で十日町から小千谷に抜けて
ラスカルさんがいつものように下調べしておいてくれた店で
この土地ならではの「へぎそば」をいただく。
昼下がり、丁度テレビでも紹介された直後だったらしく繁盛している店で
3人前の桶と旬の茸の天麩羅を。
薬味に和からしが添えられているのが独特で、
試してみると、なんというか乾いた辛さ。
意外にへぎそばのつるりとした味わいに合うものだな、と思った。
長雨続きだった天気もこの週は一転して晴天の予報。
雨具を珍しく積んで来てはみたものの、それはあくまでお守り的な心の準備で...
などと甘いことを考えていたら、奥只見に突入するあたりで何度かしっかりとした雨に弄ばれた。
諦めてしっかりと雨具を着る二人を横目で見ながら、
「これは通り雨なのだ、予報では雨ではないはずなのだ」と呪文のように唱えながら走っていると
そのうちに身体に当る雨は止み、しっとりと濡れた路面を慎重にやり過ごしながら夜の山道へ。
南会津の標識を目にしてからが結構な距離で、
一体この山道はいつまで続くのだろう...と思いを巡らせているうちに
初日の目的地、羽鳥湖高原「レジーナの森」に到着。
コテージの裏手の庭にはタープが張られて、その下では炭火が起こしてあり
あとは用意された食材を焼いて食べるだけ、という素晴らしい設定。
普段は料理長にお任せのワタクシも、たまには...ということで
肉を焼いたり焼きそばを炒めたりして。
しっかり満腹になった後は、暗くてほとんど見えない湖面が意外に近そうだなぁ...
などと考えながら、木の実を齧って過ごす。
小振りなステンレスのボトルは、"klean kanteen"のキッズサイズのもの。
ウィスキーを入れて持ち歩くには素晴らしく適しているのだ。
しっかり走って、濃い目のアルコールを摂取した後は
いつものように鈍器で殴られたかのような急激な眠気が襲ってきて
気が付くと朝になっていた。
誰よりも早くベッドから抜け出すと、なんとも素敵な景色。
しばらくするとYASHさんも起きだしてきて
きりりとした早朝の空気を静かに味わって。
昨晩入り逃した温泉にしっかり浸かり、品揃え豊富なバイキング形式の朝食を食べて、荷物をまとめて。
さて、行きますか。
南会津から鬼怒川温泉を抜け、日光に向かって南下して
混雑する日光市内は有料道路でやり過ごして、中禅寺湖畔へ。
ラスカルさんと知り合って最初に一緒に出掛けたのが日光で、
その時にはCL400で来て、ここ「中禅寺金谷ホテル・ユーコン」でカレーを食べたのだった。
追記:カレーを食べた割にはどんなカレーだっか記憶がないなぁ...なんて思っていたら
ラスカルさんの11年前の記事を読み返してみたら食べたのは茸のペンネだったことを発見(笑)
そう言われてようやくその時の味を想い出した。
今回はチキン・カレー、YASHさんからビーフ・カレーも一口貰って味比べ。
柔らかい甘口のカレーで、ほっとする味わい。
気持ちの良い昼食の後は、予定よりも時間が過ぎていることを気にしながら
沼田を抜けて吾妻線沿いに走っているうちにすっかり夜に。
霧も出て思い切り視界の悪い万座ハイウェイを
ラスカルさんのR1200RTに装備された増設LEDドライビング・ライトで照らして先導してもらって
少しぐったりした頃に万座温泉の宿に到着。ふう。
この日の宿「万座ホテル聚楽」は、ちょうど1年前に泊った宇奈月温泉の宿を想い出させるような
少し古風な「ああ温泉旅行に来たんだなぁ...」と感じさせてくれる宿だった。
こういうタイムマシンで時間を遡るような感じ、個人的には好きだ。
夕食の後は再び鈍器で殴られた状態となり、翌朝は誰よりも早く起きて...を繰り返す。
5時半に起きたいな、と思って目が覚めたのが5時29分。
かなり体内時計の精度が上がっている。
硫黄の湯に使って不思議な文様の浮き出た温泉卵を味わって
いよいよ最終日。
草津「湯あがりかりんと」前にて 撮影:YASHさん
時間規制で昨夜は通れなかった万座~草津ルートの絶景と強風を愉しんでから
妻のリクエストのかりんとう屋さんに立ち寄らせてもらって、お買いもの。
この日も絵にかいたような快晴、気温も上がって軽い装備でも快適だった。
YASHさんの先導で嬬恋パノラマラインを通り、小諸~佐久と下って行く。
ちょっと北海道を思わせるような開けた景色が続く中、
動画カメラを試してみようと取り出したのは良かったのだけれども
久しぶりに使おうとしたら、角度を合わせるのをすっかり忘れて、こんな映像に(笑
それでも風切り音対策の効果はしっかり確認できたので、良しとしよう。そうしよう。
佐久で期待以上に美味しい蕎麦屋に飛び込んだ後は
この時期にしては暖かい12℃の表示の麦草峠を越え、
蓼科から茅野へ抜けて、まだ明るい午後の時間に諏訪南I.C.で解散。
みんな、またね。
燃料タンク容量の大きなRTには敵わないのは承知していたけれども
ずっとスリムに見えるYASHさんのTDM900よりも航続距離が短いということに
軽いショックを受けながら道中3回目の給油をして、夕方のうちに我が家に帰着。
ふう。
行程は900kmと少し、まずは無事で何より。
その晩から、あまり体験したことのない種類の全身筋肉痛に襲われたのは、内諸。
☆☆☆
この春に手に入れたTCX製の革ブーツ"X-Garage"は、商品説明通りの出来でとても軽く、
防水性と引き換えに通気性に優れていて、今回のような旅にはとても似合っていた。
かりんとうの他の妻の依頼品、「地元の人が普通に買っていそうな素朴なお味噌」と
「見たことがない種類の素朴なご飯のお伴」は、ほぼ完璧(笑)なものが手に入った。
2016年10月の集合写真 撮影:YASHさん
強烈な全身筋肉痛も、ふた晩ほど湯船に浸かって身体を伸ばしているうちに
週末にはもう気にならないほどに回復。
自分にとって、仲間とオートバイで出掛ける旅は本当に貴重な時間だ。
単に移動しているというだけでなく、オートバイという乗り物を操りながら
意味のないことやとりとめのないことをいろいろと考える時間でもある。
今回は、夜になって漆黒の中から浮かび上がるカーブを繰り返し過ぎるうちに
「自分はいったい何をしているのだろう」とか
「もう少し傾けたらもっと楽に曲がれるはずなのに、なぜ思ったように体が動かないんだろう」
というようなことを何度となく考えていた。
自分にできること、自分の意志で自由に動かせると思っていたものが
歳を経るとともに少しずつ損なわれていくのだという事を
暗闇の中で車体を傾けながら感じるようになってきたのだ。
それでも、難しいことや辛いことは意外にすぐに忘れてしまう。
愉しかったことは、いろいろな場面で想い出すことができる。
そういう欠片のようなものが、また少し手元に溜まったような気がして
ほのかに充実感のある旅だったのでした。
めでたしめでたし。
★★★
今回の初日のルートは、以前に一人で奥只見に出掛けた時に走った道と重なっていたはずなのですが
10年前の記事を見返してみると本当に同じ道を走っていたことが分かって、なんだか不思議な気分でした。
ミッレミリアの集団に遭遇したのはレジーナの森への分岐の交差点だったんですね。
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