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通信機器を小さくしてみた。 [惹かれる品々]

0822夕焼けスキーム.jpg
いろいろ試してみたものの。.JPG
ほぼ毎日持ち歩いているXperia Tipoというスマートフォンを使い始めて
気がつくともう丸5年も経っていた。
今時5年も同じ携帯電話というのはかなり長持ちしている方だと思う。
ネットに接続して画面を眺めるような使い方をほとんどしていなかったので
純粋に「携帯電話機」として持ち歩くにはこの程度の小ささがちょうど良かったのだ。

特に気になる不具合も無く、バッテリーの持ちも相変わらず良かったのだけれども
ふと通信費をもう少し安くできないかと思うようになった。
もう20年近く前にJ-Phoneから始まってVodafoneからSoftbankへと使い続けて
ここ何年かは妻と二人分の通信費はだいたい月に1万円弱程度。
仮に半額近くまで減らすことができれば、毎年数万円の節約になる筈。

というわけで、Softbankからするとグループ会社のようでもあり、
敷居の低いY!mobileに乗り換えることにしたのが、今年の9月。
一時的に事務手数料などの出費はあるものの、通信費がどの程度まで下がるのか
楽しみにしつつ、かなり小さくなったSIMのチップを受け取って帰ってきた。

初代VAIOフォン。.jpg
あらためてSIMの仕様を確認してみると、4GやらLTEなどと通信速度の進化は想像以上のようで
この機会に新しいSIMにふさわしいスマートフォンを試してみたくなった。
5年前にXperia Tipoを買った時の価格は1万円台前半。
同じくらいの予算で探してみると、超不人気の「名前だけVAIO」こと
初代VAIOフォンの新品が手に入ることを知って、しばらく使ってみることにした。

まあ画面は大きくて見やすいし、カメラもそこそこの解像度があって
仕事のメモなどには十分使えそうなことはわかった。
ただ、持ち歩いている時の大きさにはどうにも馴染めない。

VAIOフォンの画面は5インチ、Xperia Tipoは3.2インチ。
せめてもう一回り小振りで、最小限の性能でもよいから今の通信速度に対応した機種はないものか...
と探してみると、20年近く前に手に入れた携帯電話と同じ
NOKIA製の新興国向けのモデルが1万円少々で手に入ることがわかった。


どんどん大きく.....JPG
ということで10月半ばにやってきたのが右端の「NOKIA 1」というモデル。
液晶画面の大きさは4.5インチで、大きなVAIOと小さなTipoの中間くらいの大きさ。
起動するときに懐かしいNOKIAのメロディーが流れて、妙に嬉しかった。


着せ替え。.JPG
そしてNOKIAらしいと思ったのがボディの着せ替えができること。
10年以上前に使っていた黎明期のスマートフォン、NOKIA 6630にも
同じようなオプション設定があって(Xpress-on[トレードマーク]Coverという商品名も同じ)
今も色違いのボディが我が家には眠っている。

高性能を売りにするばかりではなく、愛されるプロダクトというものがどういうものかを
よくわかっているなぁ...という気がして、これはかなり気に入ったのだけれども。

それにしても、やはりまだ大き過ぎるのだった。
たかだか電話機なのだ。
身に付けていることを忘れられるくらいの小さなものが欲しい。
通信速度や液晶画面の解像度がが上がっても、
ワタクシはスマートフォンの画面を見つめて人生のかなりの時間を過ごすつもりは無いのだ。


小さいAtom。.JPG
というわけで、こんな小さなスマートフォンがやってきた。
Unihertzという会社のAtomという製品。
実は、9月にY!mobileに乗り換えた直後にたまたま目にした
新しいアウトドア用の超小型スマートフォン開発のクラウドファンディングに参加して、
待つこと約2ヶ月、ようやく手元にこんな可愛らしい機械が送られてきたのだった。

大きさはXperia Tipoの幅を狭くしたような感じ。重量はほぼ一緒で100gを少し超える程度。
この位なら普段身に付けていても快適だ。
一応「IP68に準拠した防水・防塵・耐衝撃性能あり」ということになっている。


電話だもの。.JPG
今時のスマートフォンと違うのは幅が狭いわりに厚みがしっかりあるところ。
形も握りやすく、ストラップを付けていれば落としてしまいそうな感じも少ない。
個人的に電話機はこんな大きさであって欲しいという理想形にかなり近い。


メモだと思えばOK。.jpg
カメラは「一応撮れます」という程度のものだけれども、
この大きさで出掛けた先のちょっとした風景などをメモ代わりに撮っておけると思えば
意外に重宝するんじゃないかと思う。


こんなケースも。.JPG
一週間ほど持ち歩いてみて、これは日常の道具としてはかなり良く出来ていると思った。
この10年以上、携帯電話はベルト・ポーチ的なものに入れて持ち歩いているので
このAtom君に合わせて小振りなケースも見つけておいた。
オートバイで出掛ける時にも、この大きさ(小ささ)はきっと便利なはず。

さて、何年くらい使い続けることができるんだろうか...


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出口は大事。 [惹かれる品々]

麦畑スキーム2。.jpg
30年選手。.jpg
どういうわけか春が近づいてくるとヘッドフォンで音楽を聴きたくなる。
今年のきっかけは、以前から横目で眺めていた北米KOSS製のベストセラー、
Porta Proのベージュのモデルがいつの間にか半額近くで売られていることに気がついたことだった。

標準モデルの発売開始は1984年らしいから、もう30年以上も造り続けられていることになる。
1980年代のKOSSといえば、音質そのものよりは強烈に重たいベージュ色のボディが特徴の
スタジオ専用機器がメインというイメージだった。
1982年公開のオリジナル版「Blade Runner」の舞台になった2019年のロス・アンジェルスの
じとじとと暗い街並みにはPAN-AMやATARIなどと並んでKOSSのネオンサインが光っていて
その後に何度か見直す度に「ああ、こういう北米の会社もどんどん消えていくんだなぁ...」
などと思っていたのに、意外に今でも元気なのはちょっと嬉しい。

30年以上もほぼ同じ仕様で造り続けられているのは、
ひとえに「くっきりと元気で楽しい音がする」というわかりやすい理由からだろうと思う。
解像度とか原音の再現性がどうこうと言う以前に、とにかく明るくて歯切れが良い。

とはいえ、こういう開放型の造りなので、音漏れも盛大。
隣で寝息を立てている人がいる時などは、やはりカナル型のイアフォンを使うことになる。
ここ数年枕元に置いてあるUltimate Ears製のUE350というモデルは結構気に入っていたのだけれども
ちょうどベージュ色のPorta Proが届いた頃に、断線なのか片側がほとんど鳴らなくなってしまった。
予備にUE200という廉価版ももっていて、これはこれで素直な音がして良いのだけれども
今聴きたいのは吉田美奈子氏の1976年録音の「FLAPPER」というアルバムのリマスタリング版で
こういう音源には素直すぎてあまり合わない。
そう、イアフォンにも当然ながら音源との相性がある。
それに加えて、いい音かどうかというのは、個人的な好みにも大きく左右される。


今風の音。.JPG
久々に今手に入るイアフォンをいろいろと眺めてみると
超高級品と2,000円未満で手に入る商品が極端に増えたように思う。
今回は安価でそこそこ評判の良いものを試してみることにして
Philips製のSHE8100というものを選んでみた。購入金額は1,900円。

値段からは考えられない位、このイアフォンはかなり良く出来ている。
'70年代のStevie Wonderや山下達郎などを聴いても、録音し直したのかと思うような鮮明さで
音域のバランスも偏りがあまりなく、音場感も広めで風通しがいい。
こういうのを手に入れてしまうと、再生機器なんてこれで十分、と思ってしまいそうになる。
細かな音の分離も明快で、ちょっと古い録音の曲が違う表情を見せてくれる。
2週間ばかり、ひたすらこれで音楽を楽しんだ。


素直な音。.JPG
ふと素直な音のUE200に戻ってみると、ちょっと不思議な感覚があった。
SHE8100はとても鮮明ですっきりとしているのだけれども
何処か人工的な音を聴いているような感じが抜けないのだ。
例えて言うなら、Canon製の売れ筋のデジタル・コンパクト・カメラで撮った風景写真のような感じ。
曇っていたはずなのに、そこそこ天気が良かったような爽やかな風景になってしまっている。

Philipsという会社の社風なのか、音響機器メーカーの商品ならまた違うのだろうか...


医療機器風。.JPG
対極にありそうな商品を試してみたくなり、もう10年近く前の製品が売れ残っているの見つけて
つい数日前に手に入れたのが、このBeyerdynamic製のDT60 Pro。
2008年の発売からしばらく1万円以上で売られていたモデルだけれども、購入価格は4,000円。

それにしても「肌色」としか言いようのない色合いで、なにやら医療機器のようにも見える。
販売されていた頃は「低音よりでやや籠った音」というような評判で
価格が高めだったせいか、全く人気が無かったように思う。
このイアフォンの特徴は、我が家にある他のBeyerdynamic製品にも似て
音域として重低音がちゃんと再生できるということ。
20Hz以下の極く低い身体に直接伝わるような低音が仕込んであるような曲を聴くと
普通のヘッドフォンやイアフォンではほとんど伝わってこない何とも言えない刺激が
このイアフォンでは伝わってくる。
それでいてヴォーカルが奥へ引っ込んでしまうようなことはなく、
いわゆる「ズンドコ調」ではないのが貴重なところだ。


よく出来てる。.JPG
やっぱり音響機器メーカーの製品は面白いものがあるなぁ...と思いつつ
大事にしまい込んであるワタクシにとっての一番のイアフォンを引きずり出してみる。
Sennheiser製のCX95 Styleというモデル。2007年頃の発売。
これも発売当時は1万円以上で売られていたのを、もう店頭から消えてしばらくしたころに
5,000円少々で手に入れたのだった。
高額で売られていただけあって、かなり工夫されたケースがちゃんと付属している。


これが一番。.JPG
このイアフォンは、音の響きが自然で、かなり広い音域がバランスよく再生できて
特に気になる癖が無い、というのが一番の美点。
気になる癖が無い、というのはなかなか難しいのだ。たぶん。
ちょっと奇妙な形をしているけれども、ちゃんと耳の凸凹を避けて気持ち良くフィットするし
コード類の造りも良い。

こうして広げてみたイアフォンをとっかえひっかえしながら聴いてみても
このCX95の自然さに勝るものはないし、
効率も良いようで再生機器のボリュームも小さめでしっかり鳴る。
こんなことなら5,000円少々で見つけた時にもう一つ予備を買っておくべきだったかな...
などと一瞬思ってしまったりもするけれども、
こうして何個も違うものを手に入れて試してみる楽しみも捨てがたいので、これでいいのだ。
またこれは大事にしまって、手に入れたばかりの
医療機器風のDT60 Proを楽しむことにしようと思う。


庭の草花が一気に色づいてきて、冬景色とはまた違う楽しさであります。


春の夕暮れ。.jpg

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ズンドコから遠く離れて。 [惹かれる品々]

0103八ヶ岳Scheme.JPG
0318久々に始動。.JPG

初走り。.JPG
3月の半ばから急に暖かさも増して、
ようやくオートバイを引きずり出してもいいかと思えるようになった。
そんな時に限って、休みの日は天気が今一つだったりして。
ほんの半日、ちょうど空の具合と乗り手の気分が一致したところで
我が家の馬達に久々に跨ってみた。

うん、オートバイって、本当に良いものだ。
以前に比べて自分のマシンに跨る時間が減ったのと反比例するように
ほんの数分でも色々な感覚を味わうことに集中できるようになって
楽しさの密度はかえって高くなっているのではないかと思ったりもする。
30分でも、いろいろなことを考える。

0318まもなく大台。.JPG
銀馬号は、15年目にしてようやく60,000kmに届こうかというところまで来た。
100,000kmを越えるのはいったい何年先のことやら...


☆☆☆



謙虚な旨さ。.JPG
オートバイに乗らない休みの日には、二人で日用品の買い物に出掛けたついでに
入ったことの無い店を試してみたりする。
妻が仕事で知り合って仲良くなった人から勧められた中華料理屋さんは
ここ最近足を運んでみた店の中ではとても美味しくて、また近いうちに出掛けたくなる味だった。

むっちりと具が詰まっていて素直な味の餃子、素朴だけど箸が止まらなくなるチャーハン...


焼きそばはこうでないと。.JPG
そして、我が家の好みにぴったり合った焼きそば。
餡の下に隠れている麺はあらかじめしっかりと鍋肌に当てられて焦げ目が付いていて
優しい味の餡と絡めながら食べるとたいそう美味なのだった。
頼んだお皿はどれもお値段も控えめで、お店の造りも家庭的。
随分と古くからあって、地元の人たちに好まれている人気店なのだそう。
「好きなものを作っているだけなので、気に入ってもらえたら嬉しいんですが」
とでもいうような、謙虚な雰囲気が漂っているのが、なんとも言えず素敵な印象だった。


☆☆☆


K451.png
▲出典:AKG本国(EU)サイトの商品ページから

で、荒挽きソーセージのお話の続き。
前回の記事の最後に書いたAKGのK451というヘッドフォンは
姉妹機のK430とほとんど同じ構造ではあるのだけれども、
全体が艶消しの黒色の樹脂製でなかなかシックな雰囲気に仕上げてあり
評判通り、造りの割に低音域もしっかり響くようになっていて、楽しいヘッドフォンだった。
K451でしばらく音楽を聴いた後にK430に戻ると、中高音の明るさのおかげで開放的な印象はあるものの
少し軽薄に感じられたりもして、どちらが好みかは少々難しい判断。
K430の明るさを残したまま、K451の重厚さが加わってくれたらいいのに...

音質の違いもさることながら、耳に当たるパッドの造りにも大きな違いがあり、
より安価なK430のものは表皮が堅めで弾力に乏しく、
耳を押す感触はK451の方が柔らかく均質でずっと優れていた。

ふと、K430を買った直後に予備にと思って買っておいた
製造元不明のスペアのイアパッドをあらためて見てみると
K451に付いているものに実によく似ていることに気が付いた。
ワタクシは、気に入りそうなヘッドフォンを買う時には
精神的な予備として、一応スペアのイアパッドも買うことにしているのだ[笑


0401変身!.JPG
早速取り換えてみる。
写真の右側のユニットに付いているのがオリジナルのパッドで、
左は交換してみた出所不明の香港から届いたもの。Amazonで700円もしなかった。
うむ、表面はずっと柔らかくなり、厚みも増して感触は数段良い。
意外なことに音質にも変化がかなりあって、端的にいえばK451に近い低音の豊かな響き方になった。
小さなヘッドフォンでは、パッドを替えることによる音質への影響はかなり大きいようだ。


0401おススメです。.JPG
パッドの厚みが増したことと、開口部の径が少し狭くなった影響か
高音域の明るさが以前より少し控えめになってしまったような気がするのは少し残念な点。
ただ、オリジナルのK430で感じられた軽薄な印象はすっかり姿を消したので
700円ほどでこんな変化が楽しめるなら実験した甲斐があったと思うことにする。

K430が良い方向に変身してしまったので、こちらを普段使い用にして
シックな外観が気に入ったK451は丁寧に箱に戻し、しばらく大事に保管しておくことにした。
他にも、気に入ってそのまま箱に大事にしまってあるヘッドフォンがいくつかあるのは内緒...


0401劣化....JPG
香港から届いたイアパッドは、実は他にもう1セットあった。
以前の記事にも書いた、ほぼ20年前に買ったSONYのMDR-CD850のイアパッドが
経年劣化で流石にボロボロになってしまい、何とかしようと思ったのだった。

こちらに掲載されている当時のスペックをみると、当時の定価は15,000円だったらしいので
それなりに高級機だったのではないかと思う。
同時期の上級機種のCD3000などはいまだに「名機」と呼ばれて
ボロボロのパッド付きでも高額で売買されていたりする。
我が家のCD850というモデルは、それと比べるとずっと廉価版ということになるのだけれども
海外のヘッドフォン好きが集まる掲示板的なサイトでは、
今でも時々「CD850が壊れたので代わりのものを探している」
なんていう書き込みを見掛けるくらいなので
再生して聴き直してみる価値はあるのではないかと思った次第。

SONY純正のイアパッドはかなり以前に廃盤になってしまっている。
耳を完全に覆うタイプで大型な上に、この頃からSONYが凝っていた
「耳の後ろ側のパッドを厚くして、音響ユニットが斜め前から耳を向く」という
独特な形にしているせいもあって、互換品はなかなか見つからないと思っていた。

ところが、英文で検索してみると、海外ではebayなどでCD3000/CD1000用のパッドが
結構出品されている。
これはそのまま使えるのではないだろうか...

0401復活!.JPG
というわけで、AKG用のパッドと同じ販売者が扱っているCD3000/CD1000用を
一緒に取り寄せてみると、実にすんなりと交換できてしまったのだった。
ちなみに、かなり大きなこちらも販売価格は700円未満、しかも送料込。
ちゃんと前後非対称の造りになっていて、装着した感触もオリジナルと比べて大きな遜色は無い。
素晴らしいバーゲン価格だ。

久しぶりに聴いてみる。
ああ、こういう音だったんだ。音場は広く、中高音のやや硬質な繊細さは
かつてのSONYの得意技全開。楽しい。
安価なイアフォンで聴くと色々な音が一緒くたに混ざってモコモコの塊になってしまいがちな
YMOの暗い時期のアルバム、"BGM"や"Technodelic"がおそろしくシャープに聴こえる。
一方で、ずぶとい重低音などは出ない。
ベースはベース自体の音として独立して浮かび上がってくるけれども、
線は細めで、うねるような響きにはならない。



zundoko.jpg
でも、ふと思う。
ここ数年で重低音の再現性を謳った製品がやたらと多くなった気がするけれども
音楽の魅力って「ズンズンドコドコ」と響く重低音ばかりじゃない。
ワタクシも、たまには「ずしっ」と響く低音を聴きたくなることがあるけれども
ヴォーカルが埋もれて霞んでしまうほどの重低音に浸りたいとまでは思わない。

思うに、強烈な重低音には一種の中毒性があるのではないだろうか。
「肉料理が食べたい」といっても、McDonald'sのクォーター・パウンダ―とか、
オージービーフの300gステーキみたいなものばっかり食べてちゃいかん、と思う。
特にこういう話を読んだ後にこんな記事を読んだりすると、何とかならんかな、という気分になった。
ワタクシは、ファッション・アイテム的に消費されている
「重低音重視」の「クールでカッコいいヘッドフォン」などというものには
100%背を向けて生きていこうと思うのであります。

さて、復活した20年前のヘッドフォンでさらに古い音楽を発掘して楽しんでみようかな...


★忘れないようにメモ:CL400 エンジンオイル交換、YACCO MVX500 10W-40 59,110km



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粒マスタード必須。 [惹かれる品々]

0103八ヶ岳Scheme.JPG
K430.jpg
▲出典:AKG日本国内代理店ハーマンインターナショナルの商品ページから

久しぶりにイアフォンではなくヘッドフォンを引っ張り出してみて
この世界の楽しさをあらためて思いだした。
せっかくだから、今持っていないタイプの小振りのものが欲しくなって
つい手に入れてしまったのが、これ。
オーストリアのAKG製、K430というヘッドフォン。

今持っていないタイプ、というのは
耳を覆うほどの大袈裟なものではなく、装着感の良さでは一番の「耳に載せる開放型」でもなく
コンパクトで密閉型の、適度に凝縮感のありそうなもの。
小さな音量の時にでも、今持っている機械ではちょっと出にくい
歯切れの良いベースの響きが適度に楽しめるような、そんなヘッドフォン。

魚料理が続いた後に、ちょっと肉料理が食べたくなる、そんな感じだ。
それも、飲み込むまでに時間の掛る北米産牛肉の意味無く分厚いステーキではなく
前歯で噛み切った時にパリッと音のする荒挽きソーセージのようなもの。
その程度でいいのだ。


ワタクシは、なにか新しい分野のものが欲しくなると
それなりに時間を掛けて縦穴を掘って、いろいろな製品を比較したり評判などを見聞きして、
少しずつ自分の求めているものに近そうなものを絞り込んでいく。
大袈裟にいえば、その過程自体も好きだ。
穴を掘り進んで行くと、地上から眺めていただけでは気が付かなかった地層の断面やら
埋められてしまった昔の出来事とか、意外な方向に伸びる横穴なんてものが少しずつ見えてくる。

ふと振り返ると、ワタクシが歩いてきたあとには実に様々な穴が放り出されたまま。
たまに覗きこんでみて、気が向くとまたスコップを手にしてみたりもする。
大概は、穴の形を見つめているうちに、中の様子を思い出すことになるのだけれども。


周波数からわかることもある...かな。.png
▲出典:"doctorhead"というロシアのwebsite

上の周波数特性のグラフに出てくる4つの商品は、
ここ何年かヘッドフォンのことを考える時にいつも「欲しいなぁ」と思うものばかり。
ちなみに、グラフの右端が可聴域の高音の上限側、左が低音側なので
波が右上がりであれば高音寄りのバランスで、左上がりであれば低音寄りということになる。

我が家にはSennheiserの製品はいくつかあるので、今回はAKG製品を選んでみることにした。
グラフの上段のK430/PX100が比較的均等なバランスで広い音域をカバーしているのに対して
下段のK451は低音域に、PX200は中音域により重心を持たせた特性になっていることになる。

実際の製品の評判を見ると、上位機種のK451については
「この価格帯ではベスト」という評価も多いかわりに
低音域が強調され過ぎている、という評価もある。
色々考えて、今回は下位機種のK430を試してみることにする。
決め手は、いまだにやや開きのある価格。K451はAmazonでも8,000円近くするのだ。



今しかないっ!.jpg
下位機種とはいうものの、数年前に見掛けた時には1万円近くした。
久しぶりに見てみると最も安い店は1店舗だけ5千円以下で、
他は6000円以上で売っている所がほとんど。

その、一番安く4,000円を切る値段で販売しているサイトをしばらく見つめているうちに、
(※ちなみにNTT-Xストア、偽物はまず売らないと判断した。)
フッと価格がさらに500円下がった。こういう時は買っておいた方がいいのだ。うむ。

早速。

うむ、なかなかパリッとしていて、いい感じだ。
中音域が生き生きと張り出して感じられるのが、何よりの美点。
高音域も適度に上の方まで伸び切っていて、爽やかさもある。
肉汁が滴るほど...ではないけれども、肉のコクのようなものはしっかりと感じられる。
アレンジが上手いのだろう。
ちなみに、実際の質感はプラスティックっぽさ全開で
広報写真から感じられるような上品な高級感は希薄。まあ、この点は想像通り。


☆☆☆

と、ここで荒挽きソーセージのお話から、やや脱線。

異様な形(笑.jpg
▲出典:Philips社の商品ページから

久しぶりに縦穴の中に籠って地層の断面などを見ているうちに
製品の評価も国によって随分違う場合があることに気が付いた。

この妙な形のイアフォン、Philips製のSHE6000というモデルなのだけれども
ボディ本体の裏面がまるでミニチュアのスピーカーのようなデザインになっていて
実際にここから出る音が作用してサラウンド的効果があるのだと謳われている。

耳に本体をしっかり挿しているのに?

たまには騙されてみようと思って、3年前の春に北米のAmazonで買ってみた。
円高のおかげもあって、送料を含めても2,000円もしなかった。


異様な人気....png
Philipsのイアフォンといえば、日本ではSHE9700というシリーズが定番的な人気商品だし、
自分も2008年の春に買ってみた。明瞭で元気が良く、人気があるのもうなずける。

しかし、これはどうも日本に限ってのお話のよう。
上の画像は北米のAmazonに掲載されていた比較表。
左端のSHE9700はさほど人気があるとは思われず、レビュー数が20件にも満たないのに対して
一方右端のSHE6000は購入者のレビュー数が圧倒的に多いだけでなく、評価自体も高めだ。
ちなみに、日本のAmazonではSHE9700シリーズのレビュー数は1,000件を超えている。

実際に届いたSHE6000を開封して聴いてみると...
うーん、ひどく全体が曇ったような印象で、気持ち良く聴けたものではなかった。
これは大ハズレだったのかも、そんな第一印象だった。

しかし、これだけの高い評価が沢山あるということは、何かしら良い点もあるのに違いない。
そう思って騙され続けるつもりで気長に音楽を聴いているうちに
致命的と思われた音の曇った印象は少しずつ晴れやかに変わって行き
曲によってはとても感じよく聴けることに気が付いた、
どちらかというと、古い録音のものの方が相性が良いような気がする。
例えば、Stevie Wonderの"Songs in the key of life"を聴くと
彼の声や演奏の響きがはっとするくらいに生々しく感じられて素敵だ。


脱線ついでに、もう一つ。
最近、ウォークマン発売35周年という触れ込みで販売された「ウォークマンぴあ」
というムック本を読んでみたのだけれども、とても違和感があったのだった。
現代のウォークマンがいかに「ハイレゾ音源」に対応したハイテクなものになっていて
それに組合わされるヘッドフォンがどれだけ「ハイレゾ音源」を正確に再生できるか、
というような話に終始していて、新世代Walkmanの魅力を語る面々は
「クリエイター」やら「アニメの主題歌を唄うアーティスト」やら「音楽プロデューサー」
なんていう人達ばかり。例外はピーター・バラカン氏くらい。

斜め読みしているうちに、「この人達はワタクシの聴いているモノとは
何か全く違う種類の音楽を聴いているのではないだろうか」という、
何とも言えない疑問が湧いてきてしまった。

音楽って、コンピュータで造った音の信号を並べただけのもの、ではない。
正確な再現性、より広い音域の再現能力が、必ずしも豊かな音楽体験に繋がるわけではない。
時に、正確な再現性とは程遠い安価な機械によってでも、
平和で幸せな音楽体験を味わえることもある。相性が上手く合えば。


☆☆☆


などということを考えながら、ここ2週間ほど
手に入れたばかりのK430で音楽を聴いていた。
そして、昨日の夜。


今一度!.png
ふと、検討中に眺めていた同じ購入サイトのK451のページを見ていると
あろうことか、再び目の前で現状の最安価格から一気に999円も値段が下がって
5,000円を切る価格になったではないか。

うーむ。ぽち。

より濃厚で、しっとりと重厚なソーセージであってくれると良いのだけれども。

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冬はもう少し続くけれど。 [惹かれる品々]

0103八ヶ岳Scheme.JPG
擦り減ってしまった....JPG
去年の今頃は、深々と積もってしまった雪と格闘していて
気が付くともう3月だった。
それと比べれば、今年の雪はずっと少ないけれども、
からりと晴れあがった日は少なくて、なんだかずっと灰色の世界に暮らしているよう。
そういう時には、それに見合った暮らし方をすることにしよう。
身の回りの細かなことに目を向けてみるには、なかなかいい時間だ。

普段、ジーンズのベルト・ループにぶら下げている鍵に
シリコンで出来たカバー状のものを付けている。
2年ほど前に見つけてかなり重宝しているのだけれども
毎日抜き差しを続けているうちに、とうとう裂け目ができてしまった。

実は、去年の暮れにこの商品「Key Keeper」が改良されて
新しくなっていることをネットの記事で見ていた。
アッシュコンセプトという台東区にある会社が造っていて、
デザインはTENTという男性2人の方の作品らしい。


こうなるわけです。.JPG
普段は鍵全体を包んでいて、鍵穴に差す時には
こんな風に「むにゅ」と変形してくれる。
平たい長方形の片面にだけエンボスが施されていて、
鍵本体が見えなくても、鍵の向きかがすぐ判るという
シンプルでとても気の利いた商品。
1個540円と良心的な価格も嬉しい。

通販で買うと送料が掛ってしまうので、何処かで見掛けた時にでも...と思っていたら
年始に妻と出掛けて別行動をしている間に、雑貨屋さんで見掛けて買っておいてくれていた。
色も、ちゃんと普段ワタクシが使っている黒(新型は濃いグレーになった)と青の2色。
妻、えらいぞ。


これが一番。.JPG
シリコン系の部品の経たりといえば、この先心配なのがこの機械。
ここ数年、ほぼ毎日耳に掛けて使っているBluetooth通信機は
すっかり手放せないものになった。
今では、携帯電話本体を手に持って通話することはほとんどない。

今使っているのは、2年ほど前に買ったPlantronics製のM50というモデル。
円高の時に北米のAmazonで買ったら、送料を含めても4,000円ほどだった。
耳掛けのフックの支点が本体の前寄りにあり、重心のバランスが良いので
一日中装着していても、重く感じることがほとんどない。
バッテリーの持ちも十分だし、もBluetooth接続の安定性もとても良いので、
当分は他の機種を探す必要は無いと思っている。

一昨年、仕事で会った方が偶然同じM50を使っていて
「色々試しましたけど、これが一番という感じですね」と意見が一致したのだけれども、
去年会った時に「イアーパッドが裂けてしまって、さすがに治すこともできないので困りました」
という話を聞いて、自分のものもいずれそういう事態になるのかと少し心配になってしまった。


備えあれば....JPG
北米のAmazonを覗いてみると、ベストセラーの機種なだけあって
交換用のイア―パッドと耳掛けフックが複数売られていた。
それぞれ4個入りのものをまとめて買って、約4,000円...あれ、本体と同じ位の金額?(笑

いやいや、円安が進んでしまって今では本体は6,000円以上するのだった。
それと何より、買い替えるよりも修理して使い続けた方が気分が良いではないか。
前述の仕事で知り合った方にも分けてあげられるかもしれないし。


☆☆☆


DT235.JPG
耳といえば、最近しみじみと有難さを感じた工業製品が、ヘッドフォン。
以前の記事にも書いたけれども、たまに静かに音楽を聴きたくなることがあって
そういう時にたいそうな性能でなくても快適なヘッドフォンがあると
時間がとても豊かに感じられたりする。

ドイツ・Beyer Dynamic製のDT231Proというコンパクトなヘッドフォンを買ったのが、もう9年前の夏。
その後、耳全体をすっぽり覆う形のSennheiser HD485を買い足したのが6年前の夏、
しばらくしてDT231はコードのどこかが断線してしまったようで、片側の音が出なくなり
ちょうどモデルチェンジして本体が黒の樹脂製になったDT235という新しいモデルを
3年前の夏に買った。音の傾向はほぼ変わらず。
DT231と形状も全く一緒なので、外したイア―パッドをスペアとして取っておいてある。

この機種は、まるで100円ショップの商品にしか見えない外観の安っぽい仕上げを別にすれば
音の鮮明さや音域の広さは個人的にとても気に入っている。
何よりべロア調の布地のパッドの装着感が良く、
暗くした部屋で目を閉じて、しばしの時間を過ごす相棒としては
このヘッドフォンがあれば十分幸せになれる。


HFI-15G.JPG
ワタクシの場合、音楽を聴く機材は
ウォークマンであったり、PCに取り込んだ圧縮音源だったりするので、
より高額で重厚なヘッドフォンを買っても、あまり意味が無いことも判っている。

DT235やHD485よりも、さらに耳への負担が少なくて
それでいてそこそこの音が聴けそうな機種を、と思い
Ultrasone製のHFI-15Gというモデルを2年前の夏に買ってみた。
かなり昔から販売され続けているモデルで、国内での販売価格は10,000円前後。
これを買った時はまだ円高のおかげで、6,000円台で入手できた。
こうして振り返ってみると、どうも夏になるとヘッドフォンが欲しくなるらしい。

このHFI-15Gのイア―パッドも布で包まれていて、耳を押す側圧はかなり弱く
本体の重量も85gと、とても軽いのが美点。
このヘッドフォンも見た目の高級感は皆無だけれども
掛け心地はDT235以上に快適で、1時間位聴き続けても耳が蒸れたりしない。

音質は柔らかめというか、硬質な鮮明さには欠ける。
女性の声はなかなか素敵な響き方で、低音域の重厚さも適度にある。
思った以上に効率は高めで、我が家の他のヘッドフォンよりも
ボリュームを絞った状態でもしっかりと音量が取れる。

このヘッドフォンは音の響き方に独特の傾向があって
時として音源が何処か遠くに置かれているのではないかと感じてしまうような
不思議な音の鳴り方をすることがある。
オーディオの世界で言う再現性という点では
「お話にならないレベル」とされてしまいそうな鳴り方なのだけれども
個人的には、この独特の音場感が結構好きだ。

とはいえ「重低音ビシバシ、高音キラキラ、気分的な解像度高め」
という音では全くないので、多分買うとがっかりする人が多のではないかと思う。

人それぞれ、音楽に求めるものは多彩であっていいはずで
ワタクシにとっては、この奇妙なヘッドフォンで聴く音楽は
とても魅力的に感じられる、ということ。
こういう工業製品と出会えて良かったなあ、としみじみ思ったのだった。


ほんのり春色。.JPG
灰色の世界に、少しでも暖かみを感じられるものを。
音楽や花って素敵なものです。

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2008年製のハイテク、再び。 [惹かれる品々]

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▲NW-E003 SONYの広報写真から

ここ最近、ベッドに入って目を閉じてから、少し音楽を聴いていた。
3年前の記事に書いた2008年製のWalkman NW-A916というモデルは
クルマのダッシュボードに設置してほぼ毎日使っているので
部屋で聴くのに使っていたのはさらに昔(2006年製)のUSBメモリのような形の小型のモデルだった。

隣ですやすやと寝ている人もいるので、カナル型のイアフォンを使う。
イアフォンが変われば、音の響きも変わってまた楽しい。
Ultimate EarsのUE200というイアフォンは比較的癖の少ない澄んだ音が魅力的で
何時間か聴いているうちに最初はすかすかに感じた低音も十分心地よく響くようになってきて
毎晩数曲ずつ古い曲を聴くのが楽しみだった。

明りを消して、控えめな音量でも空気を震わせるような細かな楽器の音に耳を澄ませているうちに
曲と曲の間のノイズが気になるようになってきた。無音の筈の数秒間、サーという音がする。
昔懐かしいカセット・テープのヒス・ノイズを思い出してしまう。

気になり始めると、どうにも気になって音楽そのものにものめり込めなくなってくる。
古い小型のWalkmanのせいかもしれない。



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▲2010の冬に購入したNW-A916

試しにクルマに繋ぎ放しのNW-A916を外して部屋に持ち込み、同じイアフォンで聴いてみる。
うむ、無音部はきちんと無音で、音楽は拡がりが豊かで歯切れも良い。
デジタル・オーディオと言っても、機器の性能の差はこれほどまでも大きいのかと
少し意外に感じるほどだった。
流石に2008年当時、機能的には頂点だったモデルだっただけのことはある。
試しにもう少し良い音のする筈のイアフォンを繋ぐと、しっかりとそれ相応の素敵な音がする。

ちなみに、NW-A916は発売当時こそ2万円台半ばで売られていた記憶があるけれども
発売から2年経った2010年の冬に売れ残りを1万円少々で手に入れたのだった。
同じ程度の予算で今現役のWalkmanを手に入れようと、大手量販店に休みの日に出掛けてみた。


2013年のWalkman.jpg
▲SONYのHPから

小振りだけれども必要最小限なE060シリーズで7,000円程度、
一回り大きいS770シリーズにはBluetooth機能も備わっていて、1万円台前半。
妻は、せっかく買うのだったらBluetoothが使える方が将来的に便利なんじゃない?と言ってくれる。
1万円台前半の安いものはメモリの容量が4GBだけれども、経験上はそれでも十分な筈だった。
売り場で専用のシリコンケースが980円で売っているのを確認して、
家に帰ってから一応ネットの情報も見て決めるつもりでいた。

休日のドライブ、少し離れたスーパーマーケットにも寄ってみる。
その隣に、中古品のデジタル・カメラを買ったこともある「HARD-OFF」があった。

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▲NW-A916/A829 SONYの広報写真から

と、そこのショーケースの中に新品同様に綺麗な旧型機種がひっそりと置かれていた。
NW-A829という、持っているNW-A916とほぼ同時期のBluetooth搭載モデルだ。
店員さんに実物を触らせてもらうと、本当に売れ残りの新品ではないかと思うほど綺麗な状態で
小さな傷もなく、箱も綺麗で、取説と付属品は手を触れた形跡もほとんどなかった。
きっと何処かに理由があって埋もれていたのではないだろうか。
A829という品番はメモリの容量も16GBと一番大きくて、当時は3万円近くで売られていた筈だ。
目の前の商品に付けられている値札は7,350円。買わない理由は、無い。

同時期のモデルだけあって持っているA916によく似た形なのだけれども
こちらの方がやや薄くて重量も軽い。画面の大きさは同じ。
ちょうど今時のスマートフォンをそのまま二回りくらい小さくしたような形だ。
充電池の持ち時間は最新モデルよりも逆に少し長いくらい。

こうしてみると、デジタル・カメラなどと同じように
携帯用音楽プレーヤーも「最新=より性能が良い」という図式が
すんなりとは成り立たなくなってきたように思う。
少なくとも、5年前の高性能モデルは2013年でもかなりの高性能であることに変わりがない。
「歌詞ピタ」とかいう訳のわからない新機能にもワタクシは全く興味が無いし。
日常的に使うのに必要だったシリコンケースも、ネットのオークションで新品が450円で手に入った。
めでたし、めでたし。


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実は、去年引越の準備をしている頃に
Bluetoothで音楽を聴く仕組みを少しずつ準備していたのだった。
普段使っているDELLのノートPCにはSONY製のソフトで音楽データを取り込んであって
本体から飛ばした音楽を小型のBluetoothレシーバー(写真のダイヤルのような形のもの)で受信し、
気にいったヘッドフォンを繋げば、
家の中を動き回りながらでもそれなりの音質で音楽を楽しむことができる。
あくまで「それなり」ではあるけれども。この自由な雰囲気は素敵だ。



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▲NW-A820シリーズ SONYの広報写真から

思うに、最近の携帯音楽プレーヤーやスマートフォンは
画面の大きさに拘り過ぎているのではないだろうか。
今店頭に並んでいる最新の携帯電話のほとんどは寸法的に大き過ぎると個人的には思う。

今回手に入れたWalkmanの外寸は51.0mm×93.9mm×9.3mmで59g。
このくらいの大きさまでなら、胸ポケットに入れても邪魔な感じが無いし
何より掌にすっぽりと収まって具合が良い。
自分は2年前に手に入れたXperia X10 miniというかなり小型の電話機をいまだに使っているけれども
厚み以外はほぼ同じ寸法で、このコンパクトさは2013年の今では貴重なものになってしまった。

このWalkmanの画面2.4インチ、X10 miniは2.55インチと確かに小振りだけれども、
これ以上画面が大きくなることと引き換えに本体が大きくなってしまうのならば
ワタクシは出来るだけ今持っている製品を慎ましく使い続けることにしようと思う。

おそらく、世の中の多くの人は携帯電話でウェブの閲覧やNavigation機能が使えたり
携帯音楽プレーヤーの画面に歌詞が表示されたり動画が観られるようになったことを
「便利になった」と感じるのだろう。
でも、便利さと引き換えに失う動物的能力もあるような気がしてならない。
自分のクルマやバイクにナビをつけていない理由もその辺にある。

便利になるのは素敵なことだけれども、便利な機能に身を任せ過ぎて
「もうナビが無いと運転できないよ」なんていうことにはなりたくない。
コンピュータを使って文章を書くことが多くなって、
めっきり漢字が覚えられなくなったワタクシが言うのもなんだけれども。

音楽をじっくり聴く時には、しっかりと目を閉じてその世界に浸りたい。
電車に揺られながら音楽を楽しむ時には、窓の外を流れる景色に目を向けていたい。
そんな時、液晶画面を追いかける必要は無い、とワタクシは思うのであります。

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世の中にはいろいろなものが売られている。 [惹かれる品々]

麦畑スキーム2。.jpg
正統派。.jpg
一年の半分を過ぎて、いよいよ本格的な夏に突入してしまった。
早く秋にならないかな(笑
この季節は、どうにも駄目なのだ。
身体が重たく感じられて、やる気を出すにも普段の3倍くらいのエネルギーが要る。

そんな時に、とても幸せな戴き物。
この黄色の美しいこと!何処までも均一な、美しいビロードのようにしっとりと拡がる「おこげ」。
素敵だ。


☆☆☆


結構丈夫。.JPG
オリバー君のメーター・パネルに貼り付けている時計がいつのまにか止まっていた。
裏蓋を外して、SR626とかいう種類のボタン電池を交換すれば良いのは判っている。
つい最近も何処かの100円ショップで見かけた時に買っておいた筈なのだけれども
こういう時に限って、どこにしまったかが思い出せない。意味無し(苦笑


5個パック。.JPG
仕方がないので、いつも御世話になっているAmazonをのぞいてみると
5個入りパックが530円で送料無料だという。ぽち。
無事に交換したあと、ふと毎日職場にもっていくカバンのポケットに
小さく畳んだビニール袋があるのに気づいて開けてみると、
中から100円ショップで買ったボタン電池が。
そういうものなのです。ふう。


Oリングの交換。.JPG
裏蓋を開けてみると、防水のために嵌っているOリングが古くなってちぎれていた。
こういう部品はどこで手に入れればよいのだろう?時計屋さん?
いやいや、やっぱりこれもAmazonで手に入るのだった。
試しに探してみると、「サイズ別に10本セットで100円」なんていうのがちゃんとある。
いい機会なので、別の腕時計にも使えそうなサイズのものを5種類くらい買っておくことにした。
これで一安心だ。
でも5種類 x 10本ずつで計50本...
24mmから32mmまでの時計の裏蓋用のOリングをお探しの方がいらしたら、ご連絡下さい(笑


生まれ変わりました。.JPG
こんなものも売っていた、というもう一つのお話。

去年の春に「夜桜撮影用」と理由をつけて購入したSONYのDSC-WX1というカメラはなかなかに優秀で
暗い場所での写りが良いこともあって職場で重宝しているのだけれども、
つるんと平坦なボディが握りにくい点がどうにも気に入らなかった。

薄くて小さなゴム製の滑り止めでも貼ってしまおうかと考えていたら、
そのものずばりの物が売られていた。
Flip bacという会社の「カメラグリップ」という商品で、
3種類出ているもののうち「G1」という形のものを選んで装着してみた。
うん、これはいい。


うん、こうでなくちゃ。.JPG
「SONY」のロゴがちょうど隠れてしまうのだけれども、まあ仕方がない。
さっと取り出して握った時の安心感は、何もつけていない状態とは比較にならないほどで
本来こういうデザインであるべきだと思う。

上のリンク先にあるメーカーの直販ページからも購入できるようだけれども
今回は最初に見つけた写真用品店のHPから購入してみることにした。
せっかくなら、こういう変った商品を紹介しているお店にお金が届く方が良いような気もするし。
沖縄で写真用品専門店、というのにも少し惹かれた。


オリエンタルホビーズさん.JPG
感じの良い伝票と一緒に送られて来たカード。いい雰囲気だ。


☆☆☆


P1010815_R.JPG
久々に「街で見かけた素敵な乗り物」シリーズ(笑
あ、もう街じゃないけどね。

↑これ、カッコいいでしょう。長野に来てから何度か見かけて、一体何者なんだろうと。
サンダーバードに出てきそうな雰囲気で、初めて見た瞬間に目が釘付け。


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運転席のおじさまから想像してもらえばわかると思うけれども、実際にはかなり小振りで
地を這うような低さがまさにスーパーカー的。
真後ろには昔F1で話題になったブラバムの「サクション・カー」を思わせる巨大なファンが付いている。

気になって調べてみると、りんご畑などで薬剤を散布する「スプレイヤー」
メーカーのHP での表記は「スプレヤー」)というものらしい。
製造元は長野県須坂市にある、とのこと。りんご畑を支えているのはこのマシンだったのだ。

こんなマシンで道なき深い森の中を探検してみたい今日この頃...



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良いペンがあると人生は(さらに)楽しくなる。 [惹かれる品々]

WinterMountainsScheme.jpg
胡桃シナモンロール。.jpg
「日中はぽかぽかとした行楽日和になりそうです」
そんな日に、健康診断を受けにかなり大きな病院へ。
胃を観るための内視鏡を鼻から通すのだという。

清潔な診断室で、絵に描いたような感じの良い看護婦さんに
直径6mmほどの透明な柔らかいチューブを静かに鼻に射し入れられた。
全体にクリーム状の麻酔液を塗ってある。2、3センチ入ってからその先で、かなりの痛さ。
「ぁ、痛いですよね。狭いんですねぇ...じゃ、右に入れてみますね」
さらに痛い。
「あら、こっちの方がもっと狭いなぁ。やっぱり左にしましょう。ね♪」
麻酔が効いてくれれば痛みも引くのだと自分に言い聞かせて、じっと意味無く天井を見つめている。
そのうちに目を閉じて、片足はもう夢の世界へ...



さる?.jpg
「内視鏡の準備ができましたので、こちらへどうぞ」
喉の奥までぼんやりとして妙な感触。
今度は無精髭の逞しい男性の医師が何かの武器のように内視鏡をぶらぶらさせて近づいてきた。
「えーと。左、ですね」ずずずず...
ぐは。顔を思わず歪めてしまうほどの痛さ。
「あ、痛かったら『痛い』って言ってくださいね」
ええと、痛いです。
「あー。狭いな。じゃ、右は...」
だから、もっと痛いです。
とは言わなかったけれども。
「はあ。じゃあですねぇ、申し訳ないですけど、普通に喉から入れましょう」

なんともぐったりしてしまう数分が過ぎて、終了。
健康だということが確認できてよかった。
看護婦さんとかお医者さんって大変な仕事だなぁ、とあらためて思う。感謝しなくちゃ。


☆☆☆


新旧2本。.jpg
前の記事に書いたステッドラーのマルチペンと、
その前に使っていたロットリングのもの。
手前のロットリングの3in1というモデルは真鍮製のボディで
ロットリングらしいつや消し黒に赤のライン、
アクセントのアルミ色の組合せに惹かれて手に入れたのだけれども
シャープペンの芯が簡単に折れてしまうのが致命的だった。

ステッドラーのものは高級感も無いけれども、必要十分で使いやすい。
何より仕事用にはこの軽さがいいのだ。胸ポケットに収まる短めの長さなのも美点。


形はいいんだけど。.jpg
筆記具って、その気にさせてくれる質感とか重量のバランスも大事だけれども
機能がきちんとしていないと、だんだんと手元から離れていってしまう。

メモ用に買ったNAVA(イタリア製)のシャープペン。
全体の雰囲気はかなり気に入っているのだけれども、これも結構簡単に芯が折れてしまう。
結局ペン皿にいつも眠っている。


その気になった時だけ。.jpg
機能だけを考えたら、このペンはかなり具合がいい。
ステッドラーの製図用シャープペン、925 35-05。
細かく刻まれたローレットは少し皮膚に痛いほどで、気合いを入れたい時にはなかなかいい。
でも、これを握っていてアイデアが湧き水のように広がってくる...ということはないような気がする。
ちょっと何かが足りない。


形は別として。.jpg
奇怪なデザインのプラチナ万年筆製の製図用シャープペン。
これが製図用?という不思議な気もするけれども、実に書きやすくて大好きなペンだ。
ちょっと太めなボディと、硬すぎない滑り止めが自分にはぴったり合う。軸が短いのも良い。
先端は適度に絞られているので、実際に製図用にも具合は良さそう。
この「他の何にも似ていない」という潔いデザインはなかなかだと思う。
良い形とは思えないのだけれども、使っているうちに魅力的に見えてきた。
そういうものを見つけるのも、買い物のささやかな楽しみだ。


タイマーで動いている。.jpg
やって来たばかりのオイルヒーターは、期待したとおり実直に働いてくれている。
24時間式のアナログなタイマーがなかなかの使い勝手で、かなり重宝しそうだ。
デロンギ製品にも似たものがたくさんあるけれども、
タイマーが「ジジジジ...」と音を立てて動くのが気になる、という評判も聞いた。
その点、このDBKのタイマーはほぼ無音。

朝、2階の寝室からリビングに降りてきた時に
なんともいえない柔らかな暖かさが広がっているのは、かなり幸せな気分だ。



久々にエスプレッソ。2.jpg
あまりにも風が強いので、今日は巣篭もり。
久々にエスプレッソ・マシンを動かしてみたりして。
普段出来ないことをやっておく、というのも
休日の正しい過ごし方ではないかと思うのであります。


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2年前は頂点だった、らしい。 [惹かれる品々]

煙突!.jpg
これはこれで良い器械。.jpg
明日は再びバビロンへ。仕事だけれども。

車窓にもたれるようにして流れていく景色を見るともなく眺めて
そのうちにうつらうつらとしてきて、雑誌も閉じて。
そんな時間が好きだ。
音楽が一緒にあれば、さらに楽しい。

今まではSONYのNW-E99という小さな器械を使っていた。
5年前のモデルだけれども、今でも音自体にはさほど不満は感じない。
何より、その小ささと操作のわかりやすさが気に入っていた。
見なくても指先で手探りで操作できるところは、なかなかよく出来ていると思う。
単4乾電池で70時間という電池の持ちの良さも美点。

でも、当時は大きいと思った1GBという容量がそろそろ足りなく感じてきた。
新しく曲を入れようとすると、聞き飽きた曲を選んで消さないといけないのが面倒なのだ。
思い切って容量の大きいものに替えちゃおうかな。
最近のこういう器械はどうなっているんだっけ。

アップル製iPodというものにどうも興味がもてないこともあるのだけれども、
録り貯めたデータを無駄にはしたくないので、SONY製で選ぶことにする。
どうも、秋に新機種に入れ替わったばかりらしい。
最新のフラッグシップ機種は無線LANとブラウザーまで備えているとか...でも4万円近くもする。
我が家にあった2008年春のカタログを眺めながら、
当時のフラッグシップでも十分じゃないかと思って、探してみた。



結構小さくてよかった。.jpg
正月休みの間、ネットを彷徨っていたら「数量限定」というふれこみで発見。
4GBのモデルが1万円ちょっとだった。色は黒の半つや消し。悪くない。
シリコンのケースを被せたら、何色だかよくわからなくなっちゃったけど(笑

このNW-A916というモデル、テレビまで観られるようになっている。
観る機会なんてあるかな、とは思うけど。
てっきり携帯電話位の大きさなんだろうと勝手に思い込んでいたら
想像よりも一回り以上小さかった。嬉しい誤算。
それにしても、5年前に3万円くらいで買った商品にいろいろな機能が足された発展型が
こんなに安く手に入るとはありがたい。
付加機能がさらに増した最新機種のことは忘れておくことにした。いつものことだけど。


お似合いケース.jpg
以前に「一年後の世界に生きるべし」なんて書いたこともあるけれども
精密電気製品に関しては、最新機種を横目で見ながら
ほんの少し前の重厚な機種を格安で手に入れるほうが楽しい。

最新モデルの紹介記事には、「○○の機能が格段に進化しており、もはや別物と言ってよい」
なんていう褒め言葉が並んでいたりする。
でも、格段の進化、なんて一種の幻想だ。
2年前の私がその時点の最新機種を買っていたら、
「やっぱり前の機種とは別物だな、凄いな」とそれはそれで思ったはずで
微細な進化なんてキリがないのだ。

で、2年前の私と今の私はそんなに変わってはいない。むしろ劣化していたりする。
当時の私を驚かしてくれたであろうものを今買っても、たぶん間違いじゃない...はず。
その頃の何分の一かの値段で手に入るのなら、なおさらだ。

1年半前に入院していた病院のロビー販売でなんとなく気になって買った
半月形の本革製の小さなケースが、この間買ったイアフォンにちょうどぴったりだった。
厚みもあるから、ウォークマン本体もすっぽり入ってしまう。

流れていく景色のことを想いながら布団に入ろうっと。
チョコレートでも買って行こうかな...

タグ:NW-E99 NW-A916
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小さな買い物で〆る年末。 [惹かれる品々]

煙突!.jpg
3年前も。.jpg
土鍋で暖まったおでんをつつくのが好きだ。
昔はあまり興味がなかった。退屈な食べ物だと思っていた。

それにしても、不思議な食べ物だなぁ。
魚をわざわざ山芋だか何だかをつなぎにして擂って、油で揚げて、お出汁で煮込んで。
この状態に辿り着くまでに手間が掛かりすぎじゃないか。

でも、その出汁の滲み込んだ大根やちくわぶの旨い事といったら。
最近ではすっかりちくわぶが好物になってしまった。

☆☆☆

ようやく、今年の仕事も昨日いっぱいで終わり。
でも、最後までかなりばたばた。
考えごとやら緊張やらストレスなんかがあったんだろう、
無意識のうちに溜息をつく回数が増えてきて
これはいかん、と瞬間的少額のお買い物。
買い物しよう!と思い立ってから1時間くらい画面を見つめて、
翌々日には現実に目の前にある。便利ではある。



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夏に手に入れた耳を覆うタイプのヘッドフォンに続いてSennheiser社のものがやってきた。
実は、ネットで見掛けた時までは存在も知らなかった製品。LX90という。
いったいどうなっているのかというと、形状記憶材質のワイヤーで左右のユニットが繋がっていて
耳に掛ける時はくるりと癖を外すようにねじるだけ。

でも、どんな形になるのか、なかなか想像できない。



LX90-2.jpg
と、こうなるわけです。

*モデルは熊っぽいモコモコクッション君。Columbiaのハンチング着用

何が気に入ったかというと、左右のユニットを結ぶワイヤーと配線が一体化しているので
音楽再生機器との接続ワイヤーが左側だけの1本出しだということ。
小さくて軽いヘッドフォンが好きなのだけれども、
両耳から出たワイヤーを顎の下や首の後ろなんかを通すのはかなり鬱陶しい。
実際に掛けてみると、頭頂部に乗ったワイヤーの重さは殆んど感じられず、なかなか快適だった。

販売価格はだいたい8千円~9千円くらいが平均で、Amazonでも8千円台。
それなりの価格帯のモデルだけあって、音の響きも悪くない。
Sennheiser的な傾向なのか、ごく自然で柔らかな響き方で
必要以上に低音が強調された感じもない。
ちょっとおとなしい気もするけれども、掛け心地と音の雰囲気は調和しているような気がする。


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パッケージにも妙に気合が入っている。
しっかりした紙箱の中にブリスター・ケースが入っているのだけれども
" OPEN HERE " との指示に従って開けると...なんとマグネット式のフラップ。
捨てられないじゃないか(苦笑

で、ワタクシが買った値段は2000円台前半で送料無料だった。正規品で新品。
安い理由は単純に在庫処分なのだという。ありがたくいただくことにした。
こういう独自のアイデアが盛り込まれた普通でない形のヘッドフォン/イアフォンっていうのは
えてして不人気になってしまうものなんだろうか。

形状記憶のワイヤーといえば、むかーしSONYからも出ていたね。


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実はこれも持っている。
MDR-G73LPという品番で、当時の定価は4,000円台後半。
同じようにくるっとひねって着用するのだけれども、首の後ろを回すようになっている。

って言われても、これも想像しにくい形だ。


G73L-1.jpg
こんな風にワイヤーがそのまま耳に掛かるようになっている。
上手く位置を調節すると、殆んど何処にも重さを感じない不思議な掛け心地。
数あるヘッドフォンの中でも最も装着感の快適なモデルの一つではないかと思う。
音はそれなりでしかないけれども、集中して音楽と向き合う時用ではないから、これでいいのだ。
持っていることも忘れて長い間抽斗の中で眠っていたので、状態は良い(笑
痛んでいたスポンジ製のイアパッドを新品に交換したら、これは良いものだと思えてきた。
でも、検索しても何処にも売っていない...



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と思ったら、今年の夏の終わりにPDAや携帯電話のアクセサリを扱う店の在庫処分セールで
1点だけ青いモデルが半額以下で売られているのを見つけて、迷わず手に入れてしまった。
気持ちが良いから使ってみて、と半ば強引に相棒に手渡して。
相棒は青も好きな色だから、時々使ってくれているみたいだ。

それにしても、この技術がこのまま消えてしまうのは惜しいな。


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なんだか年末にずっと買い物ばかりしているような感じだけれども
つい何日か前に街の古い写真屋さんの前を通りかかった時に
ふと目に付いたこんな可愛らしい三脚も連れて帰ってきた。
手にとって見ると、造りはしっかりしているのに見た目の印象よりもずっと軽量。
SLIK製。PRO-MINIという商品名らしい。

なかなか使いやすい自由雲台が付いていて、安定感は十分。
聞くと、身体や壁に押し当てるようにしてカメラを安定させるのにも使えるということで
ネットでの評判も良いようだ。ただし、現行機種はPRO-MINIⅢとなっているらしいから
これはかなり前からの展示品か何かなのだろう。

でも、値札は750円。現行機種の定価は7000円以上する。
買い物としての楽しさは十分以上。
黒いエンジニアリング・プラスティックの質感が
今年一番活躍してくれたフジのE900にもよく似合う。

E900-1.jpg


☆☆☆


6時台の北アルプス2.jpg

6時台の北アルプス.jpg
しっかりと冷え込んできた。
大晦日はクルマでバビロンへ...静かに過ごせるといいな。
ほんとうはオリバー君で出掛けたかったけれども、この強風ではどうしようもない。



また来年!.jpg
平和で暖かな年明けでありますように...
みなさんも、どうぞよいお年を。

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