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クルマの車検、のち牛肉。 [クルマと私]

WinterAlps Scheme.jpg
1115凍てつく朝。.JPG
2階の寝室のカーテンを開けて小さな窓から外を覗くと
こんな風景が広がる季節になった。
我が家の南側に3区画の敷地を開けた先に新しい家がようやく建ち、
東側のこの敷地も次の日曜日には地鎮祭だそう。
適度に空間があって、それでも周りに誰もいないわけではない絶妙な今の立地も
そのうちに少しずついろいろな家に囲まれていくのだ。
それでも、周りの分譲地に比べると舗道が広めに取られている分、
密集した雰囲気にはならずに済みそうなのが幸い。



1209整備も完了。.JPG
2年前の2月に我が家にやってきた2代目RAV4も、手に入れてから早2回目の車検。
2年と10カ月ほどで走った距離は33,000kmほど。
それでもまだオドメーターは6万kmを越えたばかり。
先代は15万km持ったことを考えると、あと8年以上は十分乗れるだろうと思う。

ほぼ5,000km毎にエンジン・オイルを交換して、この間はATFも替えておいた。
今回の整備ではエア・クリーナー・エレメントとLLCを交換。
ブレーキ・パッドの残量はたっぷりあり、自分が乗っているこの3年の間は
1万km毎に1.2mm程度の減りで済んでいる勘定。

車検場に4輪車を持ち込むのは前回に続いて2回目。
すんなりと合格...のつもりが、「シートベルト警告灯が正しく作動していない」という
地味な問題を指摘されてしまった。
そう言われてみれば、去年の夏に一度警告灯が消えなくなり、涼しくなると自然に治り、
今年の夏に再発して、その後涼しくなってからは警告灯自体が全く点かなくなっていたのだった。
試しに検査官の見ている前でベルトを目一杯に引きずり出してみると、
かなりの長さを引っ張ってからようやく警告灯が点くのがわかった。
「あー、ベルトしてないのに警告灯が消えちゃうっていうのは駄目ですねぇ。
 ちょっと書いておきますんで、治してからまた来てください」

トヨタの店に電話で尋ねると、シートベルト巻取り側のユニットを一式交換するしかないという。
「部品で3万円半ばくらいです。他に工賃が掛ります」
いやいや、点灯しないわけではないので、センサーの位置がずれているとかではないのでしょうか?
「いやー、申し訳ありませんが、そういうものではないと思います」

検査場の駐車場で少し考えて、まずは自分で治せるかどうか試してみることにした。


1212野沢菜巻きおにぎり。.JPG
検査場から家に戻り、妻が用意してくれた「炊き込みおこわの自家製野沢菜巻き」をつまみながら
インターネットで参考になりそうな記事を探してみる。
「シートベルト警告灯 修理 トヨタ」なんていうキーワードで検索して行くと
同じ症状の車両を修理したという整備工場さんの記事があった。
こういう時に、実際に修理した人の情報ほどありがたいものは無い。
参考にしてなんとか治せそうな気がしてきた。


1212シートも外して。.JPG
この際なので、運転席のシートをまず外す。
ベルトのバックル固定金具にてっきりセンサーがついているものと思ったら
この年式のRAV4は単純に「ベルトをある程度引き出すと警告灯が消える」
という造りになっていることがわかった。

センター・ピラー内側の内装をしばらく観察してから外していくと
ネットの情報と全く同じ形状の巻き取り装置が出てきた。
巻き取り軸の先に回転するセンサーがあり、経年劣化で樹脂製の巻き取り装置自体が
膨らむような格好で変形してしまい、センサーを回しているピ二オン・ギアが
センサー側のギアにきちんと噛み合わなくなってしまったのが原因らしい。

センサー部分を慎重に分解して、ベルトを引き出した時のピニオン・ギアの動きを観察してから
ずれたセンサー側のギアの位置を正しく作動しそうな位置に戻し、
もう一度組み立ててからメイン・キーを作動させて見ると...お、治った!
ベルトに触れていない時はまず警告灯が点き、ある程度引き出してバックルの辺りまで
引っ張ってくると消灯するようになった。これでよし。


1212対策済み。.JPG
念のため、センサー部分がまた膨らんでギアがずれないように
ボディとセンサーとの間に木片を切って抑えになるように挟み込んでみた。
原始的だけれども、理屈通り働いてくれれば木片でも何でもいいのだ。
おにぎりを食べ終わってから、約2時間。
4万円前後の出費を節約できたと思うと、少し気分が良い。


12126万キロ、御苦労さま。2.JPG
気を良くして、点火プラグも少し前に用意しておいたイリジウム・プラグに替えてみた。
Amazonで1本が1,000円少々。クルマ用の首の長いレンチは1,000円もしなかった。
標準のNGK製のプラグなら半額以下で買えるけれども、今回イリジウムのものにしておけば
おそらくこのクルマの寿命まで無交換で行けるのではないかと思う。


12126万キロ、御苦労さま。.JPG
おそらく新車時から付いたままのプラグは電極がかなり痩せて尖り始めていた。
御苦労さまでした。


1212無事終了。.JPG
再び検査場に出向いて、とりあえず今日の用事は終了。
炬燵で少し横になってから、夜の部へ。

妻の誕生日を過ぎたところだったので、今日はステーキを食べに行くことにしているのだ。
ちゃんとした専門の店でステーキを食べるのなんて、何年振りだろう。


1212刺激的な香り。.JPG
目指した店は、我が家から15分ほどの目立たない場所にあり
口コミを少し見た限りでは20年以上前から営業していて評判も良いようだった。

こじんまりとした店に入ると先客がしっかりいて、我々が席に着くとすぐに
何組かの客も入ってきて適度に混んできた。
使い込まれた様子のテーブルに着くと、もう店内には香しい空気が満ちている。




1212こちらはサーロイン。.JPG
選択肢は少ないけれども、どれも魅力的なメニューをしっかり眺めて
妻が食べたい2品を選んでもらうことにした。
まずはサーロイン、200g。ミディアム。

1212たまにはステーキ!.JPG
もう一つはガーリック・ステーキ。

これがまた、久々に食べたせいなのかもしれないけれども
どちらもなかなかに旨いステーキだった。
普段あまり動物性たんぱく質に興味のないワタクシは
ステーキなどを食べると「しばらく肉は見たくない...」となることが多いのだけれども
今晩は「また近いうちに食べてもいいな、いや食べたい...」という気分なのだ。
良いお店が近くで見つかって、めでたしめでたし。

こうして平和な誕生日強化週間は後半へと向かうのであった。

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小さいことは良いことだ。 [クルマと私]

麦畑スキーム2。.jpg
新顔くん3。.jpg
まるで新型洗剤のパッケージのようなロゴだけれども、
こんな名前の軽自動車が我が家にやってきた。
スバルの「ニコット」という。


小さいなぁ。.jpg
想像した通りだけれども、十分に小さい。

「NICOT」:「にこっと」した微笑みをイメージしネーミング。  当時のプレスリリースから


なんてメーカー自ら言っているくらいで、のんびりとして微笑ましい顔をしているのが気に入った。
もともと個人的に軽自動車に乗る機会があったら、スバルのプレオがいいなぁ...と思っていたので
妻も気に入ってくれたことだし、我が家らしい選択だったと思う。



脱力系。.jpg
ふとしたきっかけで妻も仕事に出掛けることになった。毎日ではないのだけれども。
東京時代のようにバスに乗って、というわけにもいかず、手頃な軽自動車の中古を探すことにした。

それにしても、今の軽自動車って高いんだね。
ちょっと程度の良さそうな「走行2万キロ以内」なんていう条件だと、軒並み60万円くらいする。
39.8万円均一!なんていう家電みたいな売り方をしている店も多いのだけれども、
諸経費を含めて見積もってもらったら50万円以上になってしまうのがほとんど。

ふと考えて、不人気車と括られてしまいがちなクルマの中に掘り出し物がないかな...
と探しているうちに、この子を見つけた。
走行27,000kmで33万円。
小さな凹みはあるけれども、エンジンも小さいことだし、距離が少なめの方が何かと安心だ。
名古屋の市街地の販売店まで、仕事の休みの日にのんびりと受け取りに行ってきた。
それが先月の末。


脱力系-2。.jpg
不人気というより販売台数が少ないということなのだろう。
元になっているプレオという車種自体は我が家の近所でもよく見かける。
スバルが妙に気合を入れて造っただけあって、4気筒だしスーパーチャージャーまで付いている。
白塗りのホイールは、なんと本物のMINILITE(ミニライト) 製。
Made in Englandの刻印があった。

個人で経営している楽しそうな購入店から広い道路に出ると、
乗り心地が良いのと加速がもたつかないことにほっとした。十分以上によく走る。
高速道路でのんびり帰るだけなので、ガソリンを満タンにした後に
思い立って大手量販店でエンジン・オイルを交換して
高速道路も途中で降りて国道19号を気持ちよく流して帰ってきた。

うん、これはなかなかいいクルマだ。
いまどきのクルマとは違って、我が家の初代RAV4にも似た「昔ながらのクルマの形」をしている。
フロント・ウィンドウがしっかり立ち上がっていて、フェンダーの先端が運転席から見えるのがいいのだ。


磨いてみた。.jpg
この子は2001年式。
なぜかこの頃の年式のクルマの多くは、ヘッドライトのレンズ部分が黄ばんできて曇ってしまうものが多い。
ネットで対処方法を調べて、さらっと磨いてみた(左側)。
当時のコーティングが紫外線などで劣化して、こういう色になってしまうらしい。
コーティングを磨いて落とし、代わりに何か表面を保護するものを塗っておけば良いようだ。


にっこり2台。.jpg
この口元のにっこり具合は、我が家の仔犬号とも共通。

「ほっとするクルマ、できました」

ニコットのカタログには、そんなキャッチ・コピーが書かれている。
世の中、みんな釣り目で怖い顔のクルマばっかりになってきちゃったしね。
我が家はにっこり路線で行くことにします。


刈取間近。.jpg
日差しが傾くのを待って、仔犬号でいつもの床屋さんへ。
あちらこちらの田んぼで稲刈りが進んでいる。
週末には毎年恒例の神社の夏祭り...そう、もう夏も終わりなのだ。



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オートマティック車でもシフトするべし。 [クルマと私]

IR Scheme.jpg
バビロン。.jpg
10年ほど前に自分自身の車をすべて手放してから、長野に来るまでは
クルマを運転するのは仕事の用事で仕方なく、という機会が大半だった。
オートバイで道路を走る感覚に慣れてしまったせいなのかどうかはわからないけれども
4輪車を走らせるのは、いつも緊張する。
意識的に緊張している、といった方が正しいかもしれない。
クルマを運転することを楽しいとか、運転することだけを目的に出掛けたい、
と思うことが極端に少なくなった。

だって、クルマって危ないんだもの。

巨人と子供。.jpg
クルマは危ない、これから危ない乗り物に乗るんだ、と
毎朝漠然と考えながら運転席に座る。
今住んでいる家の近くでは、住宅地の四つ角の一時停止で真面目に止まる車は少ない。
ワタクシが軽くクルマを停めて、左右の路地に目をやっている間にも
対抗してきた女性の乗る軽自動車が、何のためらいもなくその四つ角を素通りしていく。
ワタクシの出勤時間と、近くの幼稚園の送り迎えの時間が近いらしく
帽子を被った子供が中ではねたりしているのが見える。

一時停止無視。
違反だとかなんだとかいうことではなくて、
その路地から何処かの子供が駆け込んでくるかもしれないということを
考えないで通過できるという神経が恐ろしい。
もし、停まりきれずに轢いてしまったら、轢かれた子供はもちろん、
運転している人の人生もほぼ終わってしまう。
そんな恐ろしい乗り物を毎日運転する。緊張しないわけにいかない。



大人と子供。.jpg
クルマはできるだけ小さめで軽いものを選びたいと思う。
大きくて重たい車体に、大きなエンジンと強力なブレーキ...どうにももったいないと思ってしまう。
じゃあ、軽自動車に乗れば?
それも真剣に考えるべき選択肢のような気がしてきた。


大人と子供-2。.jpg
昔よりもスピードを出さなくなったのではないかと思う。
比較的あっさりと道は譲ってしまうし、
遠くの信号が赤になれば、アクセルはすぐ緩めてしまう。
別にエコ・ランを心がけているつもりは無いけれども
ミラーを見て、後ろのクルマがいらいらしない程度に
かなりゆっくりとスロットル・ペダルを踏む。
「高速道路以外の一般道を移動する限り、急いでも大したメリットは無い」
ということは、この10年くらいで学んだ教訓の一つだ。
あたりまえじゃん、って言われそうだけど。



優雅だなぁ。2.jpg
他車との速度のずれを大きく感じるのは、意外なことに減速中のことが多い。
赤信号に向かって滑らかに減速しているつもりなのに
みるみるうちにミラーいっぱいに後続車の運転手のいらいらした表情が大きくなる。
だって、赤なんですよ、この先は。
酷い時には、ワタクシのクルマの背後から右折レーンに滑り込んだ後続車が
これ見よがしに追い越していって(加速して)、信号前でつんのめりながら停まったりする。

赤信号に向かって加速するなんて
倒産することがわかってから営業会議をしようとするようなものだ。
そんな無駄な動きの理由は何なのだろう?

しばらく考えて、ふと思った。
オートマティック・ミッションのクルマの運転者は
シフトをしない人が多いんではないだろうか。


Mカラー。.jpg
ワタクシは、かなり小まめにシフトをする方なのかもしれない。
減速中は「オーバードライブOFF」「2速へシフトダウン」と順に操作して
ブレーキを踏むのはかなり遅めだ。
高速道路で巡航中に速度調整なのか、いきなりブレーキを踏む人がいるけれども
ああいうのはちょっと考えられない。

速度調整ということなら、まずシフト・ダウンだ。オートマでも、ね。
そういうことをワタクシは雑誌「Car Graphic」誌の小林彰太郎さんから教わった。
小林さんは、Car Graphic誌創刊の時に当時の「暮しの手帖」を大いに参考にした、
というような話を読んだ記憶があるけれども
ワタクシの生き方のかなりの部分は、この2冊の雑誌の影響を受けているような気がする。


近くで見るとホノボノ。.jpg
高速道路でも、勾配が急な上りではためらわずにオーバー・ドライブを切って3速で走ったりする。
スロットル・ペダルに載せている靴の踏み込みが、ほんのわずかだけれども軽減されて
エンジンはより高回転まで回っている。悪いわけが無い。

我が家近くの住宅地の路地へ入り込むときには2速へ減速。
標識どおりの20km/hというのは、細い路地では結構な速さだ。
スピードが落ちたのを見はからって、一旦3速に戻して惰性で次の四つ角まで。
スロットルからはほとんど脚が離れている。
一時停止のラインが近くなる頃には靴はブレーキ・ペダルの上に移動していて
ラインの所で軽くブレーキを踏んで停まる。

クルマの姿勢をなるべく変えないように、できるだけスムースに走りたいと思う。
そういう操作をしながら、できる限りきょろきょろして
事故とは無縁の人生を送りたいと毎日考えている。
30代の頃と一番違うことは
「事故は起きるまで目に見えないだけで、常に身近にある」
と思うようになったことかな。


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クルマも車検を受けてみた。 [クルマと私]

WinterAlps Scheme.jpg
美しい.jpg
お客様の乗ってこられた新車。
ピニンファリーナのロゴの輝くボディに空の青が映っていて、なんとも美しかった。

そうだ、我が家の忠実な召使い的クルマ、RAV4の車検を受ける時期だった。

我が家のクルマもたまには面倒を見てあげた、というお話。


タグ:Jabra BT2070
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今になってトヨタを応援したくなった、の巻。 [クルマと私]

煙突!.jpg
最後のドライブ。.jpg
火曜日。
東京行きの特急列車の出る駅まで行くつもりが
かなり早く着いてしまいそうなので、一山越えて諏訪湖畔まで向かってみることにする。
前日までの雪に覆われた山がぼんやりと朝の光に浮かび上がって、なかなかの眺めだ。

このクルマで二人でドライブっていうのも、これで最後かもしれない。
あんまり写真も撮っていなかったので少し記録に残しておこうかな。


雪のチロルの森。.jpg

みどり湖近く。.jpg
炎天下よりも、こんな風景が似合うクルマだった。
足回りや駆動系のへたりがまだ気にならないレベルだったら、もう少し乗っていたかったけど。
最近は丁寧に運転したつもりでも10km/リットル以上はなかなか走ってくれなかった。


東京へ。.JPG
駅で降ろしてもらい、運転を代わった相棒はそのまま実家へ。
笹子峠を越えると、空の明るさは消えてホームには雪がうっすらと積もっていた。
どうも東へ行くほど天気が悪いみたい。
ローカル線に乗り換えると、窓の外には傘をさしたビジネスマンの姿も。
久しぶりにバスに乗って、自分の実家のすぐ近くまでのんびりと進む。
見覚えのないコンビニエンス・ストアが出来ている。


ご対面。.jpg
あ、あった。
「ご成約ありがとうございます ○○様」と
全く違う名前が書いてある。訳がわからない。

それはそれとして、見た目はかなり綺麗で、内装もまるで新車のよう。
ボンネットの縁の塗装が薄れているところを見ると
前の持ち主は乗らない割りに磨くのは好きな人だったのかもしれない。
先代3ドアのファン・カー的な印象が消え去って、思いっ切り実用車風なのがいい雰囲気。
今の自分の気分には合っている。

ほんの数分走って実家に顔を出す。
乗り心地の良さは我が家の先代とは別次元で、車体のきしむ音もなく
各部の操作にカチッとした節度があって、なんともいえない気持ちよさ。
こりゃほんとに新車みたいだな。

「えー、片付いてないの。やだわ...」
母は悠々自適をいいことに、ついさっきにんにく料理を作って食べたばかりなのだと言って
しきりに照れている。
大丈夫、気にしないから。
古雑誌を少し発掘して持ち帰ることにする。

シフトのショックも比べ物にならないくらいに小さく
高速道路での快適さは同じ車種とは思えないほど。
実家の本棚に眠っていた'80年代の高橋幸宏や松田聖子(笑)なんかを流しながら進んでいくうちに
談合坂辺りから小雪が舞い始めた。
室内が静かな分、音楽がよく聴こえる。

あれ、ヒーターが効いてないんじゃない?
ふと気がつくと、全く温まる気配がない。エアコンはちゃんと切ってある。
そのうちに走りながら下半身が勝手に貧乏ゆすり状態になってきたので
慌ててS.A.に駆け込んで、何でもいいから温まるものを...
で、カレーラーメン(笑。

食べた直後から狙い通りにぽかぽかと身体が温まってきて
額の汗をぬぐわなければならないくらいだったけれども
そんなカレー効果も双葉を過ぎて八ヶ岳の斜面を登り始めた頃には消えてしまって
寄り道もせず我が家の駐車場に滑り込む。歯が当たってかちかちと鳴る。
原村近くの最高地点ではマイナス3℃の表示。もっと寒かったんじゃないかと思うけど。



やや厚化粧。.JPG
今度の2代目はデビューから3年経過した'97年式で
先代の初期型の'94年式と比べるとちょっと厚化粧気味。
でも、幅の狭いボディはしっかり5ナンバーのままだし
4ドアになって前後が短くなったドアは随分と使いやすい。
うん、気に入った。

翌朝、相棒と2台でタイア専門店に乗り付けて、ホイールごと総入替えをしてもらう。
ヒーターが効かなかったのは、温度調節レバーの内部の爪が欠けていたらしい。
保証ですぐに直してもらう予定なので、大した問題ではなさそう。
滑らかに感じたのは気分的なものだけではないらしく、
普段は200km程度で1/2くらいまで減ってしまう燃料系の針が
250kmを越えてからようやく同じような角度まで下がってきた。


フォトジェニックではないクルマ....jpg
地元ナンバーも付いて、ようやく自分のクルマだと思えてきた。
13年も経っている車とは思えない新車のような室内はとてもいい気分。

欧州車に乗っていた頃に感じた異文化に触れる非日常的な楽しさとは無縁だけれども
移動の道具として「気を使わないで済む」という安心感はかなりのもの。
トヨタ車を乗り継ぐ人の気持ちが少しわかるような気もした。

そんな漠然としたトヨタ製品の信頼感をありがたいと感じる人間になっていることに気づいて
ちょっと意外な気分になったのも確かなのだけれども。

タグ:RAV4 1997
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クルマと私。 [クルマと私]

煙突!.jpg
日常の脚として。.jpg
乗り物として一番好きなのはバイクだ。
今の自分にとって、クルマは乗り物であると同時に道具になりつつある。

この1年ほど、相棒から譲り受けたこのクルマに乗っているうちに
道具としては実によく出来ていると感じるようになった。
気がつくと、今では不思議な愛着も感じるほど。

Peugeot_504_saloon.jpg
▲Peugeot 504 (wikipediaより)

かつての愛車.jpg
以前にも書いたけれども、クルマの免許を取ったのは遅かったので
実際に乗る前からいろいろな知識ばかりが必要以上に頭に埋め込まれていて
いきなりプジョー504の中古車を買い、立て続けにヨーロッパ車の中古車を4台乗り継いだ。
どのクルマも楽しかったし、それぞれのクルマからいろんなことを学んだように思う。

4台目はそれなりに長く乗るつもりで程度の良さそうなサーブ900のノン・ターボ車を選んだ。
仕事が終わり金庫のような重たいドアを閉めると、自分だけの別世界に運ばれるような気がした。
かなり気に入っていたのだけれども、オドメーターが8万キロを過ぎた辺りから
次々といろいろなものが壊れ始めて入院を繰り返し、
たまに出掛けると駐車違反で罰金...なんていうこともあって、
クルマに乗ることをあきらめてしまった。

正確には、東京にいる限りは自分でクルマを所有することをあきらめた、ということ。
たまに乗るならレンタカーで十分だ。そう考えるようになった。


日常の脚として-2。.jpg
こちらに越してきてから、クルマは日常の生活に欠かせないものになった。
通勤、買い物、散歩...雪も降れば雨もある。歩いて行ける範囲に店が揃っているわけでもない。
多くの家は普通車と軽自動車を両方持っていたりするけれども、我が家はそこまでの余裕はない。

1台で何でもこなせるという点では、この初代RAV4はかなりバランスが良かった。
4WDで5ナンバーの幅に収まっているうえ、前後方向は普通のリッターカーより短いくらい。
運転姿勢はアップライト気味で視界もよく、何より故障と無縁だった。
さすがに見た目や建付けは怪しくなってきたけれども、修理して乗り続けてもいいかと考えたりもした。
代わりになりそうなクルマがなかなか思い浮かばなかったからだ。



Renault-Scenic_RX4_1999_540-1.jpg
▲ルノー セニック RX4の広報写真から

ちょっと不人気なせいか、単に知られていないだけなのか、
妙に安く売りに出ている欧州車が気になったりもした。
でも、何かがひっかかる。

こういうのを買ってしまうと、道具として割り切って使えなくなってしまうんじゃないだろうか。
傷が気になったり、ちょっとした故障でディーラーを探して...なんていうのは今の気分では勘弁だ。
そう、趣味としての「異文化の乗り物」はバイクで十分楽しんでいるから、もういいのだ。



Toyota-RAV4_1996_540.jpg
▲US仕様のカタログから

相棒とネットで中古車をいろいろと検討しながら、初代RAV4をもう一度買うことに決めたポイントは
「将来山小屋に暮らすことが出来たとして、その場に似合うクルマかどうか」ということだった。
普通のFF車では家まで辿り着けないかもしれないし、ガンダムみたいな厳つい4輪駆動車は欲しくない。

道具として使い込むなら、俊敏さはちょっと劣るけれども
農耕馬を思わせる牧歌的な表情がある5ドアの方が良さそうに思えてきた。
見つけた格安の車両は、この写真の左側と同じ配色の1997年式。
本当はこの前の年までの無塗装の樹脂製バンパーだと良かったんだけれどもね。


当時のカタログから.jpg
▲国内仕様のカタログから

rav4-ev-4.jpg
▲当時の広報写真から

このボディで電気自動車もあったらしい。
驚いたことに、yahooの官公庁限定オークションというページにちょうど売りに出ていた。
トム・ハンクスも持っているそうで、検索すると写真が出てくる。

この鼻先の短さ、しっかりと立ち上がったフロントのウィンドウ。
新しく発表されるクルマでこういう形のものは殆んど見かけない。
何でもかんでもボンネットから屋根まで一体にデザインしなくてもいいんじゃないだろうかと思うけど。




Dangel_504_bk_cat_3.jpg
▲プジョー504ブレーク 4WDのカタログから

86_FJ60_blu.jpg
生活の伴侶のように使い込まれた4輪駆動車はなかなか魅力的に見える。
融雪剤を撒き放題のこの辺りでは、ピカピカにしている方が不自然だ。
たまに下回りを水洗いするくらいにして、
戴きものの漬物の匂いが残っても笑っていられるようなクルマにしておきたい。



RAV4-US-Image.jpg
▲US仕様のカタログから

今までどおり洗車も殆んどしないだろうし、少しくらいの傷なら気にしないことにしようと思う。
16万キロ目前の我が家の3ドアから乗り換えた時に、3万キロも走っていない新しい5ドアが
どう違って感じられるのか、今からちょっと楽しみなのであります。

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ドア2枚追加予定。 [クルマと私]

煙突!.jpg
カーテンを開けたら。.jpg
一昨日の夕方、雨が雪に変わると見る見るうちに景色が白く覆われていった。
真面目に積もりそうだなと、ちょっと心配になる。
職場の駐車場まで戻って、ひとしきり雪を払ってから家路へ。
国道にもしっかり雪のわだちが出来上がっていた。

翌朝。
空の青いことに、かなりほっとする。




ぽっかり。.jpg

晴れてきたから大丈夫。.jpg
霧が峰の上に浮かんできた朝日は、まだ田んぼまで届いてこない。
7時を回って、対面のアルプスの上の方から少しずつ明るくなってくる。
この時間の景色が好きだ。


晩の雪の翌朝2.jpg

晩の雪の翌朝0.jpg
これだけ積もっても、その日のうちにほとんど溶けてしまったけどね。
でもまだ日陰はかちかち。4輪駆動のクルマが多いのもよくわかる。


☆☆☆


97_toyota_rav4_4dr.jpg
▲当時の広報写真から

3月に車検を迎える我が家の初代RAV4には静かに引退してもらうことにした。
もうすぐ16万キロになる。
エンジンは快調だけれども、車体のあちらこちらからきしむような音が目立ってきた。
樹脂製の内装部品が外れてきたりもして、もう十分に乗ったんじゃないかと思うようになった。

車検でそれなりに費用が掛かるのがわかっているのなら
それにちょっと加えた程度の予算で、何か別の生活の脚になるものを...
といろいろ考えてみたのだけれども、
結局また初代RAV4を手に入れることにした。
相棒から譲り受けたこのクルマ、なんだか妙に気に入っているのだ。

今となってはコンパクトに感じるサイズ、「なんちゃって」じゃない真面目な4輪駆動。
余計な装飾もなく、いかつい吊り目でもない柔和な顔付き。
フロント・ウィンドウはしっかりと立っていて、おでこの前の空間にも余裕がある。
冗談のように狭い後部座席だけが問題だったので、今度は4ドアにしてみよう。

そんなつもりで探し始めたら、10万キロとか12万キロとかしっかり走った車両と同じ価格帯で
ひっそりと1台だけ3万キロ以下の物を発見。偶然、実家の近くで扱っていた。
ほぼ原付2種のスクーターを買うくらいの金額だけど。
ちゃんとトヨタ系ディーラーの扱いなので、とんでもない車両ということはなさそう。

実に10年以上ぶりに「車を選んで手に入れる」ということに、ちょっとわくわく。
さて、どんな子が来るかしらん。。

タグ:TOYOTA RAV4
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東京ドライブ。 [クルマと私]


1207我が家からの富士.jpg
12月の東京は雨も少なくて好きだ。
4階にある我が家の外階段から眺めると、晴れて雲が流れてくれれば
こんな感じに丹沢の向こうに富士山が姿を見せてくれたりする。頭だけだけれども。

もともと、冬がすきなのだ。冬生まれだし。
一週間と少し前が相棒の誕生日だった。そう、二人揃って冬生まれ、間に正月。
冬はめでたい季節なのだ。

で、何が欲しい?と訊いたのだけれども...


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