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軽さは美徳、の巻。 [Riding Gear]

Forest_scheme.jpg
ようやく始動。.JPG
年明けに何かの設定を間違えたかのような20℃近い暖かな日がほんの数日あった後は
順調にいつもの冬がやってきて、オートバイを引きずり出したのはようやく3月に入ってから。
月の初めに松本市街に出掛ける用事があったので、久々に仔犬号で向かってみた。
去年の秋に駆動系の整備をしたばかりなので、至って滑らかで快調そのもの。
用事を済ませた後、北アルプスを見渡す公園を通って帰ってきた。
駐車場の無い場所に出掛ける時には、この大きさの乗り物は本当に便利だ。


3月だけど。.JPG
その後も暖かくなったかと思えばまたしっかり雪の日もあり
三寒四温とはよく言ったものだなぁ、などと思いつつもなかなかオートバイの出番はなく。


なんとかしたい、その1..JPG
期待以上に快適で日々の足として何の問題もなく動いてくれているペコちゃん。
手に入れた時から気になっている部分を少しずつ直している。

何故か付け根のカバーだけ無くなっているリア・ワイパーもその一つ。


1000円なら。.png
カバーだけでも手に入れば、と探してみると、意外にカバーだけという部品は見つからない。
画像検索から探していくと、どうも中国の巨大通販企業Alibabaでは
ルノー用のリア・ワイパー一式なんていうものも驚くほど大量に出品されている様子。
それだけ製造者がいる、ということなのだろうけれども、価格も冗談のように安い。

写真だけでは判断しづらいのを気にしつつ、
送料込みで1,000円程度で手に入るのなら実験と思って試してみた。


カバーだけでも。.JPG
数日後に届いたものは、見た目はかなりきちんとした商品だった。
アームとワイパー・ブレードは予備に取っておくことにして、カバーだけ装着。
うむ、ちゃんと使える。


風化。.JPG
もう一箇所、エアコンの配管がエンジン・ルームのバルク・ヘッドを貫通する部分の
断熱材のスポンジが劣化してボロボロになってるのも、早めになんとかしておくことに。

高温になるエンジン・ルームから鉄板を一枚隔てた向こう側にユニットがあるので
この部分の断熱がしっかりしていないとエアコンの効きが極端に悪くなるらしい。


しっかり断熱。.jpg
完全に風化して、触ると粉になってしまうスポンジを取り去り、
厚手の包帯のような耐熱テープを配管にしっかり巻いてから、
アルミ製の断熱テープで隙間を埋めるように成形しながら貼り込んでみた。
しばらくはこれで大丈夫、かな。

なんていうことをしているうちに、3月も残り少なくなってきた。


先週のこと。.JPG
先週の休み、午後からは天気が崩れるという予報を聞いて、昼前からオリバー君を引っ張り出す。
空気圧を確認して、小一時間ほどいつもの好きな道を辿りながら
ほとんど誰も走っていない見通しの良い直線では少し回転を高めに保って
燃焼室のカーボンを飛ばすようなつもりで。


2台まとめて。.JPG
車庫があいているうちに、銀馬号もメンテナンス・スタンドから下ろしてエンジンを掛けておいた。
キャブレターのフロート室のガソリンを使い切って、コックも閉じて保管しておいたおかげか
約4ヶ月半振りにエンジンを掛けるわりには何の苦労もなく、
数回の空キック後の1回目のキックで始動できた。
アイドリング時のメカ・ノイズもほとんどなく、機械的にはかなり良い健康状態だと思う。


いざ出撃。.JPG
そして、今日。
ラルフ君=R nineTは正月の妙に暖かい日にほんの少し走った以来、ほぼ3ヶ月ぶり。
去年の夏の終りにハンドルをR1200R用のものに換え、
その時に併用していた20mmアップのハンドル・スぺーサーは秋の終りに外したので
ノーマルのハンドルとの違いは、主に幅の狭さとグリップの絞り角度だけになっている。
でも、幅が約5cm狭くなって、手前に自然に絞った角度になったおかげで
乗り味は劇的に快適になった。


焼けてきた。.JPG
オドメーターはいまだに2,000kmにも届いていない。
でも、このマシンに跨ると、距離を稼がなくても、たとえほんの1時間であっても
濃厚なライディングの愉しさに浸ることができる。
その点では我が家の他の3台とはかなり毛色の違う機械だ。
エキゾースト・パイプの付け根は、かなり綺麗な焼け色になってきた。

そして、今日は新しいブーツの試運転も兼ねていた。


軽さが何より。.JPG
TCX製の"X-GARAGE Boots"というもの。
自分にしては珍しく、黒ではない色のブーツが欲しくなったのだ。


TCX247.png
ここ数年、オートバイ自体もScramblerが人気のジャンルになってきたり
何かにつけて「ライフスタイルが云々....」といった触れ込みで登場する商品が増えてきた。
もう機能の面では十分以上に進化が進んで、これからは多様化の時代ということなのだろう。
ブーツも、ほかのウェア類と同じように、機能はある程度持たせた上で
多種多様なデザインが増えてきたのは喜ばしい限り。

TCXの"24/7"という新しいシリーズの広告イメージにはR nineTも登場する。
確かにこのマシンにハイテク満載の現代的な靴はちょっと似合わない。


迷ったけれども。.png
このシリーズには本革製のミドル・カットのブーツが2種類あり
左の"X-BLEND"というソールに段差のあるアウトドア風のものも良いなあと思ったけれども
右の"X-GARAGE"のシンプルなスタイルとフラットなソールが気に入った。
こちらは防水性は無く、内装は"Air Mesh Breathable"と書かれている。
おそらくこちらの方が重量は軽いのではないだろうか。
本革製であっても、重厚過ぎない軽いブーツが欲しいと思っていたのだ。



BootsGOLDWIN.jpg
しっかりとした防水性のあるブーツとしてはGOLDWIN製(写真右)のものを持っているし
その前に手に入れたDIADORA製のものはタイトな造りで操作性に優れている。



BootsHarold'sGear.jpg
それらとは少し違うクラシカルなものを、と思って手に入れたHarold's Gear製のブーツは
革の質も良くてとても気に入っているのだけれども、丈がほんの少し低めで
ソールもあまりにもがっちりとしているので柔軟性には欠ける。



tcx-x-garage.jpg
海外サイトでの評価を見ると(こことかこちら)、
「軽さと通気性、機能のバランスに優れた毎日でも履ける革ブーツ」という
なかなか良い評価を受けているようだった。
まさに今ワタクシが欲しかったブーツそのものではないか。



もう届いた。.JPG
先週の休みの晩にドイツの通販サイトで購入ボタンを押し、
驚いたことに中三日後の日曜の昼過ぎに信州の片田舎に荷物が届いてしまった。
しかもドイツからの送料は2,500円も掛かっていない。何とも素敵な世の中だ。

期待した通り、見た目とは裏腹にとても軽いブーツ。
新しいブーツにありがちな、爪先がどこまであるかが分からないような違和感もなく
乗り始めてすぐにこれは使いやすいブーツだと実感できた。


オイルの香り。.JPG
埃と虫の死骸などを綺麗に拭き取ってマシンを車庫にしまってから
履いたままの新しいブーツにミンク・オイルをゆっくり塗り込んでみた。
"Vintage look"と称する、初めから古びたような雰囲気も捨てがたいのだけれども
本革なのだから少しは脂っ気を持たせておきたい。

指の腹で塗り込んだオイルを隅々まで押し込むようにブラシで磨き、
明日になったら余分なオイルを拭き取っておくことにしよう。
足取りが軽くなって気分も上々、なのでありました。

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コメント 10

knacke

そちらの春の大雪にはビックリでした。(◎o◎)/
ポカポカ陽気が戻って、いろいろと活動するにはいい季節ですね。
最近はネットでいろんなものが買えるようになって、ほんと便利。
ちょっと気になるところを修理して、
ペコちゃんがどんどんグレードアップしていく〜。
こんな風に、大好きな物に手を入れていく、手入れをすると、
ますます愛着がわきますね。
車もバイクも身につける物もお家も、長くそばにいてくれそう。
お気に入りに囲まれて寄り添うように丁寧な暮らし、いいなぁ。
by knacke (2016-03-31 11:30) 

HIRO

こんにちは。
そちらの方にも春が…
TMCSに行っても、結構スクランブラー的なマシンが目立ったと言うか
短い距離でも楽しめるのは大事な事です。
by HIRO (2016-03-31 22:24) 

FTドルフィン

僕の大好きな安曇野の春も
もうすぐですね〜

しかし、理想的な
愛馬・愛車との生活!
周りの環境含めて
羨まし〜!!

by FTドルフィン (2016-03-31 22:32) 

YASH

ちょっと古いルノーとの生活、楽しんでますね。
MGに乗っていた頃、冬は隙間風、夏はエンジンからの熱気に
小さな工夫を重ねていたのを思い出しました。
今のクルマ、特に日本車はいつも確実に不具合無く乗れて
素晴らしいんだけど、機械モノ全般にそれを期待するようになっちゃ
いけないなと思ってます。

新しいブーツはなかなか良さげですね。
私なら迷わず当て革付きのX-BLENDだけど、
そうならないのがharryさん的。
うちのDannerもだいぶ年季が入ってきて、
中のゴアテックスはまだ大丈夫なのかと時々心配になります。

by YASH (2016-04-01 21:39) 

harry

☆knäckeさん、毎年桜が咲く頃にも、もう一度雪が降るんですよ!
 なので地元の人はいまだに冬用タイアのままの人が多いんです。
 今年も降るのかなぁ...

 ぴかぴかの機械って傷んでいくばかりだけど、古い機械だと
 少しずつ良くして行くという愉しみがあって、いいんです(笑
 昔、庭の仕事で知り合った英国人に趣味は何か?って訊いたら
 古い家を手に入れて直すこと、なんて言っていて
 今になって、ああその気分はわかるなぁ....と思っているのです。

by harry (2016-04-01 23:32) 

harry

☆HIROさん、こんばんは。
 ようやくこちらも春めいて参りました♪
 だいたい関東と比べると丸一ヶ月遅い感じですね。

 オートバイの世界もそれなりに成熟してきたということなんでしょうけれども
 短い時間乗るだけでも楽しめるマシンが増えてきたのは良いことですよね。
 
by harry (2016-04-01 23:35) 

harry

☆FTドルフィンさん、自分も2・3日休みが取れたら
 鷹狩山にでも出掛けてぼおーっとしていたいんですけど....
 この時期に、時々非現実的なほどくっきりと
 遠くの山並みまで見通せる日があって、そういう時は時間を忘れて
 見とれてしまいますね。

 こちらに来て良かったことの一つは、乗り出してからほんの数分で
 街の喧騒からすっかり離れて、景色を楽しみながら走れるということ。
 気分転換するにも時間が掛からない、というのがいいんです(е.е)v
 
by harry (2016-04-01 23:42) 

harry

☆YASHさん、一段落つきました?
 自分もクルマでこういう修理をするなんて全く思ってもいなかったんだけど
 いざ手を出してみると、これはこれでなかなか楽しいものですね。
 何故かいまだに海外製品って経年劣化が激しいものが平気で使われていて
 ゴム系部品やスポンジっぽいものなどは覿面に傷んでくるし。
 多分、「よく見たらこんなことになっててびっくり!」なんていう箇所が
 これからボロボロ出てくるんじゃないかと思うので、期待しててください(笑

 >私なら迷わず当て革付きのX-BLENDだけど、
 うん、そんな気がしました(笑
 なぜそっちにしなかったのかというお話は、また会った時にでも。

by harry (2016-04-01 23:54) 

ナツパパ

使い込まれた靴、とくにブーツは見ていても良いなあ、と思います。
わたし自身も、長年愛用のものがあって、こればかりは修理しつつ
これからもはき続けていくつもりです。
ドイツに行って靴屋さんを眺めたら、大足のわたしに合うサイズが
あったのですが、残念ワイズが足らず...涙を呑みこみました。
by ナツパパ (2016-04-03 15:24) 

harry

☆ナツパパさん、おかえりなさい♪
 使い込まれて足の形にぴったりと馴染んだような革の靴、魅力的ですよね。
 もう何年もネクタイ不要の仕事が続いて、ぴかぴかと磨かれた革靴には
 すっかりご縁が無くなってしまいました(笑

 我が家にもう20年以上前にアルゼンチンで買ってきた革靴と
 革のコートがあるんですが、旅先で手に入れたものって
 思い返すといろいろなことを想い出して、楽しいですね。
 ドイツへの旅、写真とお話を楽しみにしています。

by harry (2016-04-03 23:16) 

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