2008年製、再び。 [カメラについて]
週の初めに浜松まで行く用事が出来て、出掛ける直前の朝早めに妻を駅まで見送った。
彼女の実家の毎年恒例の家族旅行で、今回は道後温泉まで向かう予定。
帰りは金曜日...久しぶりに独りごと言いたい放題の一週間なのだ。
毎回、自分が一人で数日過ごす時には、妻が前もってカレーを作ってくれることになっている。
ワタクシは妻が作るカレーが大好きなのだけれども、作る本人はどちらかというと苦手らしく
留守番専用メニューになってしまっている。
数日続いたワタクシのカレー週間、これが最後の一皿。美味しかった。
さて、一人の休日。
本当は仲間と南信州へ出掛ける予定で、GWの振替も付けて今週も連休にしていたのだけれども
早々の梅雨入りということで、楽しみはまたの機会にお預け。
静かに車庫の整理を兼ねて地道に過ごすことにしする。
実は以前の記事にも何回か書いた折り畳み自転車を久々に引っ張り出してみたら、
経年劣化なのか、ハンドル・ポストのアルミ製クランプが割れていて
溶接するにも治しようのない場所だったので、しばらく考えてお別れすることにしたのだった。
そのプジョー・パシフィックは1997年の春に買ったのだった。
何故16年も前の購入時期を覚えていたかというと、
ちょうど10万円というそれなりの価格にしばらく買おうかどうしようか躊躇したのに加えて、
いざ買おうと決意したその月に消費税が5%に上がってしまい、
我ながら買い物が下手だなあ...と思ったからだ。
何年か楽しんでから、いくつか部品を交換して乗りやすくしたりもした。
その頃に交換した部品を、妻が前から持っているPanasonic製の電動アシスト自転車に
移植してしまうことにしたのだ。
まずは、乗り心地が劇的に改善された「コンフォートシート」を取付。
「Panasonic」のロゴが立体的に刻印された安っぽいグリップを外して
手のひら全体を支えてくれるグリップに交換。
安っぽい造りで動きの悪かったブレーキ・レバーも、TEKTROのアルミ製のものに交換。
作業のついでに、ブレーキのワイヤーも調整して遊びを小さくしておいた。
家の前で少し試運転をしてみると、ブレーキの感触はかなり良くなっていた。
こうして、こちらに越してきてから出番がほとんどなくなった自転車の1台が無くなり、
残った1台はほんの少し具合が良くなった。いいことだ。
☆☆☆
ふと思い立って、仔犬号のフロント・フォークのオイルを交換してみようと思った。
手元にあるマニュアルをなんとなく読んでいたら、左右のフォークのオイル量の記載があって
購入して以来替えたことがないことに気付いたからだ。
きっと、オソロシイ状態になっていることだろう...
とは思ったものの、スクーターのフロント・フォークを外すのには、案外に手間が掛る。
フォーク・チューブを留めているクランプを緩めるためには、フェンダーを外さなければならず
フェンダーを外すためにはフロントのボディ・カウルを外さなければいけない。
フロントのボディ・カウルを外すためには...
結局バラバラにしないと何処にも手が入らない造りになっているのだ。
ふう。
仕方がないので、今回はボディの解体手順だけでも試してみようと
ハンドル・ポスト辺りから解体を始めて、シートを外し、シート下のカバーを外して
エンジン回りが剥き出しになったところで、嫌なものを見つけてしまった。
キャブレターを支えているインテーク・マニフォールドに、再びの亀裂。
前回、同じようなひび割れを見つけて、部品取り車から部品を移植したのが2008年の暮れ。
それからわずか5年しか経っていないけれども、製造年からはもう14年目なのだ。
キャブレターの重さもここで支える構造になっているので、劣化が進みやすいのだろうと思う。
さすがに今回は交換用の部品までは準備していないので
水道パイプなどの修理に使う「自己融着テープ」をしっかり巻いて応急処置にした。
バラバラにしかけたついでに、リア・キャリアも外してサイド・パネルを緩めてみる。
写真に写っている3つの樹脂パネル=左右のパネルとリア・フェンダーにそれぞれ付いている
丸い大きめの穴の部分を重ねて中央のフレームの丸いボルト穴の部分に重ねて
3枚のパネルを貫通するようにリア・キャリアを上から重ねてボルトで固定する、という
シンプルながらよく考えられた造りになっていた。
まさしく「実物大プラモデル」的な作り。
ボディをある程度解体してみて、フロント・フォークの外し方はある程度想像がついたので
また時間のたっぷりある休みの日に試してみることにした。
雨は時々強く降って、気がつくともう夕方。
車庫で丸1日過ごしてしまうのは、楽しいけれどもなんだか少しもったいない。
☆☆☆
実は、新品で購入したままずっと忘れたことにしておいたこんなカメラがあったのだった。
「え、また買っちゃったの?」シリーズ(笑)の最新版、富士フィルム製F60fd、2008年製。
1/1.6型という比較的大きめの撮像素子を積んだモデルとしては本体がかなり小振りにできていて、
昨今のコンパクト・カメラが1/1.7型の撮像素子を採用したりして画質重視の傾向に戻りつつある中、
これは意外に貴重な存在なんじゃないだろうか...などと思って
売れ残り品が底値で1万円少々の時に買っておいたのだった。
2010年の初夏、SONYの高感度にやたらと強いWX1というカメラを買ったすぐ後だった。
ちなみにWX1は職場に常駐のカメラとして今も重宝して使っている。
去年の引越の荷物整理のさなかにも「この段ボールの中にはまだ未開封の新品(但し数年前製造)の
カメラがひっそり仕舞われている...むふ♪」などと密かに思いを巡らせていたのだ。
電気製品の箱を開封するのは、なんでこんなに楽しいのだろう。
充電器の形も2008年製ともなると今とほとんど変わらない。ちょっと大きいかな、という程度だ。
黒いカメラが好きなワタクシとしては珍しくこのシルバーを選んだのは
形や仕上げの繊細さが黒いボディだとよくわからなくなってしまうような気がしたからだ。
少しベージュがかった色合いも気に入った。
金属製の内蔵式レンズ・シャッターなんて、最近はすっかり見かけなくなった。
例によって、専用のケースも在庫処分品を見つけた時に買っておいたのだった。
真面目な本革製で、ベルトループも付いている。
長野に越してきてから、最初の1年余りは富士フィルムの海外版製品E900がメイン・カメラだった。
その後ずっと一番出番が多いのは、手前に写っているPanasonicの海外版LZ8。
決して格別に写りが良いという訳ではないのだけれども、手によく馴染むし
エネル―プ・プロを入れるようにしてからは電池の充電が本当に少ない頻度で済むようになって
何処へ出掛けるにもカメラ1台の時は大概これを持ち歩いている。
撮像素子は1/2.5型と小さめで810万画素。偶然だけれども、これも2008年発売の製品。
LZ8で撮った写真は比較的温かみのある濃い目の色合いが特徴で、
雰囲気としては昔使っていたリコーのRXというモデルに似た印象がある。
画質そのものに関しては富士のE900の方が繊細で発色も自然だった。
E900には手ぶれ補正がないのが一番の弱点で、それさえ何とかなれば...と思っていたのだけれども
その後のモデルは段々おかしな方向に進み始めてしまって、しばらく興味を失っていた。
F60fdというモデルは、出た当時は特になんとも思わなかったけれども
今見なおしてみると、E900の正常進化モデルのような気もしてくる。
富士独自のハニカムCCDも積んでいるし、レンズのスペックもほとんど同じようなもので
ボディは大幅に小型軽量化されている。
雨が一瞬止んだ隙にスーパー・マーケットまで買い物に行く。
お留守番カレーも食べ切ってしまったので、適当な総菜なども買って帰って来る。
どうも空腹だなと思ったら、何のことは無い、昼ご飯を食べるのを忘れていただけなのだった。
東の方の空が少し明るいのを確認して家に戻り、ちょっと自転車とカメラの試運転に。
▲Panasonic LZ8で撮影
我が家周辺の長芋畑では、ちょうど今頃からネットを張り始めている。
夏にはツルが延びて緑のカーテン状になり、秋に紅葉してから収穫。
ひたすら広がる畑の先には、遠く松本の市街地が見える。
我が家周辺は少し標高が高いので、空気の澄んでいる晩には夜景も素敵なのだ。
自転車はアシストが全くない状態でも快適で、
これならスーパーまでの買い物にも使えそうな気がした。
▲Fuji F60fdで撮影
▲Panasonic LZ8で撮影
こうやってブログ掲載用のサイズに小さくしてしまうと、画質の差なんてほとんどわからない。
画角はスペック上32mmのLZ8の方が広く写っている。
どちらも、初期設定で2:3の画面にしている。
拡大してみると、当然のことながらF60fdの方が繊細な写り方をしている。
発色の違いは、曇天のせいかさほどの違いは見られなかった。
晴れた日の青空の色がどうなるのか、ちょっと楽しみ。
▲Fuji F60fdで撮影
▲Panasonic LZ8で撮影
マクロモードにしてみると、F60fdの方がピント合焦も早いし
背景のボケ方も大きめでメリハリのある写真になった。
撮像素子の大きさは、こういう所でも差が出る。
▲Fuji F60fdで撮影
ただ、そのボケ方が綺麗かどうかというのは、また別の問題。
我が家のカメラのなかでは、その点で一番印象が良いのは相変わらず2004年製のDiMAGE A200だ。
▲Fuji F60fdで撮影
我が家の前の舗道に植えてあるヤマボウシも花を付け始めた。
発色はご覧の通りかなり地味目。派手過ぎるよりは数段いい。
富士フィルムらしく、発色に関しては「F-クローム・モード」などという選択肢もある。
カメラ自体の機能は、ちょっと試しきれないほど多機能なのだ。
また時間がある時に説明書を見ながらじっくり触ってみようと思う。
このカメラは仕事用ではないし、普段使い用にするかどうかは使ってみてから考えるつもり。
▲Panasonic LZ8で撮影
まだ殺風景な敷地の一角に妻が作った臨時菜園。
旅行の出発前に小さなスコップでこつこつと地面を掘っていたら
採石がわんさかと出てきて、それを除いた場所に野菜用の培養土を敷き詰めて
出てきた採石で縁を覆った、というところ。
この先、何年か経って庭も出来た頃に、最初はこんな菜園だったねと
思い返す日が来るかもしれないと思って、1枚。
さて、お休みも終わり。もう寝なきゃ。
欧州車のゴムって
どうしてこうもダメダメなんですかね・・・
すぐ劣化してしまいます
今は良くなったのだろうか・・・
F60fd
ダイナミックレンジが広くて
コントラストがあって
いい感じですね!!
今の(デジタル)カメラ選びって
昔のフィルム選びなんですよね。
by FTドルフィン (2013-05-31 07:45)
ほぉんとに、ひとり時間の楽しみ方がステキですね。♫
たまにはひとりごともいいものって思えます。(笑
最近?の電動自転車って、いかにもママチャリ風味が少ないんですね。
シートやグリップなどの交換、いいアイデアと腕です☆
by knacke (2013-05-31 08:46)
日々、暮らしのバージョンアップをされているご様子、参考になります。
わたしも家のあれこれをすることがあって、小さな事でも、良い方向に変わると、
なんか、生きている実感、のようなものを感じたりします。
新しいカメラ、なかなかの写りですね。
箱を開けるときのワクワク感...あ、わたしも箱を開けたくなっちゃいました。
...危険です(笑)
by ナツパパ (2013-05-31 09:13)
晴天で比較すると、もっと差が出てくるかもしれません。
カレーも久しく食べてないなと、ルーを買ってきてそのまま引き出しに。5年くらい忘れそうな気も。
おいしそうなカレー。いいですねぇ。
by Nori (2013-05-31 20:17)
走りには行けなかったけど充実した休日でしたね。
あの日は結局、事務仕事に当てることにしました。
あんまり楽しくはないけど、仕事が一つ切りが付いたので
まあ良かったかな。
ところでこちらも最近手に入れたカメラの記事を
書きかけていたところなのでした。
この手のモノの移り変わりというのは目を見張るものがあると思う反面、
いい事ばっかりでもないな、とも思ったりして全然まとまらないので、
この件に関してはうやむやにしたくなってます…。
ラストの一枚、まるこさんの地道な姿が目に浮かぶようです。
ツルハシと剣スコ買ってあげてください!
by YASH (2013-05-31 22:08)
ゴム製品の耐久性って、何気に国産品が一番持つような
気がします。何故か外国製にものって、ひび割れとか
早いような-。
by うえいぱうわ (2013-05-31 23:22)
こんにちは。
ちゃんとしたガレージがあるって良いなぁ。
出て行った自転車の代わりは?
押し入れから出て来た…自分も良く使います(大違)
by HIRO (2013-06-01 00:09)
こんにちは。前に乗っていたR1150GSのブレーキラインを支えるラバーが、数年でひび割れを起こしてしまい、FU○○DA MOTORSに行って、
まだ新しいのに・・・と言ったところBMのラバーパーツは、よくひび割れますと言われましたが、現在の愛機R1150GS ADVENTUREは、ひび割れを起していません。個体差があるのかもしれませんね。
by POP (2013-06-01 11:03)
☆FTさん、ほんとに欧州車のゴム製部品は駄目ですねぇ。
あと、OHVのキャブもそうですけど、インシュレ―ターの
ゴム自体でキャブを支えようという設計も問題ありという気がします。
今は部品が出るのでいいんですけど...
F60fdは2代前のF30fdがあまりに評判が良過ぎて、良心的な設計の
割に評価が低かったような気がしますね。
最近、カメラ内部でレンズの補正をしてしまうようになってから
安易な広角寄りな設定のカメラが増えてしまったように思います。
気合の入った製品が少ないような...
☆knackeさん、お帰りなさい♪
相棒がknackeさんの辿った道を巡るような小旅行から帰ってきて
連日お土産のお菓子で食卓が賑やかなのです(笑
でも、たまには一人っていうの、いいよね。
自転車はね、電動のやつでも折り畳み式を選んだので
あんまりそれらしくないんです。
意外と軽いし、なかなか良くできた子です。
☆ナツパパさん、こんばんは。
バージョンアップしているのかどうか、今一つ自信がないんです
けれども(笑)、出来ることから少しずつ手を付けていくと
なんだかいいことをしたような気分にはなれます。
一時CanonのS100がとても欲しかったんですが、自分はこれを
持っているんだと思って我慢しました(笑
箱を開ける習慣のあの楽しさは何とも言えませんよね。
この楽しさのために、また何か買ってしまいそうでコワイです。
☆Noriさん、確かに晴天だと違いがくっきり出そうですね。
山が晴れやかに見えそうな日にでも試してみるつもりです。
カレーって、他人が作ってくれると一層美味しいんですよね(笑
作って、一晩おいて忘れたふりをしてから食べるのが吉です。
by harry (2013-06-02 21:35)
☆YASHさん、実は今回は前日まで仕事も盛り沢山で、かなり
ぐったりしていたんです。おかげさまで全て忘れて昼寝もしたりして
やっと普段の気分に戻ったような気がしています。
で、何やら新カメラ、手に入れちゃったんですね。
うーん、何だろう...
と言いつつ、自分は最近のカメラの「デジタル処理でレンズの
湾曲補正&画像処理のおまけ機能満載」という風潮にちょっと
ついて行けなくなっております。
相棒はほんとに辛抱強く採石を掘り続けていて、ちょっと
「ショーシャンクの空に」を思い出してしまいました(笑
☆うえいぱうわさん、こんばんは。
ゴム製品は確かに日本製が一番だと自分も思います。
クルマの部品もそうですよね。
☆HIROさん、こんばんは。
はい、車庫のおかげで天気に関係なく没頭できて小さな幸せを
感じています(笑
自転車は、当分この1台を夫婦で共用することになりそうです。
田舎道は舗道が無かったりして、自転車には厳しいんですよね。
自分の場合、買っておいたこと自体を忘れちゃうことも多くて...
☆POPさん、BMWの場合もゴム製部品は決して褒められたものでは
ないですよね。それでも、OHVのキャブを支えているスリーブとか
意外に長持ちする部品もあって、設計年度の違いなのか、不思議です。
そういえば自分のR100Rに付けているフォーク・ブーツは
HONDAの同じような部品よりもずっと丈夫です。
確かに個体差があるのかもしれませんね。
by harry (2013-06-02 21:51)
F60fdとは懐かしい。自分はF31fdを使っていました。
当時(5~6年前)としては低照度でのノイズが少なくて良いカメラでした。
xDカードはいろいろ困ったけれど。
ただ、その後のデジカメの進化は激しかったですね。
by luka (2013-06-05 16:07)
私のBD-1もそれぐらいになりますが
乗るより持っていると言う方が正しいです(笑)
プジョー・パシフィックやBD-1は昔リコールが出てましたよ。
by たくや (2013-06-05 17:52)
☆lukaさん、こんばんは。
F31fdのこと、以前に記事にも書かれてましたよね。
あの頃からしばらくの富士の製品は独自性もあって楽しいカメラだった
と思うんですけど、このF60fdの後のF100fdの形がどうにも嫌で(笑
カメラの進化ってクルマにも似て、進化しているのは確かなんですけど
いざ少し古いクルマに乗ってみるとやたらと楽しかったりして...(笑
そんなわけで、最新の製品に飛びつくのはしばらく止めてます。
☆たくやさん、こんばんは。
自分もここ数年はほとんど自転車に乗っていなかったんです。
ふとそのことに気がついて、潔く減らしてしまうことにしました。
リコールの件、調べてみたら自主回収で今でもステムを交換して
くれるみたいですね。知ってたらまたあがいてしまったかも...
by harry (2013-06-05 23:10)