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小さな手入れ、その2。 [BMW R100R Mystic]

WinterMountainsScheme.jpg
病院食。.jpg
何だか色気が無い食事...大きな総合病院で健康診断を受けたのだった。
結果は良好、体重は学生時代と変わらず、メタボリック症候群のおそれも無し。
去年、悪玉コレステロールの値が高めと言われたのだけれども
マヨネーズや卵を控えてみたのが良かったのか、数値上はもう問題ないとのこと。
長生きしちゃうかも。


こういう食事が一番です。.jpg
こちらで手に入る野菜は平均的に旨いように思う。
きのこの類は、特に。この間も「なめこ」がやたらと旨いので感激したのだった。
炙った干物と野菜の煮物、春菊のおひたし、味噌汁、硬めに炊いたご飯。
典型的な我が家の夕食はこんな感じ。こういうのが一番和んで、いい。

相棒が時間を見つけて仕事に出掛けるようになったので、今日は久々に放し飼い。


取り外し中。.jpg
天気も良さそうなことだし、オリバー君を少し触ることにする。
オドメーターが19,000km近くなった時に純正のエア・クリーナーの代わりに
K&N社製の洗って繰り返し使えるタイプのものに交換したのだけれども、
それからもう13,000kmほど走っていることに気が付いた。
専用のクリーナーとオイルを手に入れて掃除してみることにした。

R100Rのタンクは工具類を使わずに取り外すことができるようになっていて
留め金を外して少し後ろを持ち上げれば、エア・クリーナー・ボックスにアクセスし易い。


13000km分の掃除。.jpg
オイルを滲み込ませた湿式なので、埃やごみを吸ってそれなりに汚れていた。
外してからさらさらとしたスプレー式のクリーナーを吹きかけて10分ほど待ち、
空気の流れと逆方向に裏からぬるま湯を当てて汚れを洗い流す。
日向にしばらく置いておいて乾かすと、すっきりとした明るいグレーのフィルター生地が現れた。

専用のオイルは明治屋のいちごシロップのような、ちょっと毒々しい濃いマゼンタ色。
乾いたフィルターに垂らすように塗って、均一に広がるのを待って装着。


ハマグリ的。.jpg
フィルターのカバーになっている空気取り入れ口は、こんな形。
一応、速度が増すと吸入量も増えるようにできているのかな。


購入以来?.jpg
シートを外したついでにテールカウルも外してみる。
もしかすると、購入してから初めて外したかもしれない。それなりに埃まみれ。
綺麗な形のテール・ライト・ユニットは、ずっと古い型のR100とも共通の部品。
フィルターにオイルが馴染むのを待つ間、
リア・サスペンションの取付部も片側ずつ外してグリス・アップしておいた。


Degner NB-29.jpg
今日やっておきたかったことが、もう一つ。
3年間に北海道に出掛けた時に使った上の写真のデグナー製タンクバックを久々に使おうと思ったら、
吸盤が変形してしまっていて装着できなかったのだった。
この手のバッグにはあまりないグレーの色が気に入っていたんだけどな。


吸盤2.jpg
保管している間に吸盤の縁の部分がめくれたように変形してしまっていた。
この程度の変形でも、もうタンクに張り付いてくれない。
外して何か別の吸盤と交換すれば良いかな、と思ったのだけれども
取り付け部をめくってみると、えらく頑強な針金でがんじがらめに固定されていたのだった。
本体との間もホックなどではなくリベット固定だったので、万事休す。

もともとは地図を入れて走りながら見るために買ったのだけれども
実際に使ってみると、カメラを手元に置けるということが気に入った。
ということは、もっと小振りなバッグでもいいのだ。ただし、厚みはそこそこ必要。
それと、吸盤の付いたフラップが大げさにタンクを覆ってしまうデザインは好きじゃないな。
マグネット式で、バッグそのものがタンクに載っているように、すっきり収まってくれると良い。

なんて考えながら探してみると、そんな身勝手なバッグはなかなか見つからない。


mini_tank_bag.jpg
というわけで、こんなKAPPA製の小振りなバッグを海外通販で取り寄せてみた。
去年ぐらいまでは通販で国内でも手に入ったようなのだけれども、もう在庫が無いらしい。
本体の底の四隅にかなり強いマグネットが仕込んである。フラップは無し。
試しに冷蔵庫に張り付けてみたら、バッグを引いただけで重たい野菜室がガラガラガラ....
磁石はかなり強力そう。

新旧大小。.jpg
処分予定の先代と比べると、こんなに小さい。
マップケースに入る地図を考えなきゃ(笑


これ位が丁度良い。.jpg

カメラバッグにできそう。.jpg
内側も柔らかい布地で覆われていて、ちょっと工夫すればそのままカメラバッグにできそうな造り。
底に何かクッションを敷いて、モンベルのフリース袋で包んだDimage A200を入れるのには
多分ちょうどいい大きさだ。
ちなみに写真で中に入っているのはLoweproの「テラクライム30」という小振りのカメラバッグ。



20111130.jpg
暖かな陽射しに誘われてそのままふらりと麻績まで出かけてみたけれども
見る見るうちに雲が厚く垂れこめてきて冷え込んできた。

山間の農道を走りながら、仕事で乗る機会のある最新のマシンの乗り味を思い浮かべて
頭の中で比較してみたりしたのだけれども、こと乗り心地に関しては
オーリンズ製のサスに替えたおかげもあって見劣りしないような気がする。
何より、この「余裕のある遅さ」がいいのだ。
パワーが無いわけじゃないけれども、うまく付き合ってあげないとなかなか気持ちよく走れない。
機械のささやきに耳を澄ませて、自分が導いてあげないといけない。
その時の道の具合と気温、エンジンの状態、乗り手の操作、そんなものが上手く噛み合ってくると
この上なく気持ちよく走っていることに気が付く。絶対的なスピードは遅いんだけれども。
こういう楽しさを知ったことも、小さな幸せ。

帰りの高速道路でエンジンが快調なことに気を良くして、早々に帰宅。
去年まで稲刈りの後は土色だった田んぼに、今年は何かの種が播かれたみたい。
雪解けの後はどうなるのかな...


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コメント 14

RO

あるあるですね!
しまっておいたが使えないて(爆)
とくにお気に入りだと。・゚・(ノ∀`)・゚・。
by RO (2011-12-01 03:48) 

harry

☆ROさん、ほんとに。
 たかが吸盤で本体が駄目になるっていうのは参りました。
 仕舞っておいたらカビが生えてたり、塗装が溶けてたり....
 大事にしたくても出来ないモノってあるんですね。ぐすん。
by harry (2011-12-01 23:30) 

Nori

そう、そう。
何でも言うことを聞いてくれる僕じゃなくて、何処までも対等な相棒。
BMWのバイクって、そんな感じなのかなと。
判ったようなことを言ってみる。てへ。
by Nori (2011-12-01 23:54) 

YASH

私の使ってきた歴代タンクバッグは、ほとんどタンク上から風にすくわれて
中の荷物もろとも非業の死を遂げています。
昔のマグネット式って今ほど強力じゃなかったんですよ。
今のは居心地がいいのか、たぶん7,8年使ってて
いい加減に今風のフラップが目立たないのが欲しいんだけど、
なまじ壊れないから替える踏ん切りがつきません。
写真映りも悪いんですけどね。





by YASH (2011-12-02 00:03) 

HIRO

こんにちは。
御手入れお疲れ様です。
お体の方もオートバイと同じく定期的なチェックは欠かせませんね。

MONSTERもそうですが、向こうの人は自分でやってしまったり(お店が遠かったり)するので、エアクリーナーに簡単にアクセス出来るのは、よく考えられていると思います。

ウチのタンクバッグが、材質(アルミ)とか、(古くて、クリア層に微小なヒビがあって)吸盤がくっつかなかったり…で、試行錯誤しました(笑)
by HIRO (2011-12-02 05:57) 

POP

こんばんは。
GSのエアクリーナーも、
そろそろ見てみないと・・・
ダートを走るので土埃を吸っていそうです。
by POP (2011-12-02 23:21) 

カズ−

お手入れした後、調子良く感じられるっていい気分
ですよね。
by カズ− (2011-12-02 23:27) 

うえいぱうわ

そういえば、適度に厚みがある小ぶりなタンクバッグって
あんまり見かけませんね。小型となると薄型になってしま
いますし。こういうバッグは貴重なのかも。
by うえいぱうわ (2011-12-03 02:00) 

harry

☆Noriさん、確かにそんな感じも。
 バイクに限らず、欧州車って一種の思想の押しつけみたいな
 印象を受ける所もあって、操作する側が教わることも多いですね。
 そういう意味で、生きるヒントのようなものを感じたりもして。

☆YASHさん、それはかなり壮絶な最期ですねぇ。
 自分は長年タンクバッグだけは付けまいと思っていて、
 それはひとえに「美しくない」という問題でした。
 どうも歳をとって、利便性に負けてしまったような気も。
 こんどのは可愛いんですよ(笑

☆HIROさん、こんばんは。
 健康診断である程度自分の身体の健康状態が判るんであれば
 年に一度の苦労は我慢しようかと思い始めました(笑

 少し前の欧州車はメンテナンスのし易さを考慮したものが
 結構多いですよね。クルマでもちょっとした工夫があったり。

 吸盤は今回かなり印象が悪くなってしまいました。
 数年という単位で変質しちゃうものは使いたくないですねぇ。
 
by harry (2011-12-04 20:57) 

harry

☆POPさん、開けてびっくり!かもしれませんよー(笑
 でも、真面目に掃除した後はエンジンがさらに機嫌良くなった様な
 気がしたんです。まあ、気のせいかもしれませんけど...
 自分のは虫の死骸が目立ちました。

☆カズーさん、そうなんです。完璧なる自己満足(笑
 でも確実に「触っていないよりは良い」んじゃないかな、と。
 機械の中身が綺麗になるのはいい気分です。

☆うえいぱうわさん、こんばんは。
 こういうプロポーションのバッグはあんまりないんですよね。
 表面のマップケース風の部分も、この大きさしかないと
 決まってしまえば、それに合わせたメモとかコピーで
 済ませられそうな気もします。
 大きめのカメラが丁度良く収まって、なかなか具合いいですよ。
by harry (2011-12-04 21:03) 

なおネィ

ワタシはharryさんのよりも古いデグナーのタンクバッグ使ってますが、
やはり吸盤がひとつダメになりました。
SRの頃に買った、
ウエストポーチにもなるデグナーの小さいタンクバッグの吸盤をフラップごと切って、
壊れた吸盤のかわりに“移植”しました、手縫いで(笑)

一応修理について電話で問い合わせしたんですが
確か吸盤ひとつで5000円くらいだったと思います。
4つ壊れたら定価より高いですよね。^^;


by なおネィ (2011-12-05 00:19) 

harry

☆なおネィさん、おはようございます。
 我が家でも吸盤の取付部の縫製をほどいて付け替えようかと
 思ったんですけど、えらく頑丈に縫いつけてあってあきらめました。
 修理代、いいお値段ですねぇ。むう。

 他のメーカーのHPを見てみると、補修用の吸盤を扱っている所も
 結構ありますね。メーカーの良心ってそういうものじゃないかと
 思います。
by harry (2011-12-05 08:13) 

ところで、

小振りなタンクバックっていいですよね。
使ってるうちに、もう少し大きければ…ってつい思ってしまうけれど、
丁寧に選んでパッキングする楽しみもあるし。
カメラがすぐに取り出せるのはいいことです。

それと、僕もK&Nの苺シロップはもやもやした気持ちになります。
アメリカの真っ青なケーキを見たときの気持ちに似ています。
by ところで、 (2011-12-07 04:03) 

harry

これに行きつく前に、例の吸盤式のセミハードタイプのものも
考えたんですけどね。ほぼ真四角で深さが丁度良さそうだったのです。
内装も、カメラバッグによくつかわれているベルクロで留める仕切りが
そのまま使えそうな感触なのも気に入ってます。

>アメリカの真っ青なケーキを見たときの気持ち
上手い!
苺シロップ(笑)、なんとも不健康な色ですよね。

by harry (2011-12-08 20:37) 

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