荒井由美はデビュー曲が一番好きだ、という話。 [音楽]
「返事はいらない」という荒井由美のデビュー曲、かなり好きだ。
シングル盤と、その後のアルバムに収められたバージョンとは編曲がまったく違っていて
300枚くらいしか売れなかったというシングル盤の演奏の方が素晴らしく良い。
いつの間にか失くしてしまった、そのシングル・バージョンを収めたCD(既に廃盤だった)を探しあてて
久々にヘッドフォンを掛けて部屋を暗くして、聴く。
カントリー・ロック的な乾いた力強い演奏と、さばさばと少し骨太な歌詞が調和していて
「この手紙が届く頃には、ここに居ないかもしれない」という詞は旅人のようでもあるし
"会いたくなってしまうから手紙の返事はいらない" なんていう
ちょっとやせ我慢的ないじらしさが、またいいのだ。
こういう曲を聴いたあとに、テレビから流れてくる「会いたい」だの「君を守りたい」だのと
ごたごたとマシュマロにつまずいて転んでいるような歌を聴くと、好きにしてくれ、と思ってしまう。
絶妙なドライブ感のあるドラムが特に印象的で、
てっきりティン・パン・アレー=林立夫氏なのかと思っていたら、
このデビュー・シングルでのドラム演奏は当時から親交のあった高橋幸宏氏だという話がある。
ふうむ。
>ごたごたとマシュマロにつまずいて転んでいるような歌を聴くと…
niceな表現、まったく同感です。
始めて首都高速を走った時、「中央フリーウェイ〜♪」って頭の中で流れてました。阪神高速では流れませんが(笑)
by barbie (2011-01-30 03:50)
私が荒井由実を知ったのはお菓子のCMで流れていた「やさしさに包まれたなら」でした。翳りゆく部屋でメジャーデビューしましたねー。バックには高橋幸宏さんや高中正義氏、山下達郎氏なんてすごい人たちがいました。「守ってあげたい」もいいなあ。
by MHR (2011-01-30 09:56)
あちこちかゆくなってしまいます。(笑
by きむたこ (2011-01-30 10:10)
ウチの奥さんが両方入っているboxセットを持っていたので
改めて聞き比べましたが全然違う曲ですね。
僕もシングルバージョンが好きです。
荒井さん時代のシンプルで個人的な感じっていいですよね。
「翳りゆく部屋」の濃密な時間の描写も大好きです。
by neno (2011-01-30 10:41)
こんにちは。
>ごたごたとマシュマロにつまずいて転んでいるような歌を聴くと…
うぷぷぷぷ...。
確かに、それ以前に聞かなくなりました>最近の訳の判らない歌手&グループ名の曲
by HIRO (2011-01-30 11:20)
随分前ですがNHKで
ファーストアルバムのレコーディングを
当時のマルチトラックテープで振り返る
って番組をやっていて
ユーミンはピアノ弾くから
正隆さんが “俺は不要だね” ってふて腐れたとか・・・
ノンビブラートの歌い方は
当時のディレクターの好みだったとか・・・
難航する録音に正隆さんがピアノ上に置いた
ダリアの花が交際のきっかけだったとか・・・
非常に興味深くて面白かったです。
個人的には
松任谷時代の中期のアルバムが好きですが
声は荒井時代がいいですね。
正隆さんの緻密なアレンジが好きだったんですが
シンクラビア(シーケンサー)を使い始めてからは
ちょっと好みじゃなくなってしまいました。
by FTドルフィン (2011-01-30 13:45)
田んぼの中の森は、お社でもあるんでしょうか。
街中でも結界が張られたような、小さな木々に囲まれた
お社があったりしますね。
私はSurf&Snowとか、あのへんが好きかな。
彼女の歌う青春の日々は、悲しい事も切ない事もいっぱい出てくるけど、
その世界は未来へ向けての明るさが感じられた気がします。
それに共感しつつオトナへと歩いてこられた我々は幸せでした、なんてね。
ところでカントリー・ロックも聴くんですか?
by YASH (2011-01-30 22:54)
☆barbieさん、最近流行りのはどうにも甘ったるくて駄目ですねー。
それにひきかえ、初期の彼女は淡々と力強くて好きです。
あれ、フリーウェイって読み替えたのが天才的ですね。
フリーウェイじゃないんだけど(笑
☆MHRさん、こんばんは。
'70年代半ば以降のいわゆるニューミュージックといわれた
世界での交流ってとっても濃密で豊かなものだったような
気がしますね。今聴いても新鮮な演奏が多くて。
不二家でしたっけ、コマーシャルは印象的でしたね。
☆きむたこさん、なぜなぜ?乾燥敏感肌?(笑
by harry (2011-01-30 23:00)
☆nenoさん、初期のアルバム&シングル全曲入りってやつですね。
いいなぁ。
初期の彼女の曲を今聴くと、あくまで個人的に書きたい曲を
書きまくっていたんじゃないかと思うのです。
その後の松任谷さんとはかなり印象が違いますね。
☆HIROさん、こんばんは。
僕は最新の音楽はほとんどわからなくなってます(苦笑
以前の作品にもまだしっかり聴いていない素敵なものが
たっぷりあるのだと思うと、発掘する方が楽しいです。
☆FTさん、NHKのその番組のこと、最近知って動画サイトで
部分的に観てみました。録画したかった!
細野さんのベースが目立たないけどよく聴くと凄かったり。
'80年代後半だったか、正隆氏がラジオで自分のアレンジの
「ここがこう凄いんです」なんて解説しているのを聞いて、
ちょっと興味がなくなっちゃったんですよね。
素材が良いのにもったいない...なんて部外の人間が言ったら
怒られちゃいそうですけど。
by harry (2011-01-30 23:07)
☆YASHさん、こんばんは。
実はね、若い頃から天邪鬼だったので、リアルタイムでは
避けてたんですよね(苦笑
で、ある時NHK・FMの渋谷陽一氏の洋楽紹介の番組で本当に珍しく
日本人の曲が掛かったのが「埠頭を渡る風」で、それが妙に
新鮮で印象に残ってて、そこから古い方向へ聴き直したという。。
YASHさんのようにカントリー・ロックの分野で
好きなアーティストがいるわけじゃないんだけど
独特の乾いた感じは結構好きで。
Joni Mitchellもちょっとカントリーっぽいしね。
John Fogertyの " The old man down the road "なんかも好き。
by harry (2011-01-30 23:24)
>田んぼの中の森は、お社でもあるんでしょうか。
そうそう。ご明察です。
赤外線写真で撮ってみたら不思議な感じになっちゃって。
by harry (2011-01-30 23:25)
返事はいらない。 だから、コメント書いたら悪いかな?
なんて馬鹿なこと考えてる間に、すっかり出遅れました。(笑)
乱暴に括ると、「日本語のロック」に取り組んでた人たちで、今なお活躍している、クリエイター達ですね。
一方、ご指摘のローリング・マシュマロズ達=媒体、の曲はカラオケで騒ぐためのものですかね?サイクルも早く、覚えられないので、脳内podに流れ出すことは、幸いそんなにありませんが、自分はマーケット対象外と願います。
加えて、今時の青春応援歌みたいなやつ(笑)。あの手はみんな校歌に聞こえてくる。
試しにサビの最後とかに、出身中学校名でも入れてみてください。(笑)
そろそろ、学校音楽教育はもうちょっと何とかしないと、本当にヤバいんじゃないだろうか?
合唱とかじゃなくて、もっとクリエイティブなことを。
by 木菟 (2011-01-31 22:28)
☆木菟、こんばんは。
いやいや僕のブログはいつコメントを戴いても良いんですよ。
古い記事でも結構です。
>今時の青春応援歌みたいなやつ
一番苦手な奴です(苦笑
気恥ずかしくなるくらいにわかりやすい歌詞で誰のことだか
応援してるような曲、多いですね。何なんでしょ。
見た目はR&Bとかラッパー風なのに、歌詞は演歌風だったりして。
よっぽど愛に飢えてるんだろうかと心配になってしまいます。。
多くの家庭で愛が不足してるんでしょうね、きっと。
by harry (2011-02-02 22:09)
嫁さんが「荒井由美」をよく聴いていたので、
僕も聞くようになったのですが、
やはり松任谷カラーが出る前の曲の方が好きですb
メロディーと歌詞に、当時の自分の周りの景色が
オーバーラップしちゃうから
尚更なのかもしれません^^ゞ
by McCoy (2011-02-09 13:27)
☆McCoyさん、おはようございます。
きっとご本人としては「昔の方が良かった」なんて言われても
嬉しくもなんともないのかもしれないですけれども、ね。
そういえば、僕も聞くようになったきっかけは
貰ったカセットに入っていたから、だったような。
音楽を聴いて、その時代の空気や考えていたことなんかを
思い出したりするのはなかなか楽しいですね。
そんなこともあって、最近の音楽にはすっかり
疎くなってしまいました。。
by harry (2011-02-10 10:12)