ペコちゃん登場、の巻。 [クルマと私]
仕事もおかげさまで昨日で一区切り。
気がつくと、こちらに住まいを移してもう7年経ったことになる。早いなあ。
12月は例年通り妻の「誕生日強化週間」などもあって、お互いに小さな買い物もいくつか。
でも、以前のように「あれが欲しい、これも買いたい」と思うことが少なくなった。
気に入った物を探して、小さな買い物を楽しんで、少し生活に変化が出て
季節が移り変わって、美味しいものをたまに食べて、もう十分それで楽しい。
☆☆☆
我が家の実直な移動手段のラウム君も、手に入れてから2回目の車検を11月に受けてきた。
こまめに様子を見ているつもりだったので、整備工場でも大きな問題はなく
検査場には自分で持ち込んで、無事に新しい車検証を受け取って。
本当に手の掛からない良い子なのだ。
また2年頑張ってもらおうと思いながら、しばらく職場へ日々向かっていたのだけれども
ある日、なんだか身体の節々が痛くて座り方を変えても辛さが増してきた時に
「昔乗っていたルノー5のシートは良かったなあ...」と、つい想い出してしまった。
座面は小振りなのに包み込んでくれるような絶妙な形状で
何時間乗り続けても身体のどこも痛くなることがなかった。
ラウム君のやや平板なシートにもたれながら、ああいうシートだったら
移動する時間自体ももっと楽しめるかもしれない、と思った。
2年前にクルマを乗り換えた時に、異文化としての乗り物はオートバイで十分楽しんでいるから
移動の手段としてのクルマは実直な日本製品でいいのだ、なんて言っていたけれども
少し仕事の上でも気持ちに余裕が出てきたおかげなのか
クルマも個人的な趣味の世界にまた足を踏み入れたくなってきた。
いろいろなところが壊れて苦労するのもたまにはいいかな、なんて。
思い立ってしばらく探してみると、形の好きなルノーの走行距離の極端に短い車両が見つかった。
1999年に登場したルーテシアⅡ(本国ではClioⅡ)。色はワイン・レッド、オリバー君に近いトーンだ。
2002年登録の車両なのに、まだ3,600kmしか走っていない。
何よりこの小ささが気に入った。
以前のRAV4から乗り換えた時にはラウム君も小さく感じたのだけれども
2年使ってみると、さらに小振りなクルマでも我々には十分だと思えてきたところだったのだ。
写真では一見綺麗に見えるけれども、あまりかまってもらえなかったクルマ特有の
少しやつれた雰囲気がある。ラウム君を引き取ってきた時もそうだった。
多分、クルマの美観には無頓着な人が持っていたのだろう、
屋根やボンネットに無造作に重たい荷物を置いてできてしまったうような
ぺこぺことした凹みが所々にある。
ボディの側面やホイールなどはそれなりに綺麗なので
最初は手を入れて治そうかとも考えたけれども、このまま乗るほうが気が楽で良さそうだ。
ということで、愛称は「ペコちゃん」に決定(笑)。
中に乗り込んでしまうと、本当に使った形跡がほとんど無い、新車のような表情。
十数年前に「いい形だなあ、乗ってみたいな...」と思っていた車とこんな形で対面できるというのは
一種のタイムマシン的な感覚だ。
クルマに乗っている時間の大半は運転席に座っているので
別に外観は気にしない、と考えられれば、これはかなり楽しい買い物になりそう。
機械的にはすこぶる調子の良いラウム君にもいまだに愛着があるので
売りには出さず、職場でお世話になっている先代経営者のご親族の方に使ってもらうことにした。
この先も動いている姿をたまに見られるというのは、ちょっと嬉しい。
というわけで、ラウム君との旅はこの年末年始恒例の移動が最後になりそう。
来年は気分一新、ペコちゃんと楽しく暮らすことにします。
☆☆☆
今年一年も、忘れた頃にしか更新されないこのページを
見に来てくださった皆さま、どうもありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください♪
ラッキー7年〜☆
ほんと1年が早くて嫌になっちゃいます。
ぺこちゃん(笑)いいな、乗り心地いいんだろうな。
harryさん家にくるマシーンはみんな幸せね。
そんな気がします♪
良いお年をお迎えくださいね。
by knacke (2015-12-29 16:28)
☆北欧満喫中のknäckeさん、遠くからありがとー。
ほんとにね、もう7年って嘘みたいで。
この分だと10年目もあっという間ですな...
ペコちゃん、本当にぺこぺこで(笑)、最初は「むむっ」と思ったんだけど
1週間眺めているうちに、これくらい草臥れてる見た目の方が
気を使わずに済んで良いかも、と思えてきました。
向こうの人だったらきっとそう考えるだろうな、なんて思ったりもして。
というわkで、今回は中身重視でじっくり可愛がってあげることにします♪
どうぞknäckeさんも楽しい旅を!
by harry (2015-12-29 17:56)
納車おめでとうございます。
この走行距離のがよく見つかりましたね~
ぺこちゃん、可愛がってね!
by たくや (2015-12-29 18:23)
この年代のルノー、前の仕事で試乗程度に運転したことありますけど、あの音やハンドリング、包まれ感(外車っぽさ?)が好きでした。
長く乗る人が多かったように思います!
きっと良いことがあるのでは(^-^)
どうぞ良いお年を!
by POWERED (2015-12-29 18:42)
本国ではクリオなんだけど、日本では商標の関係で
ルーテシアになったとか当時の雑誌で読んだ覚えがあります。
実は初代ルーテシアはGTiみたいなグレードがあって、
本当に買おうか悩んだんです。
でもこの手のヨーロッパ車は一番素のグレードこそ、
そのクルマらしさが出てるのだと思いますね。
当時はいろいろと若かったの(笑)。
赤べこちゃんとの暮らし、楽しみです。
by YASH (2015-12-29 19:21)
こんにちは。
ある日突然に…というか、思い立って見つかるというのも縁ですね。
向こうの車は、日本みたいに洗車しないで、使い倒すみたいな所があるから?素のグレードを楽しんで行くのも良いと思います。
以前、東モで、某日本メーカーのシート開発担当の女史とお話した時に、椅子に座る文化の歴史の蓄積とかが理解して貰えなかったり…(笑)
by HIRO (2015-12-29 21:06)
☆たくやさん、ありがとうございます。
2万キロ未満のものがあれば、と思って探していたら見つけてしまいました。
でも、本当は走っていなさ過ぎるのも心配ではあるんですが...
思いっきり可愛がってあげようと思ってます♪
by harry (2015-12-29 22:27)
☆POWEREDさん、こんばんは。
きっとこういう素朴なクルマは、長く乗ってこそ感じるものが
いろいろあるんだろうなあと、今から期待しているところなんです。
それでもATが壊れてしまったらおしまいかも...
心配はあまりせずに、まずは久々の欧州車を楽しんでみますね。
POWEREDさんも、どうぞよいお年を!
by harry (2015-12-29 22:29)
☆YASHさん、さすがよくご存じで。
当時はHONDAの販売店にクリオ店なんていうのがありましたしね。
初代クリオのGTiっぽいのというと、16Sっていう奴や
「クリオ・ウィリアムズ」っていう2.0リットルのもありましたね。
自分もプジョー205GTiを選んだのは32か3の頃だと思うので
お互い昔は若かったのね...ということにしておきましょ(笑
ほんとに欧州車は巣のグレードが楽しいですね。
現地人にでもなった気で使い込んでみようと思ってます。
by harry (2015-12-29 22:37)
☆HIROさん、こんばんは。
確かに、ここ何回か、思い立った時にたまたま偶然
良い条件・状態のクルマに出会うことが続いているんですが
こういうのも何かの縁なんでしょうね。
このクルマ、フロント・フェンダーが樹脂製だったりして
あまり磨いて綺麗にするものではないような気もしてます。
機械的な部分を綺麗にするのは好きだけど、
洗車もそんなに好きじゃないし...(笑
椅子の出来は確かに文化の違いによるところが大きいでしょうね。
短時間ショールームで座った瞬間の柔らかさを重視する傾向の日本製とは
もともとの考え方がかなり違うような気がします。
by harry (2015-12-29 22:42)
ペコちゃんかぁ〜w
すっかりblogを書かない生活が
普通になってしまいました
キーがない車になって3ヶ月
いまでもまだ、キーを挿して
スタートさせようとしたりして
ぜんぜん慣れませんw
今年もありがとうございました
よいお年を!!
by FTドルフィン (2015-12-29 22:44)
☆FTさん、自分もblogを始めたころからすると
驚くほど頻度が下がってしまいましたが、
blogって独特の密度があって、やっぱり良いものだと思ってます。
乗り物を動かす時に物理的なキーがないというのは
ちょっと自分は駄目かも(笑
そうそう、BMWのオートバイもどんどんキーレス化が進んでいるんですよ。
ところで、以前に紹介されていた建設機械のミニチュアなどは
今でも少しずつ増やしてます?
ぜひたまには電車以外のお話も楽しみにしてますので、ぜひ!
来年も、その先も、どうぞよろしくお願い致します♪
by harry (2015-12-30 00:47)
おっとりとした顔立ちがいいなあ。
今のクルマはどれもつり目で怖そう。
ちょっと引いてしまいます。
フロントガラスが立っている加減も好みです。
by ナツパパ (2016-01-04 16:38)
☆ナツパパさん、ペコちゃん、なんだか可愛いでしょう。
クルマも心が通じ合えば家族と思って付き合いたい、などと思っているので
できるだけ温厚そうな、気に入った顔つきのものに乗りたいと思ってます。
フロントのウィンドウの角度も大事ですよね。
最近のクルマはウィンドウの下端をあまりにも前に伸ばし過ぎて
その割におでこの前には圧迫感があったり、
Aピラー根元辺りの死角が増えているように思います。
クルマ生活の大半を市街地で過ごすことを考えると、
少し古いクルマの方が付き合いやすいような気がするんです。
でも、やっぱり壊れるんだろうなぁ...(笑
by harry (2016-01-04 20:46)