夏を少し振り返る。 [BMW R nineT]
この夏は忙しかった。
職場で大きなイベントもあったし、天候はなかなか安定せず
気が付くといつもの年のような灼熱地獄をあまり感じないまま、もう空は秋の色合いになっている。
なんだか不思議な夏だった。
そんなこの一月ほどの間にも、少し時間ができるとオートバイに乗った。
短い時間でも全身で受ける刺激はいつも新鮮で
多少疲れていても、帰ってくる時には元気が戻ってきたような気がした。
上の写真は、霧ヶ峰から下りてくる山道で撮ったもの。
ここ最近気に入っている高台にて。
霧ヶ峰まで出掛けた翌週の8月20日、もう空はこの頃から秋のようだった。
雨の多い8月ではあったけれども、我が家ではいろいろな収穫もあって楽しかった。
小粒のメロンやスイカ、最近になって小豆も。
泥だらけで玄関を汚してもいけないので、入り口前には文字通り「亀の子たわし」。
そんな野菜の育つ庭先で、しっかり妻と花火も楽しんだ。
相変わらず、二人とも一番好きなのは線香花火。
☆☆☆
しばらくいろいろなイベントも続く予定だったので、
以前から手を付けてみたかった外装の着色を試してみることにした。
アルミ色が妙に目立ちすぎるように思えて気になったのは、この5か所。
最初は、仕事で付き合いのあるアルマイト加工工場で
カラーアルマイトをお願いするつもりでいた。
工場の職人さんと話してみると、アルミ合金製のものは含有物が正確にわからないと
アルマイトの処理で表面がひどく荒れてしまったりするのでお勧めできない、とのこと。
それでは、としばらく考えてから粉体塗装を試してみることに。
粉体塗装=パウダー・コーティングというとかなり高価なイメージがあるけれども
職場からさほど遠くない場所にある会社が最近になって専門の事業部を立ち上げて
オートバイや自転車の部品の塗装の個別注文も受け付けてくれるらしいことを知り、
今後の仕事での付き合いも考慮して試験的に頼んでみることにした。
2週間ほどして仕上がった部品を受け取ると、質感はなかなか良い感じだった。
マンセルのカラーチャートで色合いもかなり自由に指定できるのだけれども
今回は無彩色で黒に近い「N2」という濃いグレーに。
艶の度合いは7分艶。
うん、タンクも少し細身に見えて、かなり思った通りのイメージに近くなってきた。
このマシンは細身で軽量かつシンプルなのが身上だと思うので
個人的には、あまり光りもので飾り立てたくないのだ。
あとは、ヘアライン仕上で磨いてクリアーを掛けてある
燃料タンクの明るい銀色の部分がちょっと目立ち過ぎることくらいかな。
新しいマシンばかりをかまっていて拗ねられるといけないので
ちゃんとオリバー君も整備をして、2年ごとの車検も受けておいた。
先週の休みには、久々に妻を後ろに乗せて伊那から駒ケ根方面へ。
穏やかな休日に二人乗りで景色を楽しみながら走るのには
加減速が過敏にならないこの子の方が快適で疲れも少ない。
昔から大好きな光前寺の「赤飯饅頭」を買い込んで、
ヘルメット越しに冗談を言い合いながら平和に帰宅。
と、頼んでみた新しい部品が届いた。
オリバー君にも使っている「CSS GERMANY」という刻印のあるタンクパッド。
ドイツのWunderlich社が扱っているのだけれども、日本国内の代理店の扱い品目には無かったので
品番を指定して取り寄せてもらったのだった。
ちなみにBMW純正オプションのニー・パッドはこんな形状。
この位置だと残念ながら膝はほとんどパッドに当たらない。
ということで、届いたCSS印のパッドを装着してみた。
純正オプションよりは大きな面積を覆ってくれるので、
燃料タンクが少し小振りに見えるのもいい所。
ジャケット類のファスナーで擦れてしまいそうなタンク上面のパッドもセットになっている。
左側はこんな感じに。
右側には吸気パイプがあるせいで、タンク自体は左右非対称の形状なのがよく判る。
外装関係で手を付けるのは、ここまでで一休み。
しばらくはこの状態で楽しんでみるつもりだ。
☆☆☆
BMW Motorradが配信している"Soul Fuel"と題するビデオは
なかなかに良く出来ていると思う。
何より、ごく普通にオートバイに乗るということの楽しさが
とても自然に映像に溢れているところが、いい。
荷物もほとんど持たず、ただ走ることだけでもこんなにも楽しいことだったかと
あらためて感じさせてくれるオートバイ。
我が家に来た新しい子は、そんな機械なのでした。
奥様とタンデム・花火素敵だな~
R nineT渋く仕上がりましたね!
by たくや (2014-09-24 21:25)
☆たくやさん、ありがとうございます。
タンデム用に取っ手の付いた小振りなウェスト・バッグはあるんですが
NineT用に身軽で動きやすいヒップ・バッグが欲しくなってきました(笑
by harry (2014-09-24 21:53)
ひとりでもふたりでも、バイクライフはおいしたのしですね。
線香花火にすいかにあずきに、亀の子たわし!
極上の毎日・・・。
亀の子たわし、かわいい♡
by knacke (2014-09-24 23:24)
☆knackeさん、いつもありがとう。
ほんとにね、妻もバイクに乗るのが好きなおかげで助かってます(汗
亀の子さん、いいでしょ。亀の子たわしの本家「西尾商店」さんの
「棕櫚たわし極メ No2」なるものを買ってみたら、とても手触りが良くて
妻の実家に貰われていった代わりにこの亀の子がやってきたという...
勿体無くて泥を擦れないのでした(笑
by harry (2014-09-25 00:00)
細部を見ると
僕が乗ってた頃と比べると
質感がとても良くなってるんですね
ワンポイント的に色入れると
がらっと印象変ったりして
ちょっとしたモディファイは楽しいですよね!
自分だけのマシンになっていくのも
うふふ・・・ですよね!
亀の子さん、可愛くて使えないwww
by FTドルフィン (2014-09-25 06:33)
BGMは井上陽水「少年時代」でヽ( ゚∀゚)ノ
亀の子わたし-奥様の作品と思たら
売ってるんですね!知らず(-∀ー#)
by RO (2014-09-25 12:53)
忙しい中でも充実した暮らしぶりを拝見できました。
なによりのことと思います。
時折一緒に外出は、夫婦円満の秘訣ですもの、たくさん愉しみましょう。
かくいうわたしもこの秋は、夫婦で出かける先がいくつも待っているんですよ。
たくさん愉しまなくては、ね。
by ナツパパ (2014-09-25 17:41)
☆FTドルフィンさん、こんばんは。
そう言われてみると、1100~1150の世代はもっと隙間が多くて
造りも頑丈そうだったような気がしますね。ネジの種類も増えて
いろいろなところが樹脂製のカバーで覆われていたりして
綺麗ではあるんですが、ちょっと部品点数が多すぎるような気も。
それでも、特にこのnineTに関しては仕上げの綺麗さを大事にして
コストを顧みずしっかり作り込んであるような印象があります。
そういう所が気に入って買っちゃったわけなんです(笑
亀の子さん、ほんと可愛くて困ってます...
by harry (2014-09-25 22:02)
☆ROさん、こんばんは!
やっぱり夏休みというと花火♪ですよね。
自分もこんなたわしがあるとは夢にも思いませんでした(笑
by harry (2014-09-25 22:04)
☆ナツパパさん、こんばんは。
我が家は比較的晩婚(微笑)のせいもあってか、いまだに休みになると
何処に一緒に出掛けようかという話になります。
お互いに興味が持てなくなってしまったら寂しいですものね!
今年は少し気候の変わるスピードが早目なようですので
冷え込みも例年より早くなりそうな気がしますね。
さわやかな秋空を満喫してドライブを楽しめるのも
意外に短い間になってしまうのかも...と、ちょっと焦っております。
さて、どちらにお出掛けされるのでしょうか?また記事を楽しみに
してますね。
by harry (2014-09-25 22:08)
ZRX1200Sに乗っていた頃、メーター周りのアルミのカバーが気になって、
ブラックアルマイトをかけてもらったことがあるんですが、
粉体塗装は未体験です。
アルマイトでは出ない色になったタンク下のパーツは、
処理後の方がだんぜん車体の雰囲気に合ってますね。
ミスティックの赤も良い色だと思うけど、やっぱりharryさんは
こういう色味のマシンが欲しかったんだろうな、なんて思いましたよ。
で、リモート撮影はなかなか雰囲気出てるじゃないですか。
これって広角端ですか?
XZ2は28㎜からなので、ちょっと引きが足りないのが残念です。
by YASH (2014-09-25 23:07)
☆YASHさん、粉体塗装はなかなか興味深い経験でした。
アルマイトと粉体塗装、それぞれの特徴もあらためてよく解りましたし。
今回は、時間が経ったときの質感や掃除のし易さなども考えて
比較的普通の溶剤塗装に近い雰囲気にしたのですが
場合によってはもっとはっきりと梨地の仕上げや、金属の細かな
フレークが混ざったような塗装もできる用なので
また何かの機会に試してみようと思ってます。
タンデムの写真、これでも広角端なんですけど36mm(!)なんです。
24mm位のものを付けたらかなり面白そうでしょ。
by harry (2014-09-26 23:58)
こんにちは。
個人的には、光り物?が多過ぎるのは好きではないので、粉体塗装で渋くなって良い感じだと思います。
少しづつでも、自分の好みに仕上げて行くのが良いですね。
by HIRO (2014-09-27 20:43)
☆HIROさん、こんばんは。
多分、もう少し古いマシンに乗っていたらクロームの輝きも
磨くこと自体を楽しめそうな気がするんですが、このマシンは
ストイックな感じの方が似合う気がしたのでした。
ありがとうございます。
by harry (2014-09-27 23:22)
おお着々とharryさん好みの地味さに仕上がってますね。ふむふむ。
アクセルひとつで瞬時に前に出るマシンと、タンデムで本領を発揮する加減速のゆるやかなマシン。複数台あるのは幸せなことですよね。本当は一台に絞って、常にその一台に愛情を注ぐというのも哲学があっていいなと思うのですが、自分ひとりだけの問題でもないですし(後ろに乗せるひとがいるかぎり)僕もなかなかそこまでストイックになれなかったりします。
by ところで、 (2014-09-28 01:59)
おんたけさん?
大丈夫ですか?
降灰とか(-∀ー#)
by RO (2014-09-28 02:52)
☆ところで、さん、おかげさまでようやく「自分のマシン」という
感じになってきました。どうも借り物気分が抜けなかったのです(笑
この子を手に入れるまでは、どんな用事もミスティックで...と思って
いたんですが、目的が違うとどこかで妥協を強いられてしまいますよね。
我が家では近所の散歩専用の125ccはあっても、高速も使ってそこそこ
快適に距離を延ばせるという意味ではミスティックが一番なことに
変わりなく、ちょっと立場が曖昧になってきた銀馬君に休んでもらう
ことにしようかな、と。
時間と予算ができたら、ゆくゆくは銀馬君を山道専用車にしちゃおうかと
思っておりまする。
by harry (2014-09-28 07:55)
☆ROさん、気に掛けて戴いてありがとうございます!
おかげさまで我が家周辺はひと山東側に当たるのと、昨日からは南へ
風が流れているようなので、今のところ直接の影響はなさそうです。
それにしてもびっくりでした。
by harry (2014-09-28 07:56)
こんにちは
こちらでも夏らしい入道雲もついに一度も現れることなく、
ほんとうに不思議な夏・8月でした。
二人乗りには過敏すぎないオリバー君、
たった2台のオートバイ経験でしたが、
なんとなく分かるような気がします。
これからは、空気がどんどん乾いてそして透明度も増しますね、
でも、そろそろ冷気も気になる頃でしょうか?
どうぞ、楽しい走りを。
by e-g-g (2014-10-04 20:04)
☆e-g-gさん、こんばんは。
今年の夏は6月下旬から7月中旬くらいが盛りだったような...(笑
自分は夏自体が苦手なので少し楽で助かりましたけれども、
季節感を味わうという意味ではなんだか消化不良な感じでした。
単気筒のF650GSも不思議な穏やかさのあるエンジンでしたよね。
うちの店でもあの車両の根強いファンの方が結構いらっしゃって
あのマシンを「面白い」と感じる方はOHVエンジンもまた
同じように面白く感じてもらえるのではないかと思ったりします。
そう、これから冬手前までの一瞬が空冷エンジンにとっても
一番気持ちのいい季節なんですよね。朝晩の冷え込みも適度な
刺激に感じられたりして、とても好きなのです。
少しでも時間を創って、しっかり楽しんでおこうと思っています。
by harry (2014-10-04 22:04)