夏休みの思い出 - その１。

ゆっくりではあるけれども、妻が毎日頑張っているおかげで
少しずつ確実に我が家の荷物は整理されてきた。
と言っても、まだ壁の塗り残した個所はしっかり残っているのだけれども、ね。

車庫も少し整理して、せっかく自由に手を入れて楽しめるようにと
設計士さんが気を利かせてコンパネで内装を仕上げておいてくれたので
どこかの国から来たこんな看板も付けてみた。



オリバー君は、この夏にまた車検を受けるタイミング。
距離は伸びていないけれども、念のためにミッション・オイルと
ファイナル・ケースのオイルを換えておくことにした。
堅いコンクリートの床に鉄のスタンドを押し付けるのはなんとなく気が引けるので
何処かに転がっていた古いタイル・カーペットを敷いて。




オイルが抜けるのを待つ間に、銀馬号に8年ほど前から付けている革製のサドル・バッグに
ローションを塗って少し磨いてみた。




ふと思い立って、買った時からずっと付いままの "Triumph" のレーベルを取ってしまうことにした。
元々はボンネビル用の純正オプション品なのだ。
楕円のレーベルを取ってしまうと、その下には8年間陽が当たっていなかった新鮮な革の地が。



以前に手に入れたデグナー製の革用ローションが残り少なくなってきたので
同じものを買ったら、パッケージのデザインが少し変わっていた。

クリーム状のものではなく、薄めた牛乳のようなさらりとした液体で
べたつくこともなく、ブーツ類の手入れには重宝している。



そんな作業をワタクシが黙々としている間、妻は木工の作業中。
時々お互いの作業の進み具合をちらちら見ながら
「どう？順調？」
なんて声を掛けて、お茶を飲んだりして。
平和だなぁ。



駆動系のオイルを入れ替えたオリバー君に久しぶりにしっかりと跨って
エンジンに火を入れてみる。

ぶるるん。

新品のバッテリーに替えたばかりなので、エンジンの掛りはすこぶる良い。
ほんの20分ほど、どんどんと色が移り変わっていく夕暮れの空を眺めながら、家の周りを散歩。
うん、本当に楽しいマシンだ。

翌週の夏休み的な短い休日に、少し離れた場所から仲間が遊びに来てくれることになっている。
その前に、出来るだけ片付けておかないとね。


☆☆☆


というのが、先週のこと。

職場には盆休みが無いので、スタッフが順番に休みを少しずつ取って
ワタクシは今週の定休日前に1日休みを取って、久々に連休になった。
普段より1日早く休みの日が来て、少し寝坊してうつらうつらして
いかんいかんとシャワーを浴びて、ようやくしゃきっとしかけた頃に
ちょっと新鮮なクルマの音が聞こえてきた。




ようこそ、いらっしゃいませ。
少し髪が伸びたんじゃない？

「うん、伸ばしてる」
いつものニヒルさが少し和らいだ印象のYASHさんが母艦で登場。
記事で見た木製のラダーを手際よく取りだすと、するすると中から艦載機が登場した。
こういう旅も楽しそうだなぁ。

YASHさんのスリムな青いマシンとこちらの銀馬号と2台で
近場の散歩道をいろいろと走ってみようと思っていたのだけれども
少し雲行きが怪しいので、いきなり走りに出掛けるのは取りやめて、ひと仕事をお願いした。
実は、今回はご本業の特殊技能を活かして、我が家の未完成な部分に
いろいろと手を入れてもらうというお手伝いもお願いしていたのです。

妻がお願いした一件がほぼ片付いて日も沈み始めた頃、
雲が綺麗に流れて湿っていた山肌も乾き始めた様子。
ちょっと走りに出掛けてみますか。

「いいですねぇ」


いそいそと二人で服を着替えて、自分のマシンを引きずり出す。
向かってみることにしたのは、我が家からほど近い西側の山の中腹に建っているらしい「清水寺」。
そう、あの京都の清水寺と深い繋がりがあるというお寺なのだ。

地図で見ると、我が家から西に集落を抜けていき、やがて一本道の山道になって
急勾配の曲がりくねった道の先にあるらしい。
車で行くには勾配と道の狭さがネックになりそうだけれども、この日の2台にはちょうど良い。



昼過ぎまで時折降った雨が日陰にはまだ残っていたけれども、
ほんの10分も走ると、そこには本当に「清水の舞台」が。
奥の方の松本市街地まで見渡せて、よく見ると手前近くに我が家も。



なかなか良い所でしょ。

「かなり、いいです」

裏山にちょっと散歩に出掛けるような気楽さで出て来てしまったせいか、
カメラも忘れてきてしまったことに気が付いた。
仕方が無いので、滅多に使わない携帯電話のカメラで撮ってみる。




夕暮れの空気はすっかり涼しくなっていて、
このままぼおっと景色を眺めながら1時間くらい過ごせそうな気持の良さだった。
雨が上がった後の空は妙に澄んでいて、
美ヶ原方面の山肌も少し非現実的にくっきりとしていた。

ちょっと遠回りだけれども帰りは高原のワインディング風の道で戻りますか。

車でも安心の少し幅の広い道に出て、素朴な蕎麦で有名な唐沢集落に降りて、我が家まで。
初めての泊りのお客様に、きっと少し緊張気味で食事の用意をしている妻が待つ我が家に
軽やかなエンジンの音を響かせながら戻ることにした。

タグ：YASHさん 清水寺 D-トラッカー

コメント 9

携帯とかのもなかなかでは?
と最近思うのです。。。
by RO (2012-08-19 06:34) 

こちらの日常が始まると、朝晩や日陰の涼しさが夢のよう。
おかげ様で楽しい夏休みになりました。
見たようには写らない、って話してた風景が
再現されている!
なんて思うのは、その場の空気をまだ覚えているから、なんでしょうね。

さて、自分の絵日記も追いつかないとね。
がんばろ。。
by YASH (2012-08-19 08:57) 

BMW Onlyですか。（笑）
母艦から降りてきた艦載機と格納庫から出てきた戦闘機のランデブー。
男っぽい世界ですね。
坂道をバイクで登るのは気持ち良くて、私も好きだったりします。
by Nori (2012-08-19 09:24) 

こんにちは。
「ONLY…」の看板、オリバー君以外の住人から苦情が出そう…（爆）

コンクリートとかの固い地面だと、落としたものに衝撃やら、跳ねて行って行方知れずという事もあり得るので、自分が軒下整備をする時には、安い人工芝を拡げています（使わない時は丸めて置けるし）。

「友遠方より来る…」も良いものですね。
by HIRO (2012-08-19 11:57) 

素敵な空間のなか、素敵な時間を過ごされているようですね。
BMW　Only、、、私の黄色いのはOKですね（笑）。
by カズ− (2012-08-19 15:17) 

いなせな仲間と夏休みの午後のひとっ走り。
いいな〜、いいですね〜^^b

by McCoy (2012-08-19 16:46) 

壁に張った看板、、いいですね、似合ってます。
清水寺、眺めもいいし、行ってみたくなりました＾＾）
銀馬号のサイドバッグ、ボンネで付けてるのは見たこと
ないです。やっぱり銀馬専用バッグとしか思えないなぁ～（笑


by 辰 (2012-08-19 18:50) 

☆ROさん、新しい機種のカメラは暗がりでも感度が良かったりして
　なかなか良くできてますね。遊べそうです。
　高価なカメラにだんだん興味が薄れてきてしまって...

☆YASHさん、おかげさまで我々も楽しませてもらいましたよ。
　片付けようと思っていてもなかなか進まなかったりして
　「でも今週はお客様が来るんだから」と、いいきっかけに(笑

　真っ暗かと思った写真が意外にバランス良く写っていたりして
　携帯電話のカメラ機能も進化してるんだなぁと思いました。
　さて、こちらも続きを書かなきゃ...

☆Noriさん、いらっしゃいませ。
　ちょっと厭味なところがワタクシっぽくていいかな、と(笑
　裏山の坂道は楽しかったですよ。ところどころ滑りましたけど。
　こういう時は軽いマシンが欲しくなりますね。

☆HIROさん、こんばんは。
　そう、実は「HONDA Only...」なんていうのもないかと
　探したんですけど、欧州車だけでした(笑

　マットのようなものがあると結構重宝しますね。
　職場のメカが使っている、寝そべる時用のマットも欲しいな...

☆カズーさん、おかげさまで引越してからは
　なかなか快適であります。
　はい、黄色の「わるもの注意」さんは大丈夫です(笑

by harry (2012-08-20 00:14) 

☆McCoyさん、いいでしょーｂ
　夏に相応しいクールなお客様でした。
　翌日はもうちょっと走って雲の中に行ってきました。

☆辰さん、今度こちら方面に来られたら、是非清水寺へどうぞ♪
　ただし、スペイシー君の方がいいかも...

　この革のバッグは本国でもあまり評判が良くなかったらしくて
　早々にデザインが変更になっちゃったみたいです。
　本家のボンネビルに付けると、妙にバッグの天地が薄いせいで
　マフラーとの間が空いてしまって、似合わないんですよね(苦笑
　やっぱりこれはCL専用ということで...(微笑
by harry (2012-08-20 00:21)