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SL、桜、寸又峡。 [HONDA CL400]


YASHさん不貞寝中.jpg
仲間と静岡に向かうことにした。
比較的近い割りには、いつも日帰りや1泊旅行では長野や山梨に目がいってしまう。
でも、オリバーくんを手に入れた直後に出掛けた浜松辺りのワインディングも楽しかったし
昔、家具屋時代の趣味人の社長に言われた、
「温泉で最高なのは寸又峡だ。行き止まりの山ん中にあってさ、お前にはピッタリだ」
なんていう言葉が妙に頭にこびりついている。

金曜の晩、日付が変わる頃に帰宅して、簡単に荷造り。
楽しかったけれども、眠気にも襲われること、数回。
途中の一瞬のうたた寝の気持ちよかったこと!
SLも見られたし、まさにこの写真が今回の印象を1枚で表してます。モデルはYASHさん。
何か事件があった...というわけではないです(笑




本栖湖.jpg
中央道の藤野P.A.に集合の予定だったのだけれども、
渋滞もあって関東組が集まったのは河口湖に向かう途中の谷村P.A.。
ラスカルさん&ねこにんさんと、里崎くん。
西から出発のYASHさんとは現地で待ち合わせ。kobabanさんは夜から合流の予定だ。

晴れ間もあるけれども雲が多めで、富士山は欠片も拝めず。
河口湖からは精進湖をかすめて本栖みちを一気に下って、下部から富士川の東岸の県道10号を南下する。
西岸を走る国道52号よりはずっと車も少なく、適度なアップダウンもあって好きな道だ。



桜おろしきしめん.jpg
52号に出て清水I.C.を目指す。山間では桜が所々まだ見頃な状態で残っている。
昼を少し回って飛び込んだ和風の料理屋さん、潰れてもうやっていないのかと思ったのだけれども
正解だったみたい。
「桜おろしきしめん」、きしめんが桜海老天で隠れて見えない。
きしめんは細めで、腰もあって旨かった。



桜海老かき揚げ.jpg
里崎くんが別腹用(笑)に頼んだ、かき揚げ。
見事な厚みです。



きしめんやさん伝票.jpg
ワタクシの食事の傍らに伝票...と思ったら、お手紙だった(笑

すっかり満腹になって、東名高速を西へ。
掛川I.C.で降りて、まっすぐ北に向かう。




キャンプ場到着.jpg
寸又峡周辺散策用にラスカルさんが探してくれた宿は、明日の日曜日はさくら祭りの会場になるらしい。
でも、今日はまだ静かな川縁のキャンプ場といった様子。
敷地内のいたるところに桜がまだ残っていて、一週間早かったらかなりの見物だっただろうと思う。

寝袋やらの荷物を降ろし、ラスカルさんと2台のCL400で下界まで買い出しに行く。
帰ってくる頃には、YASHさんも到着。久しぶりに、あのニヒルな笑顔に会えました。
ここまで山の道経由を選んだYASHさん、崩落で通行止めとか、
迂回しまくって迷走を楽しんできたとのこと(笑



ポトフ.jpg
食事の仕込みはみんなにまかせて、一人バンガローでうたた寝。
敷地内にある温泉施設が閉まってしまうというので慌てて一風呂浴びて
戻ってくるといい香りが。
今晩はポトフと...



蛸ご飯.jpg
蛸ご飯。ご飯がむっちりと炊けていて、旨い!
ほんと、キャンプ仲間には恵まれてます(笑




桜ライトアップ.jpg
食事の途中でkobabanさんも無事到着して、泡の出る飲み物をひとしきり楽しんでから、
静岡らしい「静岡茶焼酎」なるものを試し(意外に爽やかで美味しかった)、
周りが寝静まる頃にはバンガローに入って、殻付きの物を割りながらいろいろな話。
今乗りたいバイクは何かとか、ブログの書き方について、などなど。
ウィスキーのポケットボトルが空になった頃に、もぞもぞと寝袋に収まった。

バンガローは10人くらいまでは眠れそうな大きさで、我々は6人だから余裕があった。
夜中に、なにやら怪獣襲来...という感じの音がしたような。気のせいか。

目覚めてみると、ワタクシから少し離れた所に寝ていたYASHさんとの間にkobabanさんが。
ワタクシの枕はなぜかkobabanさんの頭の下に(笑
どうも左右から怪獣に襲われる夢を見て、逃げてきたらしい。。



朝食.jpg
日曜の朝。
心配した雨はなし。薄曇のなか、少しずつ陽も出てきた。
我が家から持ってきたベーカリーマシン製の胡桃入り食パンとチーズ、昨日買っておいたパン各種、コーヒーで朝食。
怪獣の皆さんも和やかにパンを頬張る。



みつまた.jpg
管理棟脇の駐車場に咲いていた三叉。春の色合いだなぁ。
撤収する頃には、昨日の静けさからは想像できないほどの人と車が集まってきた。
「地元のお祭り」という感じで、なんだか楽しそうに見えた。




寸又峡へ.jpg
行き止まりに近いキャンプ場への道を一旦南へ戻って、大きく西から回って寸又峡を目指す。
山間には昨日以上に見事な桜が。
所々で立ち止まって、カメラを取り出す。




途中の桜2.jpg
今回は、いつものように大型バイク中心ではなく250-400ccで集まろうと話していたこともあって
山の道の楽しさを思う存分味わうことができた。

登って来た道を延々と下って、大井川に出てしばらくすると道の駅へ。
SLが見られる場所だという。
で、次の通過時間はというと...1時間後。時刻はまだ正午までは間がある。
どうしようか。陽射しが出てきて、ジャケットを脱いでも暖かい。

しばらく考えたけれども、仕事で疲れている人もいるし
ちょうどいい昼寝の時間と考えることにした。

川を見渡す土手で、ハンカチを顔に載せて横になってみた。
掌に当たる陽射しを感じる...
あっという間に夢の世界へ。

で、冒頭の写真に戻るわけです。
そうこうしているうちに、「今、遠くで汽笛が鳴りましたよ」とkobabanさんの声で目覚める。
YASHさんは、ちょっと世捨て人的なオーラを漂わせながら眠っている。
このまま起こさないでSLが来ちゃったら怒るかな...なんて思いながら声を掛けた。



SL登場1.jpgSL登場2.jpgSL登場3.jpgSL登場4.jpg
お、汽笛が近寄ってきた!


SL1.jpg
SL2.jpg


空気の振動、猛烈な煙さ。
焚火の煙さとは全く違う、どこか懐かしい香り...あ、石炭ストーブの匂いだったのかも。
昼寝して待って間近で見た甲斐があった。




とろろそば.jpg
ほおば焼き.jpg
すっかり満足して、もうすぐ寸又峡というあたりで遅めの昼食。
とろろ蕎麦は、見た目はさらりとしているのにこくのあるとろろが旨かった。
kobabanさんの山女のほおば焼きも旨そう。



寸又峡入口.jpg
再び山奥へ。左右の山が迫ってくる。
桜が少なくなって、鮮やかなミツバツツジがちらほらと。

辿り着いた寸又峡は、鄙びた温泉街という感じで一人で泊まるにはちょっと寂しそうな気がした。
一緒に過ごす人がいたら、違うかな。
クルマの入れない遊歩道を20分ほど歩いて階段を下り、吊橋へ向かってみる。




吊橋.jpg
このスケスケ感。たまりません。
で、渡り始めると、わっさわっさと橋全体が揺れる。
そうこうしているうちに、対岸からもよろよろと人が渡ってきて、途中ですれ違わなければいけないのだけれども
橋の片側に身を寄せて待つ間が怖い。
自分の重さで橋がさーっと傾くからだ。そのままくるっと横転するような気がしてしまう。
ふう。


帰りはひたすら来た階段を登って、バイクの場所に戻る頃には汗が冷え始めてきた。
地元の佃煮をお土産に買うことにする。



寸又峡にて.jpg
どんどん雲行きが怪しくなってきて、桜吹雪が舞い始めた。
そのうちに小雨も。

でも、山道を下っているうちに、雨はやみ始めて道も乾いてきた。
小さな土産物屋と閉まっているG.S.のある辻で一休みして、折角だからと試乗会を提案してみた。
私が乗ったのはYASHさんのDトラッカーと、ねこにんさんのCB400Four。
DトラッカーはYASHさんが繰る姿から想像できるとおりの軽快なマシンで
フロントの回頭性の軽さが印象的だった。でも、ちょっとお尻が痛くなりそう(笑
CB400は思っていたよりずっと前傾気味に感じられたのが意外。
このポジションで一緒に走ってるねこにんさんはエライ!と思ってしまった。
エンジンはいかにもホンダの4気筒という感じでヒュインヒュインと回る。
リッターマシンはいらないって思う人も多いだろうなぁ。
その後に跨った銀馬号は、何やら自分専用マシンという感じがした。
この中途半端さは、なかなかないもの(笑

東名の静岡I.C.につく頃には、もうすっかり陽も暮れてすっかり暗くなった。
西に戻るYASHさんと再会を約束してお別れ。

我々は東名の足柄S.A.でのんびりと夕食をとって、
ワタクシは席でそのまま横になって数分の仮眠も。
最後は少し雨脚が強くなって、バスやトラックの後ろに張り付いて帰ってきた。11時頃だったかな。

今回も走ることももちろん、いろんな刺激があって楽しかった。
泊りがけで出掛ける楽しさって、日帰りとはまた違う充実感が味わえて、いいものです。
次回合宿はどこかな...





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YASH

…表紙に使われているとは思いませんでした(笑)

偶然のSLを含め、いつも以上に盛りだくさんの旅で楽しかったですね。
子供の頃みたいに、集まるのが純粋に楽しめる仲間たちが
いまだにいるっていうのは素敵なことです。
しかも今までの人生とは何もリンクしない人達ばかりなのに。
縁て不思議ですね。
by YASH (2008-04-15 00:50) 

boo-pee

こんばんわ~

こちらのキャンプも美味しかったけど、そちらのキャンプもかなり美味しそうです!ww
お天気はいま一つでしたが、本格的に降らなくて良かったですよね。
日曜日は結構寒かったけど。

つり橋。すけすけ過ぎです!
写真だけでも冷や汗が。。
by boo-pee (2008-04-15 00:51) 

きむたこ

この吊り橋、きむたこには無理です・・・。(滝汗
おいしいモノとすてきな風景と楽しいお友達と、
スケスケの吊り橋。(笑
笑いあり感動?あり涙あり(笑)ですね。
いや、もー、ね、スケスケで足ががくがくしているのです。
かえろ・・・。(泣
by きむたこ (2008-04-15 08:38) 

MORIHANA

多分、SLを間近で見て激しくコーフンしていた頃、
我々は羽田にいたわけで…(微笑

YASHさんもおっしゃってますが、ほんとに縁って不思議。
歳をある程度重ねてからの縁は、できる限り、大切にしたいですね。
きっと、これからの人生を豊かなものにしてくれるはずですから(^^b


by MORIHANA (2008-04-15 15:53) 

mani

>寸又峡
以前、紅葉を見に、日の出の時間に着くよう出掛けたら、
吊り橋の表面が凍っていて、それはそれは怖かったです(笑)。

あ、でも、吊り橋って一方通行になってませんでしたっけ?
by mani (2008-04-15 16:36) 

さふぁいあ

ポトフも、蛸飯も美味しそう♪
お天気、心配してましたが、
それ程酷い降りにはならなかったようですね。

by さふぁいあ (2008-04-15 20:29) 

里崎 知宏

お疲れ様でした!
今回もすげー楽しかったです。一泊じゃ足りないなぁw

SL、すごい迫力でしたね!鳥肌が立ちました。あ、つり橋でも鳥肌が・・・w
by 里崎 知宏 (2008-04-15 21:55) 

アホライダー

いいぞー!!!キャンプ
by アホライダー (2008-04-15 22:42) 

luka

いつもうまそうな食べ物の印象が強いです。 何より、です。
by luka (2008-04-16 01:17) 

key-k

こんばんは。
天気の大きな崩れもなく楽しいキャンプツー(合宿?!w)でしたね~。
山間の細い道もみんなで走ると楽しそうです。

なんといっても、大井川の川原でののんびりとしたひと時が最高ですw
by key-k (2008-04-16 01:35) 

eddie

SL、迫力があるのでしょうね。
つり橋のすけすけ感も、たまらないですね。
お疲れさまでした。
by eddie (2008-04-16 10:50) 

イナテツ

YASHさんお疲れなんでしょうか、気持ちよさそうに寝てますね。(笑
キャンプでの食事美味しそうで実に羨ましい!です。
これに泡のでる飲み物でしょう、さぞかしお口も滑らかになり話も弾んだ事でしょうね (^^)
by イナテツ (2008-04-16 23:21) 

koji

間近で機関車を見るとドキドキしましよねww
by koji (2008-04-17 06:06) 

(ノ ̄怪 ̄)ノ

やっぱり鉄橋を渡るSLは絵になりますね。
田園地帯を走る真岡鉄道のSLもそれはそれで絵になりますけど(笑)
そう、この吊り橋大好きなんですよ♪飛んだり跳ねたり走ったり(爆)
クネクネ道も楽しかったんだろな~と写真を見て行けなかったことが悔やまれます(;_;)
by (ノ ̄怪 ̄)ノ (2008-04-18 20:15) 

harry

☆YASHさん、なかなかいい感じに撮れてるでしょ(笑
 いやー、こんな感じで楽しめるツーリングって、なかなか無いです。
 久しぶりに会っても、あんまり違和感無いっていうのもいいところで。
 不思議なことですけどね。
 次回は是非焚き火を囲みましょう。

☆boo-peeさん、こんばんは。
 はい、料理長ラスカルさんは結構芸が細かいんです。
 シンプルなんだけど、めっぽう旨い夕食でした。
 でも、釣った魚を砂浜で...ってのにはなかなか勝てませんよ(笑

 吊橋はかなりスリリングでしたねぇ。あんなに揺れるものだとは....

☆きむたこさん、そう、笑いあり涙あり昼寝あり...(笑
 吊橋、最初は「楽勝だぜ。」なんて思ってたんだけど
 あんまりぐわらんぐわらんと揺れるので、悔しいけどしっかり両手で
 手摺を握り締めて往復しました。
 次回は行きません...(笑
 それにしても、山の桜が綺麗だったなぁ。。

☆MORIHANAさん、今回は相棒がお世話になりました♪
 出掛ける前、かなり緊張気味だったみたいです(笑
 思い切って出掛けてみて、よかったなあって。
 いろんな話を聞きながら、キャラメル味わってますよ。

 ブログの縁って不思議なものですよね。
 だって、ほんとについこの間まで何の接点も無く
 この先も実生活だけでは知り合う機会も無かったかもしれないのに...
 そう思うと、今の暮らし方も悪くないな、なんて思えてきます。
 これからも、どーぞよろしく♪


by harry (2008-04-19 23:35) 

harry

☆maniさん、こんばんは。
 あの吊橋が凍ってたら...想像するだけで涼しくなってきます(汗
 あ、観光のシーズンには一方通行になるようなことが書いてありましたね。
 もしかしたら紅葉の次期だけなのかもしれません。
 今回は曇り空で夕方、静かな雰囲気でしたよ。

☆さふぁいあさん、こんばんは。
 ラスさんが言ってたとおり、ポトフって簡単にできる割りには
 味わい深くてキャンプにピッタリでした。
 蛸ご飯のオコゲがまた旨くて。
 この日は東京の方が天気今ひとつだったみたいでしたね。
by harry (2008-04-19 23:40) 

harry

☆里崎くん、よく眠れたでしょ(笑
 我々は次回から耳栓持参で行くことにします。なんてね。
 やっぱり泊まっていろんな話ができるのも楽しいしね。
 ね、ちゃんとSL見られたでしょう?
 強く念じれば必ずかなう、そういうものなのです。寝てただけだけど(笑

☆アホライダーさん、思いっきり楽しんできました!
 次回はBMWで行ってきます。

☆lukaさん、そういえば食事にはいつも恵まれてますねぇ。
 あんまりまずい物を無理して食べた、なんていう記憶が無いです(笑
 当たりが多いっていうのは、幸せなことなんでしょうね。

☆key-kさん。こんばんは。
 今回は一緒に行けなくて残念でしたね。楽しかったですよ!
 山を下って、お日様が出てきて、まだ午前中で、昼寝....
 確かにツーリング中にあんなに幸せな感じがしたのは久々でした。
by harry (2008-04-19 23:48) 

harry

☆eddieさん、SLはかなりの迫力です。
 身体に叩きつけられるような空気の振動と匂いが強烈で。
 吊橋は、いろんな感覚を試されてるみたいで、なかなかの体験でした。
 最近、走りに行かれてますか?

☆イナテツさん、こんばんは。
 YASHさん、あんまり気持ち良さそうだったので
 皆で「起こすのやめとこうか...」なんて(笑
 ラスさんはなかなかの腕なんですよ。いつも期待以上に楽しませてくれます。
 いつでも寝られるぞ、って体勢で飲むのって楽しいですよね。
 次回は是非また一緒に行きましょう♪

☆kojiさん、こんばんは。
 蒸気機関車なんて、この前にいつ見たかも思い出せないくらいで
 久々に興奮しました。また別の場所で会ってみたいです。

☆怪先輩っ!行ってまいりました(笑
 あ、真岡は先輩の近くですものね。
 この場所↑、森の向こうから汽笛が響いてきて、しゅぽしゅぽと
 近づいて来る様子がかなり遠くから眺められるので、なかなかでした。
 吊橋、もうお腹いっぱいです(汗

 次回は長野または箱根という案なので、楽しみにしてますからね♪
by harry (2008-04-20 00:20) 

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